蟹工船

2009年04月10日

「人生を安売りする者に、人生はそれ以上の支払いをしない」 〜映画『蟹工船』を見てきた!〜

前夜の余韻がさめぬまま、朝早くから、
都内某所へ、試写会を見にでかけた。


映画『蟹工船』


ワーキングプア、派遣切りなど、
昨今の社会情勢を経て、80年の時を経て再注目され、
昨年の流行語大賞トップ10にも輝いた『蟹工船』。

映画のために、原作を読んでいったのだが、
実際に上映された映画を見て驚いた。

原作の持つ世界観やエッセンスを巧みに残しつつ、
そこに、SABU監督流の演出、アレンジが施され、
見事なぐらいに、爽快なエンターテインメントになっていた。


「貧乏を理由にして、被害者ぶってんじゃねぇよ」


という啖呵もよかったし、松田龍平の吐いた、


「“死ぬ話”じゃねぇよ、“生きる話”だ」


というのは、まんまこの映画のテーマでもあるだろう。


上演終了後の記者会見で、
主演の松田龍平が「演じていて熱くなった」と語り、
監督も「笑って、泣けて、燃える映画」と言うように、
目の前にある障壁を越えていく強さが、
映画のテーマになっていて、陰惨な労使対決や
搾取に苦しむ悲惨な労働者の実態などは微塵もない。

その点については「社会派映画」を期待している人には、
物足りないのかもしれないが、僕個人としては、
「生きる勇気」をもらえた映画となった。

上演終了後、SABU監督と会社側の「鬼監督」を演じた
西島秀俊氏にインタビューを行った。

それぞれの熱い言葉は聞いていて耳に心地が良かった。



「人生を安売りする者に、人生はそれ以上の支払いをしない」



これが、劇中で印象残ったセリフの一つ。
そんなセリフを口ずさみながら、
夕暮れ時の千鳥ヶ淵で桜を見ながら駅に向かった。










shozf5 at 22:29|PermalinkComments(720)
PROFILE
SHOICHI HASEGAWA 
1970年5月13日・東京生まれ。
ノンフィクション・ライター
日々、旅をして、人に出会い、
話を聞き、それを文章にする。
そんな日々の雑感です。
長文になると思います。

ちなみに、上の写真は、
モハメド・アリ@北朝鮮です!
(07年3月1日付参照のこと・笑)
shozf5@gmail.com


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