2013年01月04日

W杯3連覇への道・その12【第5戦・ベネズエラに完勝!】

取材・文/長谷川晶一

新谷監督・試合後ミーティング
カナダ・エドモントン、現地時間15日10時。第5回女子野球ワールドカップ、大会6日目・ベネズエラ対日本戦が行われた。ここまで日本は4戦を行い、3勝1敗。第2戦のアメリカに敗れたものの、まずまずの成績。予選突破を確実なものにするためにも、この日のベネズエラ戦は、何としてもモノにしたいところ。

注目の先発は、10年に行われた前回大会第4回W杯で、開催国・ベネズエラ相手に好投した里綾実(福知山成美高コーチ)。大きく曲がるスライダーと、打者の手元でキュッと変化する小さなスライダーが武器の好投手。

里
この日の、スターティングメンバーは、

1番・志村亜貴子(9・アサヒトラスト)
2番・中野菜摘(4・尚美学園大学)
3番・三浦伊織(8・京都アストドリームス)
4番・西朝美(2・アサヒトラスト)
5番・川端友紀(6・京都アストドリームス)
6番・六角彩子(5・侍)
7番・中村茜(7・兵庫スイングスマイリーズ)
8番・金由起子(3・ホーネッツ・レディース)
9番・田中幸夏(DH・兵庫スイングスマイリーズ)
P・里綾実(福知山成美高コーチ)


第3戦のキューバ戦以降、三浦、西、川端の超強力クリーンアップで臨む。

カナダの夏空
この日は、前日の大荒れだった天候が一転し、肌を焼くような強い日差しの中での戦いとなった。期待の里は、堂々たるピッチングを見せてくれた。初回を三者凡退に斬ってとると、2回にヒットを許したものの、3回から6回まで三者凡退、凡打の山を築く。ストレートはスピードがあり、変化球のキレはよく、ベネズエラ打線は面白いように空振り、あるいは、内野ゴロ(特にショートゴロ)ばかりだった。

また、この日のアンパイアの判定も最初は不可解なものだった。しかし、前回のアメリカ戦とは違って、広いなりに一定していたので、2回以降は、アンパイアのクセを把握した上で、日本打線は、2ストライク以降くさい球が来た際には、ファールで逃げるという作戦で、2回に金選手の2点タイムリー、5回には中野選手のショート内野安打で加点。試合は3対0で、日本が勝利した。

里・試合直後
試合後の里は、うれしさを隠せない様子で、「まったく疲れていません」と笑顔で語る。

この日の試合後、新谷博監督(元西武など)の言葉で印象的なフレーズがあった。

「中村の先頭打者フォアボール、あったでしょ? ああいうのを待っていたんです」

新谷の言う「中村の先頭打者フォアボール」とは、7回表の場面だった。3対0で日本がリードしていた最終回。先発・里が好投していたとはいえ、少しでも追加点が欲しい場面だった。ここで中村は、粘りを見せて四球を選んだ。確かに、新谷の言う通り、自分を殺してチームのために「何とかしたい」という意思が垣間見える打席だった。少しずつ、チームとしての完成度も高まりつつあることが感じられるシーンだった。

……さぁ、翌16日からは、オーストラリア、カナダと強豪国との戦いが始まる。

1位・カナダ         5試合5勝0敗
2位・日本          5試合4勝1敗
3位・アメリカ        5試合4勝1敗
4位・オーストラリア     5試合3勝2敗
5位・チャイニーズ・タイペイ 5試合3勝2敗
6位・ベネズエラ       5試合1勝4敗
7位・キューバ        5試合0勝5敗
8位・オランダ        5試合0勝5敗
(現地時間15日終了時点)


日本チームの試合終了後、中島梨紗(侍)が、新谷監督、清水稔コーチ(元三菱重工神戸監督)とともに、オーストラリア戦を視察。そう、翌日は投手副キャプテンの中島が、満を持して先発する。はたして、どんな試合となるのか?


……なおこの日、キューバの選手が一人亡命した。一時、宿舎周辺は警察関係者に囲まれていた。まさに国際大会。何が起こるかわからない。

マドンナジャパン 光のつかみ方――世界最強野球女子
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shozf5 at 11:35│ 今日も元気に女子野球! 
PROFILE
SHOICHI HASEGAWA 
1970年5月13日・東京生まれ。
ノンフィクション・ライター
日々、旅をして、人に出会い、
話を聞き、それを文章にする。
そんな日々の雑感です。
長文になると思います。

ちなみに、上の写真は、
モハメド・アリ@北朝鮮です!
(07年3月1日付参照のこと・笑)
shozf5@gmail.com


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