中上健次

2008年02月29日

『エレクトラ 中上健次の生涯』を読む

エレクトラ









ここ2日、読書三昧。
取材を終え、プールで泳ぎ、軽く呑んで、
朝まで本を読み続ける。

今朝方読了したのはエレクトラ
高山文彦氏による、作家・中上健次評伝。
こちらも読みたいと思いつつ、買ったままだった本。

400ページを超える大作だったけれど、
日が昇る前に読み終えることができた。

被差別部落出身であり、3人の父を持つ複雑な家庭環境、
兄の自殺などの、さまざま状況を抱えつつ、
作家として独り立ちし、芥川賞を獲り、
そして死んでいくまでを描いた大作。


編集者と健次とのやり取りが印象的だった。


「梅干をしゃぶると、最後は硬い種の殻に当たる。
 あなたの小説はその硬い殻に当たっているけど、
 まだそこまでなんだよ。

 殻をかち割ると、なかから真っ白い核が出てくるだろう。
 その核が見えないんだ。

 小説を書く人間なら、殻までは誰だって書くことはできる。
 核を突き破るかどうかが、
 本物の作家になるかどうかの境目なんだから、
 割ってくれなきゃ困るんだ。

 おれはあなたが殻を割る瞬間をずっと待っているんだよ」









shozf5 at 16:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
PROFILE
SHOICHI HASEGAWA 
1970年5月13日・東京生まれ。
ノンフィクション・ライター
日々、旅をして、人に出会い、
話を聞き、それを文章にする。
そんな日々の雑感です。
長文になると思います。

ちなみに、上の写真は、
モハメド・アリ@北朝鮮です!
(07年3月1日付参照のこと・笑)
shozf5@gmail.com


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