2007年05月24日

映画『キャプテン』を見た!


昨日、映画版『キャプテン』の試写に行く。
先日、マンガ版を全巻読破した直後だけに、
僕の中にはいまだに『キャプテン』熱は高い。


だからこそ、不安が大きかった。
原作と映画は別物だということは理解している。


昨年、僕の本がテレビドラマ化されたとき、
そのことを身をもって痛感した次第だ。

マンガをアニメにするのなら、
せいぜい、自分のイメージと声優との
ギャップ程度で済む問題かもしれない。

けれども、これはマンガの実写化だ。
この作品の監督のプレッシャーは
相当なものだろう、と同情を禁じえない。

だからこそ、過剰な期待をしないように
自らに言い聞かせて臨んだ試写会だった。


「マンガと映画は別のもの……」


僕は呪文のように口にしながら試写会場に向かった。

さらに、感情の昂ぶりを誘発するために、
僕は入場前に、中野の立ち呑み屋で、
かるくいっぱい引っ掛けてもいた。

それもこれも、いい心持ちで『キャプテン』を見るためだった。


さらに、もっと楽しむための手段として、
僕はよく使う手なのだが、


「もし、僕がこの映画の脚本を書くなら……」


そんな妄想を、ここ数日の間、
最大限に膨らませてもいた。

新キャラクターの設定、基本設定の変更や微調整、
どの試合をメインシーンに設定し、
さらにそのための伏線をどこに配するか?

そんなことを考えて、僕の浅はかな考えを
心地よく裏切ってほしいと、思っていたのだ。


――準備万端。

映画が始まる。上映時間98分。あっという間だった。


やはり「マンガと映画は別物」だった。
事前にそう思っていて、本当によかった。

主人公の男の子も、物語が進むに連れて
まさに谷口に見えてきたし、丸井もイガラシも
絶妙なキャスティングだったと思う。

一番、心配していた「野球部顧問」という新設定も、
それを演じた小林麻央も合格点だったと思う。

以前、映画『東京フレンズ』公開時に、
小林さんにインタビューをしたことがある。

本人は気さくないい人だったのだけれど、
映画中の彼女の演技、鼻にかかった声には、
僕はどうしても感情移入できなかった。

けれども、今作の「野球に関心のない顧問」
という設定は、彼女の雰囲気にマッチしていたように思う。

さらに、アニメの映画版でハナ肇が吹き替えていて
「絶妙!!」としかいいようのなかった、谷口の父役の
筧利夫も、実によかったと思う。さすが第三舞台出身だ(笑)。


いい青春映画だったし、心地よい作品だった。
「もう一回見たいか」と問われれば、
僕は「イエス」と答えるだろう。

そして、改めて思った次第だ。

「マンガと映画は別物だ」と。

どちらがいいとか悪いというわけではない、
「別のもの」なのだから、比較はできないのだ。


追伸
エンドロールのスタッフクレジットで、
プロデューサーの中に、

「谷口忠男」という名前を発見。


当時のジャンプの編集者にして、
「谷口タカオ」の名前のモデルとなった人だ。
ちばあきお亡き今、まだ『キャプテン』に
関わっているのだな、とうれしくなった。







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PROFILE
SHOICHI HASEGAWA 
1970年5月13日・東京生まれ。
ノンフィクション・ライター
日々、旅をして、人に出会い、
話を聞き、それを文章にする。
そんな日々の雑感です。
長文になると思います。

ちなみに、上の写真は、
モハメド・アリ@北朝鮮です!
(07年3月1日付参照のこと・笑)
shozf5@gmail.com


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