映画、音楽、そして本

2016年01月05日

ヤマトに猛虎に新日本! この正月に読んだ本

IMG_3126

年末年始は映画を見たり、本を読んだり、久々にノンビリと過ごした。この間に読了して面白かったのは、『「宇宙戦艦ヤマトをつくった男 西崎義展の狂気』(牧村康正+山田哲久・講談社)、『1985 猛虎がひとつになった年』(鷲田康・文藝春秋)、『新日本プロレスV字回復の秘密』(長谷川博一・KADOKAWA)

「ヤマトをつくった〜」の西崎義展氏の、文字通り「狂気」は、彼がすでに亡くなっていること、残された遺族とラ紫崎本人が没交渉であり、むしろ憎まれていたからこそ、より筆も進んだのだろう。それにしても、毀誉褒貶の激しい人物であったようだけど、氏の「ヤマト愛」は本物だと思う。共著にする意味が最後までよくわからなかったけど、一気に読了できた。

「1985 猛虎が〜」はオーソドックスな構成。阪神日本一の85年シーズンを、前年の84年オフからスタートし、85年2月から11月まで、さらに「その後」を描く。ほぼすべての主力選手の「証言」に加え、マネージャーやグラウンドキーパー、フロント組も登場する点が面白かった。僕は、あまり表に出ない「裏方」に関心、興味があるタイプなのだろう。

「新日本プロレス〜」は、帯にあるように「倒産寸前の危機的状況から、奇跡的な復活を遂げた衝撃の舞台裏に迫る」内容。と言っても、経営分析のようなお堅いものではなく、格闘技路線を採り入れることで迷走を始めた90年代後半から、どん底だった05、06年、そしてブシロード体制となった12年からの快進撃を(ほぼ)時間軸に沿って関係者の「証言」から振り返る。「野球人気回復のヒントになるのでは?」という思いで手にとった。マニアと新規ファンへの目配りなど、参考になる点も多々あったと思う。

気になったのは本の表紙に著者名が表記されていないこと。奥付を見て、先輩ライターの本だと知った。「著者名がなくても売れる」という判断なのだろうけど、書き手に対する敬意がまったくなく、失礼だし残念に思う。








shozf5 at 11:26|Permalink

2012年06月05日

『プロレスラー名鑑全集』で思いを馳せる……

プロレスラー名鑑全集 1990-2000 20世紀編 永久保 (B・B MOOK 801 スポーツシリーズ NO. 671)
プロレスラー名鑑全集 1990-2000 20世紀編 永久保 (B・B MOOK 801 スポーツシリーズ NO. 671)
クチコミを見る


かつて、『週刊プロレス』の熱心な読者だった。
時代にして88年頃から93年頃までかな?
ちょうど、僕の高校〜大学時代だった。

アントニオ猪木、ジャイアント馬場は現役で、
長州、藤波、鶴田、天龍も現役バリバリだった。

前田、高田、藤原、船木らがUWFで革命を起こし、
大仁田はインディー街道を突っ走っていた。

余談になるが、馬場・猪木を「GI砲」と呼ぶのに対して、
長州力以下の4人が「鶴藤長天(格闘頂点)」と名づけられたが、
あんまり定着しなかったことも懐かしい(笑)。

この頃は、東京ドーム大会はもちろん、両国国技館、
日本武道館、そして後楽園ホールに、いつも駆けつけていた。

元々、猪木信者であったけど、団体に関わらず、
都内でプロレスがあればいつも見に行っていた。

プロレスラー名鑑全集 2001-2010 新世紀編 永久保存 (B・B MOOK 793 スポーツシリーズ NO. 663)
プロレスラー名鑑全集 2001-2010 新世紀編 永久保存 (B・B MOOK 793 スポーツシリーズ NO. 663)
クチコミを見る


『週刊プロレス』では、年始の「選手名鑑号」が印象に残っている。
当時買っていた号は、ほとんど捨ててしまったけど、
この名鑑号だけは、今でもきちんと保管してあるほどだ。

で、最近、この「名鑑号」だけを一冊にしたムックが発売された。
先日、ベースボール・マガジン社を訪れた際に、
お世話になっている編集長が、このムックをプレゼントしてくれた。

「1990〜2000年・20世紀編」
「2001〜2010年・新世紀編」


……いやぁ、懐かしい、懐かしい、懐かしい。
ページを繰るごとに、あの頃がよみがえってくるようだ。

大好きなレスラーのプロフィールを確認するところから始まり、
消えては生まれるインディー団体の興亡に思いを馳せたり、
年を重ねるごとにどんどん表情が変わっていく様に感嘆したり、
まったく飽きることなく、しばらくの間、眺め続けてしまった。

……それにしても、物故者の多いこと、多いこと。

ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田、三澤光晴、ラッシャー木村、
橋本真也、上田馬之助、冬木弘道、山本小鉄、ジョー樋口、
星野勘太郎、剛竜馬……(順不同)


身体を張って、命を削って、興奮させてくれた
偉大なプロレスラー&レフェリーたちに改めて感謝。

全日本プロレス外国人選手大図鑑 (B・B MOOK 810 スポーツシリーズ NO. 680)
全日本プロレス外国人選手大図鑑 (B・B MOOK 810 スポーツシリーズ NO. 680)
クチコミを見る


全日本プロレス来日外国人ばかりを集めたこのムック。
こちらも、やはり物故者が多くて切なくなる。

テリー・ゴディが亡くなったのは01年、彼が40歳のとき。
スティーブ・ウイリアムスが亡くなったのは09年。
ザ・シークがこの世を去ったのは03年、76歳。
ビガロも、オブライトも、アンドレも、もういない……。
資料部屋から、昔のビデオ、DVDを引っ張り出してみよう……。


shozf5 at 18:28|Permalink

2012年05月07日

映画『ミスター・ジャイアンツ勝利の旗』を見た!

ミスター・ジャイアンツ勝利の旗


前から観たいと思っていた映画が近所で公開中。
ということで、本日、阿佐谷ラピュタに行き、
ようやく、『ミスター・ジャイアンツ勝利の旗』を観ることができた。

この作品は、昭和38年のペナントレースを舞台に、
リアル巨人ナインが迫真の「演技」に挑んだ、
セミ・ドキュメンタリー作品。しかも、カラー!

ストーリーにはまったく期待していなかったけれど、
期待以上の出来栄えで、物語としても楽しかった。

オープニングでいきなり、当時の玉澤バットがたくさん登場
そのシーンだけで、僕は「1200円の元をとった」と感涙。

で、とにかく長嶋さんが素振りをするシーンが多いのだが、
長嶋さんはやはり玉澤ではなくルイビル製のバットだった

当時の長嶋さんは「舶来モノ」を真っ先に導入するお洒落さんで、
おそらく、あれはアーニー・バンクスタイプのものだと思う。

多摩川グラウンドでのノックシーンはたまらない。
3〜4分近く、延々とノックシーンが続くのだけれど、
大画面で、しかもカラーでみるノックシーンの数々。
グラブの出し方、スローイング、やはりカッコいい。

それを見守っているのが、王、廣岡、国松、柴田……
もう、たまらないですよ。

「ミスター・ジェントルマン」藤田元司が名演技。
怪我した長嶋を助けるために、なぜか舟木一夫に、
「舟木クンは飛行機の手配を、いや、いい……」と、
いろいろ指令を出すシーンもカッコよかったよ。

脇を支える豪華な役者陣がまた凄すぎ。

フランキー堺、伴淳三郎、大空真弓、淡島千景、
佐原健二、沢村貞子、新珠三千代、淡路恵子、
アイ・ジョージ、池内淳子、伊藤久哉、伊東ゆかり、
香川京子、加東大介、草笛光子、桜井浩子、宝田明、
仲代達矢、西村晃、舟木一夫、南弘子、園まり、三木のり平。


しかも、主題歌は坂本九

西村「黄門さま」晃は、酔っぱらって長嶋に絡むし、
桜井「ウルトラマン」浩子は、ホントのチョイ役だし、
三木「ごはんですよ」のり平は、なぜか西鉄ファンだし。

後に噂となる柴田勲と伊東ゆかりが並んでるんですよ!
この映画で二人は、そういう関係になったのかしらん?

明日の予定がなければ、もう一回観に行っていたな。


……長文にて失礼いたしました。
残念ながら、阿佐谷ラピュタでの公開は、5月8日まで。
もし、何か機会がありましたら、ぜひご覧ください!

shozf5 at 23:53|Permalink

2012年03月12日

ドリーム モーニング娘。ライブへ!

DSC_0231

10日は、日本武道館へドリーム モーニング娘。ライブへ

10カ月間続いた、「元モーニング娘。」連載が今月で終了。
ということで、満を持して武道館へ出かけた。

オープニングの「ハッピーサマーウェディング」から、
ステージ上の9人の姿を見ていたら、
インタビュー時の、それぞれの発言が思い出され、
なぜだか、シンミリと感慨深くなってしまった。

以前もこのブログで書いたけれど、
取材前に、過去のインタビュー記事を洗い出し、
(この人は、こういう人なんだろうな……)
という仮説とともに、取材に臨む。

イメージ通りのこともあれば、イメージと全然違って、
なかなか刺激的なインタビューをさせてもらった。

途中、ドリムス。メンバーではないけれど、
OGの石黒彩、辻希美が登場。
こちらは事前告知があったけれども、
さらに、後藤真希の登場では、久々に武道館が揺れた。

長渕剛や矢沢永吉の武道館ライブに行ったことがあるけれど、
それ以上の揺れだったと思う。個人的な感想を言えば、
三澤光晴さんが生きていた頃の全日武道館大会以来かな(笑)。

現役モーニング娘。とドリーム モーニング娘。、
そして、ゴマキも加わった『ザ☆ピ〜ス!』は壮観だった。
ゴマキとなっちのツーショットは、なかなかいい光景だった。

久々にいいライブを見たように思う。
その証拠に、一緒に行った編集長と朝方まで痛飲、痛飲、大痛飲。

二人とも、日曜は朝からの取材があったのに、
興奮しすぎて「まぁ、いいや」と呑みまくった。

これで、ひとまず、ドリーム モーニング娘。「第一章」は終了。
メンバーたちが口々に言っていたように、
来るべき「第二章」を楽しみに待ちたい。





















shozf5 at 16:43|Permalink

2011年12月27日

矢沢永吉、大人買い!!

永ちゃん

先週、人生初の「生・永ちゃん」を満喫。
一週間経ってみても、あのライブには大満足。
その興奮もさめやらず、CDを大人買い。

以前、誰かがカラオケで歌っていて、
「この曲、カッコいいなぁ」と思っていた
『A Day』を手始めに、ここ数日は永ちゃん三昧。

今日も、追加でアルバムを5枚購入した。
来年のライブまでには、ある程度曲を覚えたいなぁ。

年末年始は、永ちゃんを聞きながら、
次の新刊の準備に取り掛かることにしよう。






shozf5 at 13:23|Permalink

2011年11月07日

『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』、衝撃のラスト!!

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか
木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか
クチコミを見る

最近、自宅でゆっくりする時間がなくて、
なかなか読み進められなかったけれど、
時間のあるときに手に取り、
昨晩、ようやく読み終えたのがこの本。


『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』


700ページを超える大書でありながら、
最後まで飽きることなく読むことができた。

第10章「東條英機を暗殺せよ」辺りから物語が躍動し始め、
以降、エリオ・グレイシーとの死闘、力道山、大山倍達の登場、
そして、第28章「木村政彦vs力道山」を一つのクライマックスに、
最終章である第32章まで、興奮しながら読んだ。

しかし、ラスト一ページでの「衝撃告白」!!
ネタばれになるから、ここでは書かない。

最後の最後に大爆弾を仕掛けられたけど、
ここに書かれていることは本当なのかな?

あまりにも衝撃的過ぎて、にわかには信じられなかった。
もし本当のことだとしたら、このテーマだけで一冊書いてほしいな。




shozf5 at 10:54|Permalink

2011年10月13日

『1985年のクラッシュ・ギャルズ』とつかこうへい

1985年のクラッシュ・ギャルズ
1985年のクラッシュ・ギャルズ
クチコミを見る

眠れない今朝方、ふと手にしたらあまりにも面白くて一気に読了。

女子プロレスにも、クラッシュ・ギャルズにも思い入れはないけれど、
アントニオ猪木ファンだった僕は毎週週刊プロレスを買っていた。

だから、1985年から95年ぐらいの女子プロレス界については、
リアルタイムで知っていたし、女子プロ対抗戦も何試合か、
会場で見たことがあるので懐かしく読んだ。

個人的に思い入れのある、故つかこうへい氏も登場する。

つかこうへいは長与千種と出会い、彼女に惚れ込み、
長与を主演にして『リング・リングリング』を上演する。

長与がつかさんの稽古場に初めて訪れた場面。
以下、本文中からいかにも「らしい」場面を引用。


まもなく劇作家は驚愕した。
素人女優が、自分にもたれかかって眠っていたからだ。
稽古の後、全員で焼き肉店に行った。
「俺はこいつを信じたね」
つかこうへいがいきなりこう切り出したから、
今度は千種が驚いた。
「俺に寄りかかって居眠りしたヤツなんか、いままでにいたか?
こういう女が信用できるんだよ」



まさに、つかさんらしいセリフだ。
生前のつかさんと呑んだときのことがよみがえってくる。

また、以下のつかさんによる「女子プロ評」もいかにも「らしい」。


「風呂で寝てしまい、我が子を溺死させた母親がいる。
母乳を与えながらうたた寝して、
我が子を窒息死させた母親がいる。
そういうヤツは一生上を向いて歩いたりはしない。
でも俺は、お前たち女子プロレスラーだったら、
そういうヤツらにも力を与えることができるような気がするんだよ。
女子プロレスってなんだ?
普通若い女はおしゃれをしているのに、
お前たちは水着一丁で股ぐらを開いている。
チャンピオンベルトといったって、ただのメッキだろ?
俺はいままで女子プロレスを知らなくて、
ちょっとだけ見せてもらったけど、あんな若さで、
水着一丁で肌をさらしてぶつかっていく姿は、
まるで天に向かうひまわりみたいだな」



まるで天に向かうひまわり!


つかさんのレトリックはいつも優しく温かい。

以前、このブログでも書いたけれど、
僕がつかさんから聞いたのは、内縁の夫と結ばれたいから、
実の娘の入浴中に火を放って殺した母についてだった。

思春期の娘なので、入浴中であれば、
裸で逃げることが恥ずかしく、
逃げ遅れるだろうと考えた母の仕業だった。


「どこまで人は鬼になれるんだ!」


と、酔った直木賞作家は、つぶやくように言い放った。
その姿は、今でも忘れられない……。



本書で参考になったのは、物語の「結構」。

長与千種の章、ライオネス飛鳥の章に加えて、
当時、女子プロに熱狂したファンの一人称で語られる章、
この「三者の章」のコンビネーションが心地よかった。

「ファンの章」が入ることで、それまでの章の再確認ができ、
同時に冷静な視点を呼び起こしつつ、読者を焦らす効果があった。

ノンフィクションにはまだまだいろんな可能性があるな、と
勉強不足の僕は、痛感した次第。オススメします!








shozf5 at 11:48|Permalink

2011年10月05日

『ライオンズ・クラシック2008−2011』が届いた!

DSC_0087

昨日、かなり大きな宅急便が自宅に届いた。
差出人は「ベースボール・マガジン社」。

(……さて、なんだろう?)

ベーマガ社には連載で原稿を書かせてもらっているけど、
これだけ大きな荷物が届く心当たりはない。
ということで、期待しながら開封してみて驚いた。

中には、トレーディングカードバインダーと
『スポーツカード・マガジン』最新号が入っていた。

それで、ようやく気がついた。

(……あぁ、あのカードか……

実は先日、面識のない方から連絡をいただいた。

「●●選手のカードを作りたいのですが、連絡先がわからないので、
 もし可能でしたら、教えていただけませんか?」


それは、戦前のプロ野球草創期から活躍し、
高橋ユニオンズにも在籍した小田野柏氏のカード制作依頼だった。

そこで、小田野氏に確認を取り、本人の許可を得た上で、
カード担当者に小田野氏の連絡先を伝えた。


……僕がかかわったのはそれだけだった。


そして今週、「カードができましたのでお送りします」と連絡をもらった。
てっきり、小田野氏のカードだけが送られてくるものだと思っていた。

それが、レギュラーカードのフルコンプ、しかもバインダー入り!

一時期、カードコレクションに熱中し、
今でもバインダーだけで10冊ぐらいは保管してある。

ということで、ありがたく頂戴することにした。
何だかとっても嬉しくて、昨晩はずっとこれを手元に置いて、
気がつけば、バインダーのページを繰っていた(笑)。






shozf5 at 12:59|Permalink

2011年10月02日

「モー娘。」と「ドリムス。」コンサートへ!

ドリーム モーニング娘。 コンサートツアー2011春の舞 ~卒業生DE再結成~ [DVD]
ドリーム モーニング娘。 コンサートツアー2011春の舞 ~卒業生DE再結成~ [DVD]
クチコミを見る

一昨日(30日)は、日本武道館・モーニング娘。コンサートへ。
この日は、高橋愛の卒業公演だった。

これまでに卒業していったOGたちの「卒業コンサート」DVDは、
今までに何本も見てきたけれど、生で見るのは今回が初めて。

特別、高橋愛に深い思い入れがあるわけではないけれど、
メンバー個々人からの惜別の辞、本人のラストメッセージは、
さすがに感動的なシーンの連続で、卒業公演ならでは。
「とっても、いいものを見たな」という感じで会場を後にした。


そして今日は、中野サンプラザでドリーム モーニング娘。コンサート
僕の座った席の周りには、メンバーと共演している芸人や、
女装家として人気の某氏、別のおネエ系タレント、
さらには某誌のモデルたちが居並び華やかな雰囲気だった。

で、現役「モー娘。」と違って、「ドリムス。」には、
現在各メンバーにインタビューを行っている最中なので、
もちろん過去の曲も、最新アルバムの曲も聞きこんでいるから
本日のセットリストは全部知っている曲ばかりだった。

以前にインタビューしたメンバーには取材時の思い出が、
これからインタビューするメンバーには、今後の質問事項が、
頭に浮かびながら、コンサートを見たけど、とても楽しかった。


それにしても……。


春のツアーを見た際にも感じたことだけど、
『LOVEマシーン』『恋愛レボリューション21』があれば、
どこの会場でも、鉄板で盛り上がることは間違いない。

この二曲だけで、この人たちは一生食べていけるのではないか?

それが錯覚、誤解であるということは、
メンバーたちのインタビューを通じてわかっているけれど、
それでも、ついついそう感じてしまうほど、今日も盛り上がった。

彼女たちが40代になり、50代になっても、
そして、ダンスの負担を軽減させていってもいいので、
ぜひこの曲だけは歌い続けていってほしい。
そんなことを感じながら、中野サンプラザを後にした。


……それにしても、自宅まで徒歩一分はホントにラクだ(笑)。






shozf5 at 21:25|Permalink

2011年09月29日

きれいな日本語にあいたくて……〜『日本のコピーベスト500』を読んで〜

日本のコピーベスト500
日本のコピーベスト500
クチコミを見る

最近、時間ばかりあるので(笑)、古い本ばかり読んでいる。
『堕落論』など、坂口安吾を手にしたのは20年ぶりぐらい。
太宰治『人間失格』なんて、ストーリーもすっかり忘れてた。

近現代の日本文学ばかり読んでいたら、
何だか無性に「新しい言葉」に触れたくなった。
で、深夜までやってる本屋で見つけたのがこの本。

日本を代表する(と言われている)10名のコピーライター、
CMプランナーたちが投票して選ばれたベスト500を一挙紹介。

アマゾンのレビューにも書かれているけれど、
時代性を強く反映するCMコピーなのに、
それが登場した時代がいつなのか、
まったく判然としないという欠点はあるものの、
それでも、コピーの持つ強さや美しさは堪能できた。

それにしても(おそらく)80年代の糸井重里氏の仕事はすごい。
質量ともに、現在につながる地平をさまざまに開拓している。
と言いつつ、お気に入りは糸井以外のものが多かったけど。

僕が気に入ったのは、眞木準氏のものが多かった。
以下、三点だけ、ご紹介。


「四十歳は、二度目のハタチ」(伊勢丹)


「恋が着せ、愛が脱がせる」(伊勢丹)


「十歳にして
 愛を知った」(ライオンファイル)



でも、やっぱり開高健がとっても印象に残った。


「バスが来た。トリスを飲む。
 山が見えた。トリスを飲む。
 川があった。トリスを飲む。
 女が笑った。トリスを飲む。
 灯がついた。トリスを飲む。
 課長が転んだ。トリスを飲む。
 目がさめた! 家にいた!」(サントリー・トリス)



さて、次は何の本を読みましょうか?








shozf5 at 16:34|Permalink

2011年09月26日

『プロ野球[外国人選手]大事典』を読んだ!

野球小僧remix プロ野球[外国人選手]大事典 (白夜ムック)
野球小僧remix プロ野球[外国人選手]大事典 (白夜ムック)
クチコミを見る

先日、『プロ野球[外国人選手]大事典』が届いた。

僕も少しだけ原稿を書かせてもらっているのだけれど、
このシリーズは、[80年代]編、[90年代]編、[メジャーリーグ]編が、
これまで刊行されているが、そのどれもが面白い。

基本的に見開き2P(長くても4P)ワンテーマなので、
まさに辞典感覚で、興味のあるところからサクサク読めるのがいい。
で、期待して手にした[外国人選手]編も、やっぱり面白かった。

子どもの頃、丹念に読んでいた『週刊ベースボール』や、
毎晩欠かさず見ていた『プロ野球ニュース』で知った知識は、
大人になっても忘れないし、たとえ忘れたとしてもすぐによみがえる。
この本を手にしながら、そんなことを考えた。

ヤクルトファンとしては、久しぶりに見る「暗黒ガイジン」の名前が、
とても懐かしくもあり、とても切なくもあり、複雑な心境だった。
パラーゾデントン(デントナではない!)、懐かしい〜。

そして、あぁ、アイケルバーガー……。
読者アンケートによる「記憶に残る外国人」で20位だったのも笑える。
ヤクルトファン芸人ゆっていは、アイケルバーガーを1位にしてた!

彼の本名が、ホアン・タイロン・アイケルバーガーというのも、
本書を読んで、22年ぶりに思い出した、どうでもいい事実(笑)。

30代以上の人なら楽しんで読めると思う、オススメです!


shozf5 at 18:17|Permalink

2011年09月25日

三度目の『象が空を』、そして、蒼き独白……

夕陽が眼にしみる―象が空を〈1〉 (文春文庫)
夕陽が眼にしみる―象が空を〈1〉 (文春文庫)
クチコミを見る

最近、とみに眠りが浅い。だから呑む。
5時頃まで呑んで、床に就いても昼前には起きてしまう。

今週、新刊が発売されたばかりだし、
本来なら次の本も執筆を終えている予定だったから、
元々、この時期は遅い夏休みとしてどこか海外に行こうと思っていた。
でも、原稿を書き直すことにしたため、旅行は取りやめた。

だから、仕事は特別忙しいわけじゃない。
だったら、すぐに書き直す作業に取りかかればいいものを、
まったく筆が進まない。
というより、何を書けばいいのかまったくわからない。

だから、ついつい呑んでしまう。
これはアルコール依存症の初期段階なのだろう。

先週は、新刊発売記念として、いろいろな人に祝福されて呑んだ。
元々、酒好きだし、酒癖が悪い方ではないと自認しているけれど、
みんなと別れて一人になると、突然、投げやりな思いになってくる。

元来、湿っぽい酒は嫌いだし、愚痴まみれの人と呑むのは嫌い。
なのに、一人になると、どうもそんな心境に支配されてばかり。


……病んでるね(笑)。


積極的に人に会いに行くのも億劫だし、
映画を見るために人混みに出るのも面倒で、
それでも、酒場と神宮球場にだけは一人で出かけて。

そんな感じでここ数週間を過ごし、
きっと、これから数週間もそんな感じなんだろう。


さて、病み病みの前置きはこれぐらいにして、ようやく本題。

呑みに出る以外、外に出るのが億劫なので、
何も書けない代わりに、何かのヒントを探すべく、
古い蔵書ばかり読み続けている。

特に、最近立て続けに読んでいるのが沢木耕太郎の作品群。
その中でも印象に残ったのは、『路上の視野』『象が空を』

この2作品は、いずれも氏のエッセイを集めたもので、
映画や書物の感想、日々の雑感、旅の断片に加えて、
「なぜ書くのか?」「どう書くのか?」が率直に書かれている。

僕がこれらの本を読むのは、今回が3回目。
いずれも最初に読んだのは学生の時期。
『路上の〜』は高校生の頃、『象が〜』は大学生の頃。

2度目に読んだのは、いずれも2003年の夏。

このとき、僕は会社を辞めた。
目の前に広がる膨大な時間に喜びと怖れを感じつつ、
ニューヨークや韓国、沖縄に旅立ち、
カバンの中に、沢木氏の著作を入れて旅先で読んだ。

そして、今回が3回目。

前回読んだ際に、僕はさまざまな付箋を貼っていた。
その個所はいずれも、ノンフィクションライターとしての氏が、
日頃、心がけていること、腐心していることばかりだった。


それはたとえば、こんな個所だ。

インタヴューには、相手の知っていることばかりでなく、
「知らないこと」まで喋ってもらうという側面が明きらかに存在する。
そんなことをいうと、知らないことなど喋れるはずがない、
と反論されるかもしれない。

だが、質問を投げかけられることで、
その人が自分でも意識していなかったことを
自身の内部に発見して喋ったり、
思いがけないことを口走ったりするということは、
必ずしも稀なことではないのである。



あるいは、「本来、人はインタヴューに応じなくてもいいのだ」という
指摘をしている、こんな個所もある。

会ってくれなくて当然、かりに会ってくれたとしても、
すべてのことに誠実に喋ってくれなくても当然なのだ。

しかし、にもかかわらずインタヴューに応じてくれる人たちがいて、
思いがけないほど深い反応を示してくれる人たちがいる。

それは恐らく、インタヴュアーの背負っているメディアの力以上に、
インタヴュアーの、その人を、その事件を、
理解しつくしたいという情熱に感応するためではないかと思うのだ。



さて、今回。

以前は付箋をつけなかったけれど、印象的な一文に出合った。
これこそ、僕が現在悩んでいたことだった。

それまでのルポルタージュに不満を抱いていた沢木は、
その原因が、書き手の顔が見えないこと、
つまり書き手である「私」がどんな人間なのか、
その事象を前にしたときに、笑顔のか渋面なのか、
そうしたことがはっきりと伝わらないからだと気づく。

そして、目指したのが以下のスタイルであり、
やがては、そのスタイルからの卒業だった。

私は、文章の中の生き生きとした「私」の獲得に全力を注いだあげく、
やがてその「私」に中毒するようになり、
今度はいかにこの「私」から脱していくかに
腐心せざるを得なくなった。



僕は今、書き直しに直面しているこの作品において、
「生き生きとした私」を描くか、それとも消し去るか、
まったく立ち位置を決めかねている。

いや、それぞれの方法論について、何の手立てもないまま、
呆然と立ち尽くしている状況にあるのが本当のところだ。


再び、沢木氏の2冊の本を持って、どこかに旅に出ようか?


2冊とも500ページを超える厚い本なので、
それぞれ3冊ずつに分けられている文庫版を買うことにした。

新刊はもう販売されていなかったので、
古書をアマゾンで買うことにした。明日にでも届くはずだ。

おそらく、現実的には旅に出ることはないけれど、
それでも、フリーになった当初のように、久しぶりに、

「オレは何者にでもなれるし、何者にもなれないかもしれない」

そんな蒼い気持ちを思い返す、心の旅には出てみたい。



shozf5 at 22:37|Permalink

2011年09月18日

芝居『キダリダ』に胸を打たれる!

キダリダ!

最近知り合って、なぜだか異常に気があって、
呑み方も同じタイプという演技者の先輩がいる。

たぶん、お互いに人見知りで、ホントは寂しいくせに、
酒が入らないと、本音を晒せないというところが似ているのだと思う。

その人が出演するというので、昨日(17日)、
新宿まで『キダリダ』という芝居を見に行った。

「キダリダ」とは韓国語で「待つ」という意味なのだけれど、
大阪の下町、在日韓国人の世界を舞台に、
友情と愛情をきちんと描いた、習作だった。

つかこうへいの描く「在日」とはまた違う、
大阪の下町ならではの生々しさとエネルギーが、
この芝居には横溢していて、パワフルで心地よかった。
原案・企画の白国秀樹氏の芝居も素晴らしかった!



最近「執筆に忙しい」という理由で、芝居にも映画にも、
書物にもほとんど触れる機会をなくしていた。

見に行っていない試写状もかなりあるので、
今週辺りからマメに足を運んでみようかな。

発売延期になった新刊も、いまだ光が差さない。
何かいい刺激を得られればいいのだけれど……。


『キダリダ』、ホントにおススメです。
お時間のある方は、ぜひ。
(東京は明日の昼公演が最終だけれど……)


TEAM O.H.S 公演

『キダリダ』


原案・企画 白国 秀樹
脚本・演出 八鍬 健之介
監修 かわの をとや



*日時・場所*
・東京公演
2011年9月14日(水)〜19日(月)
@新宿SPACE107
・大阪公演
2011年9月23日(金)〜25日(日)
@大阪ABCホール


*タイムテーブル*
東京公演@新宿SPACE107
14日(水) ――  19:00
15日(木) ――  19:00
16日(金)※14:00 19:00
17日(土) 14:00 19:00
18日(日) 14:00 19:00
19日(月) 13:00
*前売4500円/当日4800円
(日時指定・全席自由)
※昼割3800円

大阪公演@大阪ABCホール
23日(金) ――  18:00
24日(土) 13:00 18:00
25日(日) 13:00  
*前売3800円/当日4000円
(日時指定・全席自由)


*キャスト*
白国 秀樹
松井 宗但
松下 卓也
伊藤 竜次
中里 隆成
瀬戸 早妃
工藤 里紗
武井 睦
三野 友華子
中島 一浩
中谷 中
中村 裕之
小栗山 晃市
星野 雄大
新井 幹久
柾木 ユウヒロ
池谷 太郎



shozf5 at 20:11|Permalink

2011年09月15日

『野球部あるある』が、メチャクチャ面白い!

野球部あるある
野球部あるある
クチコミを見る

先日発売された新刊『野球部あるある』が届いた。
著者は『野球小僧』編集者の菊地選手。
菊地さんには、日頃からお世話になっているけど、
さすが高校野球部〜大学落研出身者ならではの、
野球部に関するあるあるネタが満載。


以下、三点ほどご紹介。

「俺、外野はできないんだよね」と語る選手は、
内野だってたいしてうまくない。



「グラウンドでは先輩も後輩もない!」
と言われるが、嘘だと思う。



40代以上のOBが必ずする
「水飲めなかった話」。



いい意味ですぐ読めるし、どこから読んでもいいし、
しばらくしてから読んでも何度でも楽しめる。
ランチをとりながら読んだけど、楽しく読めた。

……ということで、ホントにおススメです。












shozf5 at 22:00|Permalink

2011年08月17日

『週刊ベースボール創刊号』復刻版、面白いよ!

週べ・創刊号

先日、ベースボール・マガジン社から、
『週刊ベースボール 創刊号』復刻版が届いた。

これは、現在刊行中の『週刊プロ野球データファイル』の、
定期購読特典として作られて、送られて来たもの。

昨年発売された『週刊プロ野球60年』シリーズも、
僕は定期購読していたのだけれど、
このシリーズは本当によくできていて、
初めは個人的趣味で購読していたものの、
今は、原稿を書く際に本当に欠かせない資料となった。

現在取り組んでいる『最弱球団 高橋ユニオンズ青春記』も、
『不滅! 元読売巨人軍マネージャー回顧録』も、
どちらも、このシリーズなくしては原稿が書けなかった。

このシリーズはお世話になっている編集長が作ったのだけれど、
これはお世辞抜きに、「買い」だと思う(今でも買えるのかな?)

ということで、今年もこの『データファイル』を、
発売前に早々に定期購読することにした。

昨年まで週ベの連載でお世話になっていた編集者が、
この部署に異動するということで、ご祝儀の意味もこめて、
定期購読したのだけれど……。

現在まだ刊行中なので、早計なことは言えないけれど、
こちらは実に読みづらく、使い勝手が悪い。

一度、全部バラしてからファイルに綴じる作りなのだけれど、
どのページをどこに綴じればいいのか、まったくわからない。

おそらく、自分の好きなように編集できる自由さが売りなのだろう。
けれども、全部そろってからでないと、編集しようがないのも事実。

ということで、正直、最新号が届いても、まったく読まずに、
ただ資料部屋に放っているだけ。
全巻そろった後に改めて、ファイルを揃えて綴じなおしたい。


……前段が長くなってしまったけれど、
定期購読特典でもらった『週ベ 創刊号』。これが実に面白い!

長嶋茂雄が巨人入団した昭和33年創刊で、
創刊は4月16日号で、定価は30円。

表紙は長嶋茂雄と廣岡達朗。
見切れているけれど、廣岡のグラブは間違いなく「玉澤製」だ。

現在執筆中の物語は、この玉澤が頻繁に登場する。
当時のジャイアンツナインはほとんど玉澤を使っていた。
……ということが、この表紙から感じられてすごくうれしい!


さて、この創刊号、書かれている内容も面白いのはもちろん、
当時の編集者たちの「面白いものを作るぞ」という
情熱と意気込みが誌面を通じてビンビン伝わってくるのも最高!

週刊誌創刊ブームとジャイアンツブームが、
同時に邂逅するという幸福な瞬間。
当時の編集者がうらやましく感じられる。

時間を見つけて、じっくり読み込んでみたい。




shozf5 at 00:51|Permalink
PROFILE
SHOICHI HASEGAWA 
1970年5月13日・東京生まれ。
ノンフィクション・ライター
日々、旅をして、人に出会い、
話を聞き、それを文章にする。
そんな日々の雑感です。
長文になると思います。

ちなみに、上の写真は、
モハメド・アリ@北朝鮮です!
(07年3月1日付参照のこと・笑)
shozf5@gmail.com


長谷川晶一著作物
Recent Comments
楽天市場