2014年05月13日

「美人すぎる野球選手」騒動の中で……

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今回のマドンナジャパン候補選手の中で、
「美人すぎる」とか、「可愛すぎる」とか、
様々な表現で話題になった女子選手がいた。

これらの報道の影響なのだろう、僕のところにも、
「彼女の情報を教えて下さいよ!」と連絡がきた。
でも「よく知りません」と曖昧にして答えなかった。

なぜなら、彼女について知りたがっている内容が、
あまりにも下品で、下らなかったからだ。

騒動の渦中にあった頃、彼女に連絡をした。
やはり、予想通りの事態が起こっているようだった。
インターネット上には適当な噂や悪口が渦巻く。
彼女は小さく笑いながら言った。


「私、ミジンコメンタルなんで、
 かなりへこみました……」



かつて、片岡安祐美、川端友紀が通った道だった。
以前話を聞いたとき、片岡、川端両選手は言った。


「私を通じて女子野球が注目されるならば、
 たとえ、どんな話題でも構いません……」



こうして迎えた侍ジャパン女子代表候補、岡山合宿。
2日間にわたる3試合の強化試合が行われた。
今合宿で初めてプロから6選手が合流。
それぞれが、圧倒的な実力を見せつけた。

そして、2日目の2試合目が終了後、
別室に集められ、代表候補32名が22名にしぼられる。

話題になっていた彼女は、今回は候補から外れた。
彼女に密着していた報道陣は落胆したものの、
それでも、カメラは執拗に彼女を追い続ける。
おそらく「涙のシーン」が欲しかったのだろう。

それまで気丈に振舞っていた彼女だったけれど、
最後の最後で、大粒の涙がこぼれ落ちた。
泣かせるための誘導尋問のように、僕には見えた。
4台のテレビカメラはその姿を撮り逃さない。
こうして、彼女のインタビュー撮影は終わった。

僕はその様子を遠巻きに見ていたけど、
彼女が近づいてきたので、声をかけた。


「大変だったね、ミジンコメンタルは強くなった?」


精一杯の笑顔で彼女は言う。


「ハイ。ミジンコよりはましになったと思います!」


そして、このときも以前と同じことを口にする。


「それでも、女子野球が少しでも注目されるなら、
 いろいろあったけど、いいことだと思います」



これもまた、片岡、川端選手から聞いた内容と、
まったく同じ言葉だった。僕は大げさではなく、
彼女は「日本の宝」だと思っている。
この日の経験を糧にした彼女の2年後に期待する。

今回、彼女は女子野球のために本当に頑張った。
背負わなくていい責任を胸に、本当に奮闘した。

shozf5 at 10:13│ 今日も元気に女子野球! 
PROFILE
SHOICHI HASEGAWA 
1970年5月13日・東京生まれ。
ノンフィクション・ライター
日々、旅をして、人に出会い、
話を聞き、それを文章にする。
そんな日々の雑感です。
長文になると思います。

ちなみに、上の写真は、
モハメド・アリ@北朝鮮です!
(07年3月1日付参照のこと・笑)
shozf5@gmail.com


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