2010年06月14日

「自叙伝」ばかり読んでおります

AV黄金時代 5000人抱いた伝説男優の告白 (文庫ぎんが堂)AV黄金時代 5000人抱いた伝説男優の告白 (文庫ぎんが堂)
著者:太賀 麻郎
販売元:イースト・プレス
発売日:2010-05-30
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今度、あるスポーツ選手の自叙伝を書くことになった。
取材は順調に進んでいて、手応えを感じつつある。

インタビューは、これからもしばらく続くのだけれど、
それと並行して、多くの「自叙伝」を読み込んでいる。

今さら言うまでもないけれど「自叙伝」の多くは、
本人が書いたものではなく、職業ライターが、
当人に話を聞いて書いたものがほとんどだ。

当人の経験や話の面白さがキモになるのはもちろんだけど、
その話を聞いてまとめる書き手の力量もまたポイントとなる。

だからこそ、現在、多くの「自叙伝」を読み、
その書き手の苦労や努力を参考にしようと思っているところ。
で、最近読んだ「自叙伝」では、上記の本が抜群だった。

太賀麻郎という伝説のAV男優の現役時代を描いた本書。
84年から88年にかけての駆け抜けた日々。

僕にとっては、ちょうど高校時代に当たる頃の話だ。
と言うことは、当時の僕は18歳未満だったはずなのだが、
当時の高校生男子たちは、みんな彼のことを知っていた。

少なくとも、たとえ「太賀」という名前は知らなくても、
彼の存在、もっと言えば、彼の裸は知っていたはず(笑)。


AV黎明期に思春期の真っただ中にあったために、
みんながこぞってAV情報誌を読み込んだり、
レンタルしたものをダビングしたりして、
画質の粗いビデオを貸し借りしたものだった。

高校時代にバイトしていたとき、
異常にエロい大学生のバイト仲間がいたが、
その彼が、どこで調達してくるのか、
いつもバイト仲間にさまざまなビデオを貸してくれていた。

それらのビデオに登場していたのがこの太賀麻郎だった。


本書によれば、共演した女優の多くが彼に惚れ、
プライベートでもつき合いを求めていたという。
本書のサブタイトルには「5000人を抱いた伝説俳優」とある。

共演した女優とつき合ったことも実名で描かれているし、
ヤクザや覚醒剤について、そして風俗嬢との交際について。
あるいは当時、勃興しつつあったAV芸能プロとの諍い……。

波乱万丈の一代記は、それだけでとても面白く、
全501ページという分厚さにもかかわらず、
夜中に読み始めたら朝までに読了してしまった。

構成としては、

構成者である東良美季氏のイントロダクションで、
ある程度、この本の種明かしをした上で、
当人による一人称の物語を始める展開は参考になった。

また、「あれもこれも」ではなく、
あくまでも彼の現役時代である5年間に絞ってあるのも、
潔いし、読後感もよくて気持ちがよかった。

本書冒頭の「イントロ」によれば、実際の彼は、
90年代以降、さまざまなトラブルの中で、
すさんだ生活を過ごしていたということだが、
そうした詳細に言及することもないし、
実際にそこまで触れるとしたらそれは蛇足だと思う。

個人的には、本書に知人が登場するのが面白かった。


(あぁ、○○さん、昔から変わらないんだなぁ〜)


今度会ったときに、太賀氏のことを聞いてみよう。




冒頭に書いたように、ただ今「自叙伝」ばかり読んでいます。
ということで、これから時間があればそれらについても
このブログでご紹介するつもりです(たぶん)。











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PROFILE
SHOICHI HASEGAWA 
1970年5月13日・東京生まれ。
ノンフィクション・ライター
日々、旅をして、人に出会い、
話を聞き、それを文章にする。
そんな日々の雑感です。
長文になると思います。

ちなみに、上の写真は、
モハメド・アリ@北朝鮮です!
(07年3月1日付参照のこと・笑)
shozf5@gmail.com


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