2012年08月20日

【マドンナジャパン】カナダ奮戦記・その10・決勝進出!

磯崎

順当に予選リーグ7試合を6勝1敗で1位通過したマドンナジャパン
18日からは、予選上位4チームによるトーナメント戦がスタート。

新谷博監督率いる日本チームは、18日15時から、
予選4位のオーストラリアと準決勝を戦いました。

大事な一戦を任されたのが、尚美学園大の磯崎由加里。
予選3戦目のキューバ戦に先発して5回完封、
同じく6戦目のオーストラリア戦にリリーフし2回パーフェクト。
今大会、絶好調の21歳、頼れる右腕です。

速いカーブと遅いカーブ、それぞれカウント球、勝負球となり、
ストレートのキレもいいため、緩急で勝負できる好投手です。

注目のスターティング・メンバーは以下のとおり。

1番・中野菜摘(4)
2番・六角彩子(5)
3番・三浦伊織(8)
4番・西朝美(2)
5番・川端友紀(DH)
6番・金由起子(3)
7番・中村茜(7)
8番・出口彩香(6)
9番・志村亜貴子(9)

P・磯崎由加里


投手以外は、前夜のカナダ戦と一緒のオーダーです。

清水コーチと外野陣

試合前には、清水稔コーチが外野陣を集め、
ミーティングを行っていました。

前夜のカナダ戦といい、予選のアメリカ戦、オーストラリア戦と、
外野への飛球が、思いのほか伸びることへの注意でした。
この試合では、長打ケアを優先することが確認されました。

さて、磯崎投手は、この日も絶好調でした。
初回を三者凡退に抑える上々の滑り出し。

ただ、少し気になったこともありました。
僕の取材メモには、
「スローカーブ多投気味」と走り書きが残されています。

しかし、オーストラリア打線は磯崎投手のカーブに
まったくタイミングが合いません。

3回に1点を失いますが、走者を出しながらも、
要所を締めて、付け入る隙を与えません。

一方の日本打線は、先制を許したものの、
3回裏に、相手のエラーで同点に追いつき、
1番・中野選手の、この日2安打目となるセンター前、
3番・三浦選手のセンターオーバーツーベースで、
合計3点を挙げて、一気に逆転。試合を優勢に進めます。


さらに、その後も日本チームは加点し、5対1で勝利します。


試合終了直後、磯崎・西のバッテリーに話を聞きました。
聞きたかったのは、「スローカーブの多投について」です。


磯崎・西

開口一番、西捕手は言いました。

「意識としては、カーブ8割、ストレート2割のつもりでした」

その比率に驚いていると、西選手が補足してくれました。

「磯崎のカーブは、わかっていても打てないんです。
私が普段、イソと対戦するときも、そうなんです。
たとえ4球続けられても、まったく打てない(笑)」


この「8対2」の割合で、前半は行けるところまで行き、
タイミングが合い始めたところから、パターンを変える。
それが、磯崎・西のバッテリーと新谷監督の作戦でした。

さらに、西選手の頭にあったのは、

(もし自分なら、どんな配球がイヤか?)

という思いでした。
今大会、すでに3つも敬遠されている世界的強打者の
西選手の「打者としての視点」が、磯崎投手の、
さらなる長所を引き出したといえるのかもしれません。

こうして、オーストラリア打線は最後まで磯崎投手のカーブを
とらえることはできず、手も足も出ないまま敗れ去りました。

試合後ミーティング

試合後、新谷監督は「いいゲームだったね」と振り返りつつも、
「すべては明日!」と、さらに気を引き締めていました。


そして、この試合の後、カナダ対アメリカ戦が行われ、
この試合の結果、19日の決勝戦は日本対アメリカに決定。

予選リーグで、日本が唯一の敗戦を喫している相手だけに、
ぜひここでリベンジを果たし、初の三連覇を実現させたいところ。

……さぁ、泣いても笑ってもあと一試合。
ただいま、現地時間の11時。
決戦開始まで、あと6時間。つづきは「その11」にて!


shozf5 at 02:01│ 今日も元気に女子野球! 
PROFILE
SHOICHI HASEGAWA 
1970年5月13日・東京生まれ。
ノンフィクション・ライター
日々、旅をして、人に出会い、
話を聞き、それを文章にする。
そんな日々の雑感です。
長文になると思います。

ちなみに、上の写真は、
モハメド・アリ@北朝鮮です!
(07年3月1日付参照のこと・笑)
shozf5@gmail.com


長谷川晶一著作物
Recent Comments
楽天市場