修二会

2007年02月10日

なぜか奈良、なぜか東大寺……

きっかけは偶然だった――。

僕は、フリーになった直後から、
断続的にではあるけれども、
なぜか「奈良」の仕事を続けている。

で、今日も「奈良」の取材だった。
東大寺の「お水取り」の研究家の講演を聞き、
東大寺長老・橋本聖圓師の話を聞いた。


毎年、3月に行われている東大寺のお水取り。
天平勝宝4(752)年から1255回、
一度も途切れることなく、
毎年3月になるとつづけられてきた儀式。


752年って、大仏開眼の年ですよ!


あの東大寺の大仏の開眼供養が行われる
わずか数ヶ月前から始まった「お水取り」。

つくづく悠久の歴史の重みを感じる。

そして、「あぁ、これこそ日本なのだ」
さらに、「あぁ、日本人なのだなぁ」と
「奈良」の仕事をするたびにいつも思う。

このたび、40年前からこの「お水取り」を
撮影し続けてきた、今駒清則氏の写真集
『南無観』が3月に発売される。

発売前ながら、本日一部いただいたので、
今、改めてじっくりと写真を眺めている。
そして、その厳粛な写真の数々に圧倒されつつ、
今、こうして文章をつづっている。

今日から、奈良国立博物館では、
特別陳列『お水取り』が始まったという。
気候のよくなる来月にでも行ってみようかな。


さて、縁あって「奈良」の仕事を続けている。
そのたびに、能を見たり、狂言を見たり、
毎回毎回、いろいろなことを学んでいる。

もはや、仕事というよりもカルチャースクールに
通っているような錯覚さえ覚える。


……なんて悠長なことを言っていられるのも今だけだ。
原稿を書き始めると、専門用語ばかりで
ほとんど筆が進まなくなるのもいつものことだ。


「ダッタン」「ショウミョウケカ」
「サンロウシュウ」「レンギョウシュウ」


もはや、呪文のような言葉の数々を
その意味を考え、儀式次第を調べ、
漢字を当てはめ、文脈を整えていく。

普段の仕事とは全く違うやり方と、
まったく別の部分の脳を使っている気がする。

さぁ、来週にでも書き始めなければ……。


追伸
ホントに来月、奈良に行こうかな。
7月に出す新刊の構想を練る、という名目で。
天然温泉もあるし、ね。




shozf5 at 22:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
PROFILE
SHOICHI HASEGAWA 
1970年5月13日・東京生まれ。
ノンフィクション・ライター
日々、旅をして、人に出会い、
話を聞き、それを文章にする。
そんな日々の雑感です。
長文になると思います。

ちなみに、上の写真は、
モハメド・アリ@北朝鮮です!
(07年3月1日付参照のこと・笑)
shozf5@gmail.com


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