2008年04月22日

中野ブロードウェイの職人

中野ブロードウェイには、約300店舗が
軒を並べると、ウィキペディアには書かれている。

大小さまざまな店があり、そこには、
各種マンガ専門店やフィギュア専門店、
アイドル雑誌専門店や、宇宙人・オカルト専門店……、
さらには、昔のおもちゃ、F1、アニメセル画などなど、
もう住人でさえ把握できないほどの「専門店」がある。

でも、昔からひっそりとやっている店の中には、
もはや「職人」と呼んでいいほどの人たちもいる。


そんな職人に、僕は今日お世話になった。


以前から愛用していたリーバイスのデニムが、
さすがにもうボロボロになって困っていた。

ヴィンテージモノだったし、何よりも愛着があったので、
絶対に捨てたくはなかったし、ただ保管するのもイヤだった。
とにかく履いて街を歩きたい、そう思っていた。


で、ブロードウェイの1階にある
あるお店の事を思い出した。

そこは、たびたびファッション誌のデニム特集で
紹介される「修理屋さん」だった。
ある記事には「リペアの神様」と書かれていた(笑)

先週、この店に僕のデニムを持っていく。



「あぁ、これはずいぶんいい味だねぇ〜」


(……この方、褒め方のツボを心得ている!)


そう思いつつ、話をしていると、
ボロボロの後ろポケットのリペア方法ついて、
破れてしまった、左右の両ポケットの修繕法、
巨大化した膝頭の破れ穴の直し方、
ひとつひとつ丁寧に解説してくれた。


(手術箇所を説明するドクターのようだ……)


修理費用がいくらになるのか気がかりだったけど、
もう僕は、たとえいくらかかっても直してもらうつもりだった。

で、値段を聞くと、

「悪いけど、1万円は越えちゃうよ……」

当然だろう。全然OKだ。

「1万円と消費税で、10500円だけど、いい?」

おぉ、嬉しい。ぜひぜひぜひぜひぜひぜひぜひ!


……それが一週間前で、今日取りに行った。


「おぉ、出来上がっているよ!」

職人の第一声だった。
手にとって見ると、実にきれいに修繕されていた。
一度、後ろポケットを全部外し、補修布を縫いつけ、
そして元の位置に、ポケットをつけ直してあった。


(あぁ、嬉しい……)


「デニムを履く人は、ホントにみんな
 モノを大切にする人ばかりなんだよね」

職人の言葉を後に、いい気分で店を出た。
それは愛する子どもの手術が成功し、
ようやく退院する父親のような心境だった(たぶんね)。

他にも、ハイヒールを直す職人や、
鍵の達人もいるという噂をテレビで見たことがある。

自分の家の1階にこんな職人がいるなんて、
考えただけでもとても幸せな気分になる。







shozf5 at 13:58│Comments(0)TrackBack(0) ボーッとしながら考える 

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PROFILE
SHOICHI HASEGAWA 
1970年5月13日・東京生まれ。
ノンフィクション・ライター
日々、旅をして、人に出会い、
話を聞き、それを文章にする。
そんな日々の雑感です。
長文になると思います。

ちなみに、上の写真は、
モハメド・アリ@北朝鮮です!
(07年3月1日付参照のこと・笑)
shozf5@gmail.com


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