2009年06月15日

『三沢光晴の「美学」』に酔いしれて……

なおも、三沢さんについて書く。
三沢さんの死を知って以来、資料部屋に行き、
三沢さん関連書籍、雑誌を読み続けている。

三沢さんにインタビューしたときのMDも見つかったし、
当時の試合ビデオもいっぱいあったのだけれど、
ちょっとまだ辛くて見る気がしないので、
もっぱら活字で、三沢さんを偲んでいる。

98年10月31日の日本武道館大会。
メインイベントは、王者・小橋健太(当時)対三沢光晴。

試合は、43分29秒、左右のワン・ツー・エルボーで、
三沢さんが第20代の三冠王者に輝いた。

週プロ・98.11.17号












当時の「週プロ」の記事を読んで、この試合が鮮明に思い出された。
本当に、すごい試合だった。

ターンバックルに顔面から打ちつけられたとき、
「三沢さん、死んじゃうんじゃないか?」と本気で心配した。
馬場さんも「すごい試合だった」と総括していた。


そして、この試合の後、僕は三沢さんと呑んだ。


昨日も書いたように、この頃、三沢さんの本を作っていたので、
このときも、三沢さんの友人たちとともに、朝まで呑んだのだった。
43分もの激闘を終え、満身創痍にもかかわらず、
それでも三沢さんは笑顔で、淡々と呑み続けていた。

いつか、もう少し気持ちの整理ができたなら、
この試合を改めて、見直してみたい。



資料部屋にあった本の中では、
2002年に出版されたムック『三沢光晴の「美学」』が面白かった。

週プロスペシャル・2003












三沢さん本人のロングインタビューや、
ゆかりの人たちのインタビューが満載されていて
過去の写真などもかなり充実している。

その中でも特に、今は亡き冬木弘道のインタビューがよかった。
若い頃、地方会場で地元ヤクザと揉めたときのこと。

冬木引退興行開催を決定するにあたって、
初めて三沢さんが「公私混同」したこと。

社長としての「ビジネス」と、先輩後輩としての「友情」を
巧みに折り合いをつける三沢さんの心意気について。

いろいろ、いいエピソードが満載だった。


これらのエピソードは直接見聞した事ではないけれど、
三沢さんの取材を通じて、あるいは酒場でのやりとりで、
「男気」と「ユーモア」と「ダンディズム」を感じさせる
そんなエピソードはいくらでもあったことを思い出す。

『三沢光晴の「美学」』、改めてゆっくりと読み直したい。
そして、その「美学」に酔いしれつつ、静かに酒でも呑みたい。



shozf5 at 12:53│Comments(0)TrackBack(0) 忘れられぬインタビュー 

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PROFILE
SHOICHI HASEGAWA 
1970年5月13日・東京生まれ。
ノンフィクション・ライター
日々、旅をして、人に出会い、
話を聞き、それを文章にする。
そんな日々の雑感です。
長文になると思います。

ちなみに、上の写真は、
モハメド・アリ@北朝鮮です!
(07年3月1日付参照のこと・笑)
shozf5@gmail.com


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