2013年01月03日

W杯3連覇への道・その11【第4戦、小西美加、雨中の好投!】

取材・文/長谷川晶一

スタメン発表
カナダ・エドモントン、現地時間14日17時半から、第5回女子野球ワールドカップ大会5日目、日本対チャイニーズ・タイペイ(台湾)戦が行われた。当初の予定では15時試合スタートの予定だったが、12時過ぎ、日本チームが宿舎を出たところで、突然の雨。 球場に着く頃には本降りとなっており、第1試合のオーストラリア対ベネズエラ戦は中断していた。

小西・西
この日の先発は、初戦の対オランダ戦で勝ち投手となった、女子プロ野球の大エース・小西美加(大阪ブレイビーハニーズ)。試合再開のめどが立たないまま、黙々とストレッチをしたり、一人でランニングに励んだり、独自の調整を続けていた。その後、一度宿舎に戻り、大会本部からの連絡を待つことに。「いつ始まるのか?」、「順延になるのか?」、何とも不安定な状況の中、「17時、試合スタート」という連絡が入る。

この時点で、すでに試合開始2時間前を切っていた。代表チームは再び、バスに乗り込み球場へ。球場に着くと、小降りの雨の中、あわてて準備に取り掛かる。

試合前整列
こうして始まった、日本にとっての第4戦――。この日の、スターティングメンバーは、

1番・志村亜貴子(9・アサヒトラスト)
2番・中野菜摘(6・尚美学園大学)
3番・三浦伊織(8・京都アストドリームス)
4番・西朝美(2・アサヒトラスト)
5番・川端友紀(DH・京都アストドリームス)
6番・六角彩子(5・侍)
7番・中村茜(7・兵庫スイングスマイリーズ)
8番・金由起子(3・ホーネッツ・レディース)
9番・出口彩香(6・尚美学園大学)
P・小西美加(大阪ブレイビーハニーズ)


この試合、投手にとって、集中力を切らすことなく、かと言って、緩めるところはきちんとリラックスしなければならないという、実に気持ちのコントロールが難しい状況下において、小西投手は、堂々たるたくましいピッチングを披露する。 3回こそ、エラーがらみで1点を失ったものの、味方の大量援護に守られて、11対1、5回コールド勝利。今大会、2勝目をマーク。

小西・試合後
降雨、試合開始時間変更、中断、ぬかるみのマウンド……、度重なる悪条件について、試合終了直後に小西投手に話を聞いた。

「私の場合、ちょっと何かがあるほうがピッチングがいいんです。たとえ不利な状況であっても、“私にとっては好条件”って、思っていました。気持ちのメリハリについては、私ももういい歳なので大丈夫(笑)。(試合開始が)何時になろうと、夜中になろうと、私が先発することには変わらないんだから」

06年夏、台湾で行われた第2回W杯。ここで小西はメンタルの弱さを露呈した。あれから6年、メンタル面の課題を克服した強さに、僕は感動していた。小西の言葉は、さらに続く。

「……それに、これで抑えたらカッコいいじゃないですか」

それは、プロの世界でエースとしてやってきた、この2年半が何であったのかを、改めて感じさせる実に「カッコいい」言葉だった。しかし、第7戦で、小西にさらなる試練が訪れるのだが、それは後述したい。

そして、この日。前日左目に打球を当てて途中退場した萱野未久(シリウス)も無事に練習に参加。

萱野
「もう大丈夫です」と笑う、その目は青アザが生々しいけれども、決勝リーグまでには間に合うという。まずはひと安心。


1位・カナダ         5試合5勝0敗
2位・日本          4試合3勝1敗
3位・アメリカ        4試合3勝1敗
4位・チャイニーズ・タイペイ 5試合3勝2敗
(現地時間14日終了時点)

マドンナジャパン 光のつかみ方――世界最強野球女子
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shozf5 at 12:23│ 今日も元気に女子野球! 
PROFILE
SHOICHI HASEGAWA 
1970年5月13日・東京生まれ。
ノンフィクション・ライター
日々、旅をして、人に出会い、
話を聞き、それを文章にする。
そんな日々の雑感です。
長文になると思います。

ちなみに、上の写真は、
モハメド・アリ@北朝鮮です!
(07年3月1日付参照のこと・笑)
shozf5@gmail.com


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