女子野球

2010年06月26日

女子野球日本代表の「自主トレ」……

選手ミーティング

本日、女子野球日本代表候補選手たちの自主トレ開催。
ということで、締め切りに追われつつも尚美学園大学へ。

第4回女子野球ワールドカップは、今夏ベネズエラで行われる。
前回大会で世界一に輝いた日本は、当然連覇を狙っている。

「治安が悪い」とか、「日本包囲網が敷かれている」とか、
いろいろなうわさが先行している現在、
今大会は、相当、アウェイの洗礼をうけることだろう。

困難な状況下で、日本チームは連覇を達成できるのか?
今日から始まった「第10期全日本代表」に期待したい。



さて、今日は4月のセレクション以来、初となる全体練習。
とは言え、全員参加ではなく、あくまでも「自主トレ」ということで、
都合のつく者だけによる自主参加の練習となった。

なぜ、「公式練習」ではなく「自主トレ」なのか?

端的に言えば、それは、協会にお金がないからだ。
今回の練習を、協会の公式行事にすれば、
選手たちの交通費、宿泊費を協会が負担しなければならない。

もちろん、監督やコーチは、大会前に何度でも集まって、
何度でもチームプレーを徹底させたいに違いない。
協会だって、監督たちの要望をできるだけかなえたい。
けれども、それには多額の費用が必要となる。
ということで、今回は苦肉の策としての「自主トレ」となった。

もちろん、選手たちは自費での参加だ。
それでも「参加したい」と、北海道から、四国から、岡山から、
選手たちは、尚美学園大学に集まったのだ。


現在、サッカーのワールドカップが盛り上がりを見せている。
同じ「ワールドカップ」でも、女子野球については、
大会が行われることさえ、ほとんど知られていない。

注目度は雲泥の差ではあるけれど、
それでも、日の丸を胸につけた女子球児たちの
気高さと誇りは、決して男子サッカーにひけをとらない。

遠く離れたベネズエラの地で、日本の女子球児たちは、
どんなプレーを見せてくれるのだろうか?

この自主トレは明日も同じ場所で行われる。
今後の予定は、7月10、11日に尚美学園大学で
「合同練習会」(自主トレではない)が予定されており、
7月29、30日は松山・坊っちゃんスタジアムで、
8月6〜9日は埼玉・川越で「直前合宿」が行われる。


※協会では、ワールドカップに向けた寄付募金を募っている。
関心のある人、協力したいという人は、
ぜひ、こちらをご覧いただければ幸いです。





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2010年04月04日

第10期女子野球日本代表候補選手22名決定!

第10期女子野球全日本代表候補選手

本日(4日)、女子野球日本代表セレクション2日目。
午前と午後とに分けて、試合形式の選考が行われた。

そして、15時40分過ぎ。

ついに、第10期女子野球日本代表候補選手が発表された。

・大山唯(尚美学園大学)
・中野菜摘(尚美学園大学)
・野口霞(平成国際大学)
・半田渚(大阪体育大学)
・萱野未久(尚美学園大学)
・高島知美(平成国際大学)
・西朝美(マドンナ松山)
・坂本加奈(マドンナ松山)
・中島梨紗(Berwick cougars)
・志村亜貴子(アサヒトラスト)
・金由紀子(ホーネッツ・レディース)
・新井純子(尚美学園大学)
・宮原臣佳(倉敷ピーチジャックス)
・里綾実(尚美学園大学)

※以上、第9期日本代表(候補選手も含む)

・六角彩子(侍)
・新宮有依(平成国際大学)
・山崎まり(筑波大学)
・黒岩真実(南九州短期大学)
・小林夏希(ハマンジ)
・宮崎恵(アサヒトラスト)
・今井綾子(信濃グランセローズ)
・太田さやか(アサヒトラスト)



個人的には、投手では今井さん、野手では宮崎さんが印象的。

今後、代表合宿などを通じて最終的に18人に絞られる予定。

8月にベネズエラで開催が予定されているワールドカップまで、
はたして、どんな代表チームが作られていくのか?
動きがあり次第、またこちらにてご報告します。
取り急ぎ、結果の報告まで。




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2010年04月03日

2010女子野球第10期日本代表セレクション・一次合格者発表!

2010セレクション一次合格者

今夏に予定されている第4回女子野球ワールドカップ大会。

この大会に参加する第10期日本代表選手を決めるセレクションが、
本日(3日)、埼玉県川越市の尚美学園大学グラウンドで行われた。

選考内容は、遠投、50メートル走に加えて、
投手はブルペンでのピッチング、野手はノックとバッティング。

全123名が参加し、本日の一次選考で50名に。
事前に発表されていたように、今セレクションでは、
今春発足するプロリーグからの参加選手は0名。

50名の中には、前大会の代表メンバーのほかに、
中学生7名、高校生7名の新勢力の名前が。

詳しくは上の写真をご覧いただきたい。
(写真をクリックすれば拡大表示されます)

明日も同場所で午前から第二次選考を行う。
ここで、20名の「代表候補者」が決定される予定。

明日も取材に行くので、夜には結果をアップします。

以上、取り急ぎ。



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2009年12月22日

女子野球について、本当に書きたいこと……

DSCN8384

※写真はアサヒトラストの「小さな大エース」太田さやか投手と
09秋・ヴィーナス・リーグMVPの有坂友理香捕手!



昨日(21日)の女子プロ野球のドラフト会議を受けて、
女子野球についての問い合わせを何件かいただいた。
今日の新聞でも大きく取り上げられているものもあり、
今回のプロリーグ設立が、いい起爆剤になっていることを痛感。
この流れは、ぜひ来年以降も継続していくことを願っている。

さて、本日発売の『週刊ベースボール』で、

「2010球界大展望!」

という大特集が組まれている。

img026

年末年始の合併号の恒例企画ということで、
毎年行われている定番企画で、今年は、
ついに「女子野球」で1P組まれることになった。

今回、その原稿を書かせてもらったのだけれど、
原稿を書いていて、感慨深いものがあった。

プロリーグの関係者、そして日本女子野球協会に
取材をして、僕なりの「2010年展望」を書いた。


「女子球児を照らす2つの光明」

と題されたこの記事は、本誌の100Pに掲載されている。
この文中のラスト8行こそ、僕が最も書きたかったことだ。

このブログでもたびたび触れていることだけれど、
ぜひ、読んでいただければ幸いです。
(もったいぶった書き方でスミマセン……)

また、年明け最初の号(1月6日発売)でも、
女子プロリーグについての原稿を書くので、
そちらもぜひよろしくお願いいたします。


さて、女子野球関連で、もうひとつ告知を。


中学野球小僧 2010年 01月号 [雑誌]中学野球小僧 2010年 01月号 [雑誌]
販売元:白夜書房
発売日:2009-12-10
クチコミを見る

こちらの雑誌は、ずっと前から、女子野球に関心を持ち、
毎号「ベースボールガール」という連載を書かせてもらっている。
この連載は、すでに3年以上にもなる。

毎回、ヴィーナス・リーグや全日本選手権など、
その期間中に行われた試合結果や戦評を書いている。
今回は先日のヴィーナス・リーグの結果と
優勝したアサヒトラストについて。
こちらは189ページに掲載されています。

ぜひぜひ、ご一読を!

この『中学野球小僧』でも、2月10日発売の3月号で、
「高校女子野球」について6P(!)、書かせてもらう予定。
久しぶりの「高校女子野球」なので、今から楽しみ!

そうだ、あと「携帯野球小僧」という携帯サイトでも、
昨日のドラフト会議について原稿を書かせてもらった。
有料サイトだけど、見られる方はぜひご覧ください!

少しずつだけれど、何とか多くの人の目に留まるよう、
2010年は、いろいろと原稿を書いていきたい、と改めて思う。

……以上、宣伝ばかりでスミマセン。





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2009年12月09日

初の女子野球本『ワールド・ベースボール・ガールズ』再発売!

表紙

06年に発売した『ワールド・ベースボール・ガールズ』が、
電子書籍になって、先日、再発売された。
これで、パソコンからでも携帯からでも読めることに。

もう書店で売っておらず「手に入れたいのですが……」と
問い合わせをいただいたこともあったけれど、
僕の手元にも、数冊しかないのでお渡しできなかった。


「立ち読み」「ご購入」は、こちらからどうぞ!


これは、僕にとって「初の女子野球本」で、
埼玉栄高校の女子硬式野球部を追いかけた物語。

この物語の中心人物である笠上夢果さんは、
高校卒業後、迷いに迷った末にカナダに野球留学をする。
その心の葛藤を中心に女子野球の魅力を描いた。

この本の中には、この笠上さんを中心に、
来春からプロ選手となる田中碧、碇美穂子両選手ら、
埼玉栄高校の7人の少女たちが描かれている。

また、高校生だけで戦われた
「第一回女子野球ワールドカップ」についても触れてある。

思えば、ヴィーナス・リーグMVPの太田さやか投手、
全日本代表の中心選手である中島梨紗投手に初めて会ったのも、
この本の取材期間中のことだった。

このときに、僕は初めて「女子野球」を見たのだけれど、
それから、現在に至るまで、どっぷり女子野球漬けに
なるとは、まったく想像もしていなかった。


今から思えば、

・女子が男子の中で野球をすることの意味
・思春期における男女、それぞれの問題
・女子だけでやる野球の魅力とその意味

そんなことが、期せずしてテーマになっていたように思う。

もしよかったら、ぜひご一読のほどを!







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2009年12月08日

アポなし、日本女子プロ野球機構へ!

応援フラッグ!

昨日(7日)、大阪での取材終了後、
そのまま新幹線に乗るか、それともミナミで軽く呑むか、
ちょっと迷ったけれど、「あっ、そうだ!」ということで、
京都まで足をのばすことにした。

目的は、日本女子プロ野球リーグ機構へ、
名目は表敬訪問というのか、陣中見舞いというのか、
でも、本音は、フラッグへの応援コメント書き(笑)。

事前のアポ入れもせず、突然「今から行ってもいいですか?」
という「大人」らしからぬ訪問ながら快く迎え入れてもらえた。

ということで、さっそく、応援メッセージを書き、
現時点での進捗状況を伺い、一時間ほどで事務所を後にした。

年内、年始と新しい発表があるようなので楽しみに待ちたい!


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伝説の女子プロ野球選手、高坂峰子氏に会いに行く

高坂峰子氏 (2)

大阪に行っていた。
目的は、戦後の混乱期のわずか数年の間だけ
存在していた女子プロ野球リーグの所属選手に会うため。

大阪の法善寺のすぐ近くで喫茶店を営む高坂峰子さん。
もちろんお名前は存じ上げていたけれど、
ゆっくりとお話を伺うのは、今回が初めて。

事前に「戦後の女子プロ野球」に関する本を
数冊読んではいたけど、やはり実際に体験された方の、
生の発言は、リアリティに富んでいて刺激的だった。

高坂さんのすごいところは、当時の記憶が鮮明なことと、
チームの勝敗の記録や、当時の新聞記事、写真などを、
きちんと整理されていることだ。

だから、手元の写真や資料を見ながら、
生き生きと情景が浮かんでくる話をすることができる。

すでに70歳を過ぎて数年が経つにもかかわらず、
実際にお会いした高坂さんは、
とてもお元気で、とてもチャーミングな方だった。

戦後の混乱期を駆け抜けた「ある少女」の「わずか数年」、
それが、50年以上の時を経て、今もなお、
色褪せることなく、輝いていることに感動した。


「やっぱり、それだけ野球が好きだったということですよ」


高坂さんの口からは、来春スタートする
女子プロリーグに向けてのアドバイスと激励も聞かれた。


「本当にうまくいくといいわよね……」




――これから、女子野球について、50枚ほどの短編を書く。

その内容は、高坂さんが生きた戦後の女子プロ野球について、
そして、もう一人の偉大なる先駆者、鈴木慶子氏について。
鈴木さんは、90年代に一時期だけ発足した
アメリカの女子プロ野球リーグの日本人選手だ。

先日、鈴木さんにも時間をいただき、話を聞いた。
鈴木慶子さんが、どういう選手なのか、
それはまた機会を改めて触れることにしたい。







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2009年12月05日

高校生球児たちの恐るべき可能性〜香港遠征その4〜

平国の四人 (2)

※平成国際大学の4人。

またまた、香港遠征について。
これまで、香港の選手について書いてきたけれど、
今回は、日本の選手たちについて。

これまで書いてきたように、日本からは
平成国際大学の濱本監督を中心にした大学生4人と、
花咲徳栄高校の5人の選手たちが海を渡った。

彼女たちの中には「将来は指導者に」と考えている人もいて、
濱本先生は「ならば、実際にやってみたら?」ということで、
選手たちに、今回の試みについて声をかけたのだという。

以前も書いた、林選手が懸命にメモを取っていたように
現地では、言葉が通じない中、何とか意思を伝えようと
身振り手振りで、懸命に指導する姿が見られた。

こうした経験は、今後「指導者として」生きていく上で、
必ず、大きく役に立つことだろう。

日本代表選手としてこれまで何度も会ってきた
高島知美捕手や野口霞投手もいたし、
きちんと話を聞いたことはなかったけれど、
田上愛美選手も林愛美選手もプレーはよく見ていたので、
平成国際大学の4人についてはある程度、知っていた。

しかし、驚いたのが花咲徳栄高校の5人たち。
ヴィーナス・リーグと夏の大会で何度か見た程度で、
それぞれがどんな性格で、どんな選手なのか、
事前に知らないまま、香港での彼女たちを見ていた。

ジャッキー&徳栄

※花咲徳栄高校の5人。後ろにいるのは、もちろんジャッキー!

で、その無限の可能性に本当に驚いた。
寺部歩美投手の剛腕ぶりは、夏の松山や市島で知っていたけど、
内田沙和子、兼子沙希、須藤恵美、大井美奈各選手、
みんな、一見すると「小柄な女の子」という感じなのに、
ユニフォームを着てグラウンドに立つと、動きが一変する。
キビキビとグラウンドを駆け回るプレーは一見に値する。

特に、驚いたのが内田選手。
夏に見たときは「ずいぶん小さいキャッチャーだな」と
いう印象を抱いていのだけれど、この香港では、
主にセカンドを守ることが多く、その動きには圧倒された。

それは、このたび女子プロ選手となった厚ケ瀬美姫選手を
初めて見たときのような、強烈なインパクトだった。

休憩中に、内田さんがふざけて左で投げているのを見た。
ダルビッシュ有が、身体のバランスを整えるために
調整中に左で投げているのは有名な話だ。

以前、取材時にその姿を見たことがあるが、
さすが、ダルビッシュ、実にきれいなフォームで驚いた。

けれども、今回の内田さんのフォームも、
ボールの勢いも実に見事でカッコよかった。

さらに、新聞紙をガムテープで丸めたボールを、
ふざけながらリフティングしている姿も見た。
決して均一な「丸」ではなくいびつなボールなのに、
内田さんは両足を使って、器用にリフティングを繰り返す。

……もはや、天性の運動神経としか言いようがない。
あまりにも器用に、何でもソツなくこなすので、
帯同していたトレーナーとともに、

「何だか、うますぎてムカつきますね(笑)」

と感心するほかなかった。

彼女たちには、ケガのないように、これからも順調に育ってほしい。
高校2年生の彼女たちの来年にも大いに期待したい!



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2009年12月04日

香港の女子野球事情〜香港遠征その3〜

参加選手集合

またまた、香港遠征について。

今回の野球クリニックでは、学生から主婦、社会人まで、
およそ30名強の香港女子選手が参加していた。

社会人の中には、弁護士もいれば、看護師もいて、
それぞれがそれぞれの環境の中で野球に取り組んでいた。

通訳を通じて何人かの選手に話を聞いたけれど、
練習場所、練習道具、指導者、いずれも不足しているとのこと。

ということもあって、みんな熱心で、真剣で、
このチャンスを逃すまいと、懸命に取り組んでいた。

初日こそ、実力、レベルの確認という意味もあって
日本対香港チームの練習試合を行ったけれど、
今回のクリニックでは、投内連携や走塁練習は行われず、
あくまでも基本練習の徹底に時間を費やしていた。


一例を挙げると、スローイングだけでも、

・天井スロー
・両膝立てスロー
・片膝立てスロー
・軍手真下投げ
・クランクキャッチボール


……など、地味だけれど、ゲーム要素を盛り込んだ
練習方法をレクチャーし、笑いの絶えない現場となった。

他にも、日本から帯同したトレーナーの指導の下、
ウォーミングアップやクールダウンの方法、
バッティング、キャッチング、ベースランニングのコツなど、
体幹を意識した身体の動かし方にまで言及もしていた。

3日間という限られた中で、最大限の効果が得られるよう、
考えられた練習スケジュールだったように思う。

このレクチャーを参考に、毎日の練習の中に取り入れて
着実に努力を続けていけば、大きな成果が出るだろう。

3日間の練習風景を見ていて感じたことは、
彼女たちはいずれも「野球に飢えている」ということ。

日本の女子球児たちも決して恵まれているわけではないけど、
香港は、さらに厳しい環境下にあるようだ。

元々、スポーツ自体が盛んでないこともあるし、
通訳の方によれば、功利主義の香港人にとって、
「スポーツをやって儲かるの?」という意識もあるらしい。
そんな中では、「女が野球?」というのもわかる気はする。

こうした中で、一週間近く、台湾や日本に遠征し、
これまでワールドカップに出場していたのだと思うと、
本当に、その情熱には頭が下がる。

今回まいた小さな種が、いつか目を出すことを期待したい。
来年開催予定のワールドカップは、
まだ開催地も、開催日も決定していないけれど、
そのときに、香港チームがどんな戦いぶりを見せてくれるのか?

ぜひ、その戦いぶりに注目したい!


……「香港遠征」について、まだ、しばらく続きます(笑)。





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2009年12月02日

懐かしい再会〜香港遠征その1〜

CHIN


昨日まで、香港に女子野球取材に行っていた。
平成国際大学の濱本監督が中心になって、
平国の大学生4人と花咲徳栄の高校生5人が、
香港の女子球児たちに野球クリニックを行った。

以前にも書いたように、国際大会における
香港チームの成績は、まったく芳しくない。

特に、日本チームとはレベル的に雲泥の差があり、
毎回、大差がつき、全然試合にならないのが実情。

今回は、そんな現状を打破し、
香港の女子野球のレベルアップを図ることで、
アジア全体の女子野球熱を盛り上げていくのが狙い。

初日と2日目は、快晴のグラウンドで、
3日目は、夜の学校のグラウンドで、
実に熱心な指導が繰り広げられていた。

個人的には、香港滞在中に仕事が山積みとなり、
帰国した本日からは慌ただしい生活が始まる。
けれども、改めて、今回の旅の意義について、
何回かにわけてこの企画について振り返りたい。
まずは、香港チームで気になった選手について。

初日の練習が始まって、すぐのこと。
アップを兼ねたキャッチボール中、
実に美しいフォームで投げる香港選手がいた。

それが、上の写真の彼女。
手元に資料がなかったので、
そのときは名前がわからなかった。
以来、彼女の動向にはかなり注目していた。

バッティングも力強いし、グラブさばきもいい。
通訳の人に確認すると、やはり香港代表選手だという。
で、ピッチング練習を見ていて、ようやく気がついた。


(あっ、この選手、見たことがある……)


そうだった。3年前の夏の第2回ワールドカップ。
日本対香港戦で、彼女は登板していたはずだった。
灼熱の台湾で繰り広げられたこの試合は、
日本チームが43対0で圧勝した。

この試合で彼女は、何点も失いながら、
それでも黙々と投げ続けていた。


(あぁ、あのときの彼女か……)


3年前の夏と比べて、身体も大きくなり、
フォームにも力強さが生まれていた。

で、帰国してすぐに、当時の資料をひっくり返した。
彼女の名前は、LAU TSZ−CHIN。
現地ではみんなに「チンちゃん」と呼ばれていた。

彼女が投げた試合は、06年8月1日に行われた日本対香港戦。
2番手で登板し、2回2死から登板して、
打者9人に対して6安打1四球1失策で、
わずか1死をとっただけで8点を失っている。

身長の小さな選手が、打たれても打たれても
懸命に投げ続ける姿が印象的だった。

下に、当時の顔写真がある。

img023


データを見ていて気がついたけれど、
当時の彼女は、なんと14歳!
ということは、現在は17歳。
両親が厳しく受験に専念するために
第3回ワールドカップ代表には出場しなかったという。
けれども、彼女はまだまだ伸びるはずだろう。
ぜひとも、野球に集中できる環境が整うことを願いたい。

これからも、この香港遠征については、
雑感を記していきたいので、よろしくです。


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2009年11月25日

30名の女子プロ選手たち、ついに誕生!

坪内―碇バッテリー

※写真は、坪内瞳投手と碇美穂子捕手。
来春、このバッテリーが実現するのか?


24日は、実に慌ただしい一日だった。
お昼前からは、某大物プロ野球選手の取材。
そのまま新幹線に乗り、某所で、あるパーティーへ。

で、そのままUターンで東京に戻り、
某編集者と酒を呑みながらの打ち合わせ。
どれも、まだ発表できないことばかりなので、
こんな曖昧な表現となってしまって、スミマセン。


さて、ついに日本女子プロ野球の初代30名の選手が決定した。

詳しくは、機構の公式ページを見てほしいのだけれど、

トライアウトを取材をした身としては実に順当な選考だったと思う。

トライアウトで初めて見て、個人的に気になっていた選手が
いずれも合格していて、ひそかにうれしく思う。

このリーグの成否は、彼女たち30名にかかっているので、
ぜひともケガをせずに頑張ってほしいと心から思う。

某選手からは「人生かけて挑みます!」という
実に力強いメールをもらった。
彼女の、人生をかけたチャレンジを、ぜひ見届けたい。


今後のスケジュールとしては、12月中旬に
球団設立発表と所属球団の振り分けが発表されるとのこと。
詳細が分かり次第、またこのブログでアップします。



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2009年11月20日

女子野球取材、香港へ!

日本代表と香港代表

※写真は第二回女子野球W杯・開会式での
日本代表・長野キャプテンと香港代表チーム


突然だけれど、来週末から香港に行くことになった。
目的は、香港の女子野球事情の視察。

平成国際大学と花咲徳栄高校のメンバーが、
香港の女子チームに対してベースボールクリニックを開催する
ということなので、平国の濱本監督のご厚意で
ご一緒させていただくことになった。

濱本先生は、常々、言っている。

「女子野球の底辺拡大のために、世界規模での発展が不可欠。
 そして、W杯を盛り上げるためにも、参加国を増やし、
 それぞれのレベルアップを図らなければならない。
 だからこそ、高いレベルを誇る日本の女子野球を
 野球不毛の地や発展途上の国に行って、
 野球を通じた技術交流を図るべきだ」


こうした考えを実践させるべく計画されたのが、
今回の香港での「ベースボールクリニック」だった。

確かに、

第二回W杯(06年・台湾) 日本 43対0 香港
第三回W杯(08年・日本) 日本 24対1 香港
 

と、日本と香港との実力差は圧倒的だった。

実際に、日本、アメリカ、カナダ、オーストラリアと
香港、台湾、キューバとの間には大きな実力差がある。

濱本監督は、こうした差を少しでも縮め、
さらに、インドやフランスなど、
大きな可能性を秘めた地に女子野球を根づかせようと考えている。

今回は、この壮大な計画の記念すべき第一歩だ。
せっかく同行させていただくことになったので、
ぜひ、その経過と成果を見届けたいと思う。

日本国内では、女子プロプロリーグやヴィーナス・リーグで、
海外では、地道なベースボールクリニックで、
それぞれのベクトルで「女子野球発展」を試みる。

地道ではあるけれど、確かな地歩が築かれつつある。
そこには、どんな道程が待ち構えているのだろう?
楽しみな旅が始まる。

日本対香港戦

※写真は同じく第二回W杯での香港戦。
一塁ランナーは金由紀子選手。




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2009年11月11日

女子野球、プロからアマへの復帰について

それは朝日か、夕日か?

昨日(10日)、女子プロ野球について、こんなご質問をいただいた。

「高校からリーグに入った選手は、(プロ)退団後に
 大学でプレーする道は選べるのでしょうか?」


さらに、

「女子野球はプロ→大学もOk」を(曖昧にせず)
 明文化する必要があると考えます。



とも書かれていた。

この質問に関しては、

現時点ではまだ明文化されていないけれど、
「プロから大学はもちろん、クラブチームへも復帰可能」
ということを関係者は考えているようです。


と答えます。


現在、僕がプロ&アマ関係者に話を聞いていることの多くは、
女子球児たちの待遇についての確認事項がほとんどです。

現在、両団体が同じテーブルでひざを突き合わせて
話し合う機会がほとんどないために、
明文化の実現までは、まだ時間がかかりそうだけど、
両者に共通している「思い」というのは、

「女子球児たちに、少しでも多くプレーする機会を与えたい」

という思いであることは両者の口から聞かれた。
また、両者とも

「男子と違って、現時点ではプロとアマの間に障壁はない」

とも語っており、両者の友好関係を永続させるための
努力は惜しまないという姿勢は一致していました。

プロの方向性が不透明な部分もあるので、
アマ側としては現在は静観しているのが実情です。

11月中にプロ所属選手が確定し、それから、
アマサイドとしても、プロとの確認事項が始まりそうです。

以上、取り急ぎのご回答でした。






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2009年11月08日

ヴィーナス・リーグ選抜の試合を見てきた!

ヴィーナス・リーグ選抜肩ロゴ

本日(7日)、埼玉県の鴻巣まで行き、
ヴィーナス・リーグ選抜チーム対
マスターズ甲子園埼玉選抜チームの試合を見に行く。

抱えている原稿がなかなかはかどらず、
ほとんど寝ていない状態だったけれど、
それでも、きちんと試合には間に合った(笑)。

ヴィーナス・リーグチームが、
元高校球児たちとどんな試合をするのか、
ある意味、女子野球のレベルを知るにはもってこいの試合。

これまでに、男子シニアチームとの対戦は見たことがあったけど、
今回の「元高校球児」との対戦は、僕にとっても「物差し」的な、
女子野球のレベルを知る「指標」となった。


試合は、なかなかの好ゲームで7対4で、
ヴィーナス・リーグ選抜チームが見事勝利。


女子プロ野球リーグの普及活動において、
一般チームとのエキシビションマッチは不可欠だと
個人的に思っているのだけれど、
今回のような「オーバー35」ぐらいのチームとは、
互角以上の戦いができることを再確認した。

コーナーを丁寧に突く坂本投手(尚美学園大学)は、
大人チームにも有効だということを改めて知った。

また、寺部投手(花咲徳栄高校)の速球は、
ブランクのある大人チームにとって、
実際の球速以上に速く感じたに違いない。

試合中、ブルペンに入れてもらって、
左打席で寺部投手の投球を見させてもらった。
えぐるように迫りくるインハイのストレートは、
わかっていても、つい腰が引けそうになるものだった。 

実に楽しく、意義のある試合を見せてもらった。

ヴィーナス・リーグ選抜&マスターズ選抜集合



さて、明日は戸田橋に軟式のリーグ戦を見に行く。
これまで何度も電話やメールでやり取りをしていたものの、
一度も、きちんとお話を聞いたことのない鈴木慶子さんに
貴重な時間をもらったので、ゆっくりインタビューする予定。

かつてアメリカの女子プロリーグに所属していた彼女は、
今回の女子プロリーグをどう見ているのか?

彼女の話は、そのままある種の提言となるはずだ。
ということで、明日もまた女子野球の一日となります。



……先日、「たまには女子野球以外のことを書け」と
旧知の編集者に言われました(笑)。
まぁ、今しばらくはご勘弁ください。



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2009年11月06日

埼玉栄女子硬式野球部、10年の節目に……

オール埼玉栄!

先日(3日)行われたヴィーナス・リーグ決勝戦は、
すでに述べた通り、アサヒトラストの見事な勝利で幕を閉じた。

試合終了後の閉会式では、ベストナインや首位打者などの
各個人賞の表彰が行われ、式はつつがなく終了した。
そして、その「ハプニング」は起きた――――。

大会の実行委員長だった埼玉栄の斎藤賢明監督の周囲に、
突然、選手たちが群がり、あっという間に人垣ができた。
遠目から見ていた僕は、一瞬、何が起こったのかわからなかった。

瞬く間に斎藤先生の姿が見えなくなり、
気がつくと、先生の胴上げが始まっていた。

ゆっくりと近づいて、斎藤先生の顔を見ると、
その眼には涙が浮かび、真っ赤に充血していた。
近くにいた選手に事情を聴いて、ようやく合点がいった。

今年の卒業生が、ちょうど10期生ということで、
これまでの卒業生たちが集まり、先生の胴上げと
記念Tシャツのプレゼントをサプライズを企てたということだった。
さっそく、そのTシャツを着た斎藤先生を撮らせてもらった。

埼玉栄齋藤先生・記念Tシャツ


先生はとても照れくさそうにフレームに収まった。
背中には、歴代の選手名が年度ごとに並んでいた。
……そんなことされたら、やっぱり泣いちゃうよなぁ。

そして、最後に撮影したのが、トップに掲載した集合写真。
見事に、各チームにOGたちがばらけていて、
「10年間」という重みを感じさせてくれた。

……ただ唯一の心残りは、ここに斎藤先生とともに
埼玉栄女子硬式野球部を盛りたててきた、
鈴木佑先生の姿がなかったことだった。






……と思っていたのだが、仕事場のパソコンに
この写真のデータを落として、拡大してみて驚いた。
その表情は定かではないけれど、
確かに、佑先生もこの写真の中に写っていたのだ。

……わかりますか?

いちばん左端の青いユニフォームを着た選手の右肩辺り。
まるで、心霊写真を説明する時のような表現だけれど、
ちょうど、彼女のピースの指先に写っている本部席の人。

まぎれもなく、佑先生でした(笑)。
パソコンからなら、先生の雄姿がわかるはずです。
ぜひ、拡大した上、ご確認ください(笑)。




寒風吹きすさぶジャイアンツ球場で、
心温まるひと時を過ごさせてもらった。

斎藤先生、10年間、ご苦労様でした!
今後も、ぜひご活躍を祈っています!




shozf5 at 16:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
PROFILE
SHOICHI HASEGAWA 
1970年5月13日・東京生まれ。
ノンフィクション・ライター
日々、旅をして、人に出会い、
話を聞き、それを文章にする。
そんな日々の雑感です。
長文になると思います。

ちなみに、上の写真は、
モハメド・アリ@北朝鮮です!
(07年3月1日付参照のこと・笑)
shozf5@gmail.com


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