2011年06月09日

ヒクソン・グレイシーインタビュー

ヒクソン・インタビュー


資料部屋を整理していたら、懐かしい写真が出てきた。
かつて、「400戦無敗」と言われていたヒクソン・グレイシーだ。

彼にインタビューしたのは、「船木対ヒクソン戦」の翌日。
激闘から一日経って、都内のホテルで行った。

静かなたたずまいがとても印象的なインタビューだった。
……あれから、すでに11年も経つんだなぁ……。

以前、このブログでアップした短い文章を再掲したい。



フナキはとてもよく準備していたと思う。
 パンチの練習もしていたようだし、
 彼はいいファイターであることは間違いない。
 こんなに顔を腫れさせられた
 こともなかったしね……



その言葉どおり、翌日、病院での精密検査で、
眼窩底骨折と診断されることになる、
その左目は赤く充血している。


――東京ドームの激闘から40時間後。


ヒクソン・グレイシーは都内のホテルにいた。

2000年5月26日、
ヒクソンは、船木誠勝と東京ドームで闘った。

「400戦無敗」と喧伝されていたヒクソンは、
船木相手に危なげのない勝利を収めていた。


試合の詳細について振り返ってもらいつつ、
僕は、実にシンプルな質問をした。


――どうして、あなたはそんなに強いのか、と。


負傷した左目を気にしながらヒクソンは言う。


私は、“強さ”とは、
 セルフコントロールだと思っている。
 もし、私が強いというのなら、
 それは私がセルフコントロールを
 心がけているからではないか……



このころ、世の中では、
10代による凶悪犯罪が頻発していた。
ヒクソンは、そんな日本の現状を憂い、
日本のティーンエイジャーにメッセージを送った。


どうか自分自身を信じてほしい。
 自分の中に、まだ自分が気づいていない、
 未知なる力が必ず眠っている。
 
 自分でも気づいていないパワーが必ずある。
 そのパワーを信じて、自分が直面する
 困難を乗り越えてほしいんだ……
 


そうして、ヒクソンは、色紙に
こんなメッセージをしたためた。


STRONG SPIRIT
 STRONG LIFE



この日、僕の取材の後に、
不調に苦しんでいた、当時ジャイアンツの
清原和博がヒクソンの下を訪ねた。

そして、ヒクソンは、清原にも
この言葉を贈ったという。


取材終了間際、
ヒクソンの口調が強くなる。


人生は変わる!
 だから自分を信じてほしい!



そして、静かにうなずいて、
改めて、何度も口にした。
口調はすでに穏やかになっている。


Believe in yourself……

Believe in yourself……

Believe in yourself……








PROFILE
SHOICHI HASEGAWA 
1970年5月13日・東京生まれ。
ノンフィクション・ライター
日々、旅をして、人に出会い、
話を聞き、それを文章にする。
そんな日々の雑感です。
長文になると思います。

ちなみに、上の写真は、
モハメド・アリ@北朝鮮です!
(07年3月1日付参照のこと・笑)
shozf5@gmail.com


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