2016年01月06日

『哀愁のスワローズ全史』、絶賛取材中!

松岡弘氏

昨年12月1日から、今夏発売予定の『哀愁のスワローズ全史(仮)』の取材を本格的にスタートした。これは、僕にとって初めてとなる「極私的ドキュメンタリー」だ。

スワローズファンになって40年近いときが流れた。1970年生まれの僕にとって、78年の初優勝はボンヤリとした記憶しかない。しかし、80年代の低迷時代のことは今でもくっきりとハッキリと覚えている。僕がようやく物心つき始めた80年代のヤクルトは本当に弱かった。多感な時期にひいき球団がとてつもなく弱かったという事実は、間違いなく僕の人格形成に影響していると思う。

安田猛氏 (2)


僕は当時のスワローズからいろいろなことを学んだ。いいことばかりではなく、反面教師としての学びも多かった。好意的に言えば「弱くても弱くても戦い続ける健気さ」だけれど、現実的には「負け犬根性が身に着いた組織のダメダメさ」「なすすべもなく巨人にやられる無様さ」など、困難な現実から得たものの方が多かった。それでも、一縷の望みとかすかな希望の光を求めて神宮球場に通い続け、ささやかなその夢さえも、なかなかかなうことはなかった。だからこそ、たまの勝利がとても嬉しかった。

関根潤三氏


そして迎えた90年代。野村克也監督の下、ヤクルトは92、93、95、97年と4度のリーグ制覇、3度の日本一に輝いた。80年代とは正反対のスワローズ快進撃。決して腐らず、投げ出さず、じっと耐えていればいいこともあるものだ。そんなことを実感する夢のような日々だった。

IMG_2832



12月1日から始まった取材は、12月だけで8人にお話を聞いた。当時、選手たちはどんなことを考えていたのか? それは、僕の予想通りのコメントもあれば、まったく想像もしなかった苦汁の日々を振り返るコメントもあった。そして、明日からは怒涛の如く80年代、90年代のスワローズ戦士たちにお話を伺う日々が始まる。個人的な思い入れが強いので、現場では完全にインタビュアーの主観が勝ってしまうことだろう。

インタビューは徹底的に客観的であるべきだ――。

そんな思いが胸の奥には根強くあった。だからこそ、「ヤクルトはテーマにすまい」とずっと思っていた。ところが、ふとしたきっかけで、「完全主観のインタビューがあってもいいではないか」と考えるようになった。

徹底客観から、完全主観へ――。

その経緯は本書の中で詳述するけれど、そう考えられるようになった瞬間に、「猛烈にスワローズを書きたい」と思い始め、すぐに懇意にしている編集者に相談すると、トントン拍子で企画が通過。出版が決まった。

もちろん、OBたちだけではなく現役選手、首脳陣たちにもお話を伺う予定でスケジュール調整をしている。OBたちと現役選手たちをつなぐ「スワローズ」という一本の糸。今年上半期は楽しい日々が始まることになりそうだ。


shozf5 at 11:03│ ヤクルト書籍関連 
PROFILE
SHOICHI HASEGAWA 
1970年5月13日・東京生まれ。
ノンフィクション・ライター
日々、旅をして、人に出会い、
話を聞き、それを文章にする。
そんな日々の雑感です。
長文になると思います。

ちなみに、上の写真は、
モハメド・アリ@北朝鮮です!
(07年3月1日付参照のこと・笑)
shozf5@gmail.com


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