2007年02月06日

高橋がなりの奮闘、苦闘、そして挑戦

04年から05年にかけて、高橋がなり氏に
集中的に話を聞いていた時期がある。

――高橋がなり。

かつて『¥マネーの虎』というTV番組があった。
独立・起業したい若者が集まり、
「虎」と名づけられた目の前の成功者たちに
自らの企画を必死でプレゼンし、見事認められれば、
「虎」たちから、融資、もしくは無償貸与
を受けられるという生々しい番組だった。

その「虎」のひとりとして異彩を放っていたのが、
高橋がなり、その人だった。

そのころ、僕は会社を辞めたばかりだった。
そして、がなりさんは、自らが立ち上げたAVメーカー、
SOD(ソフト・オン・デマンド)を辞する予定でいた。

会社を辞めるに当たって、彼は最後の仕事として、
「人生相談」という道を選んだ。
最初は『フロム・A』の連載だった。

しかし、せっかちながなりさんは、
「週刊なんてもどかしい。毎日更新したい」と言い、
雑誌連載と並行して、自らのブログでも人生相談を始めた。

このブログは、熱狂的なファンを呼んだ。
なぜなら、がなり氏は「すべての質問に答える!」と
開始早々、大見得を切ってしまったからだ。

なかには悪質な質問もあった。
答えづらい質問もあった。
(↑ちょっと手前味噌の自画自賛だけど……)
それでも、毎日答え続けた。
雑誌連載と、そのブログを書いていたのが僕だった。

結局、すべての質問に答えることができず、
「がなりは、大嘘つきだ!」の批判を受けることとなった。
けれども、10ヶ月にわたって、さまざまな質問に対して
真摯に答え続けた彼の姿は、強く胸に焼きついている。


……長くなったけれど、がなりさんはSODを辞め、
今は毎日、土にまみれて、農業の道に進んでいる。


その戦略の一環として、
先日「農家の台所 くにたちファーム」という
野菜をメインにしたレストランをオープンした。


ようやく時間が空いたので、今日、食事に行った。
がなり氏が自ら選び抜いた野菜料理を食べていると、
本人が登場した。

1年ぶりに見る、がなりさんはまったく変わっていなかった。
ビールを片手に、日本の農業の現状と問題点、
それぞれの野菜のおいしい食べ方と新メニューについて、
滔々と語っている。

その話を聞いていて、僕は既視感を覚えていた。


(世間にあまた存在する「フェチ」について話していたときと同じだ!)


自分の踏み込んだ世界に、とことん邁進して
試行錯誤を繰り返しながら突き進む。
まったく、変わっていないのがおかしかった。

「今、撃ち殺したいヤツが何人もいる!」

と過激なことを言いつつも、
別れ際に「また愚痴を聞きにきてよ」と
恥ずかしそうに話す姿も、以前のままだった。

道は険しいことだろう。
10億円の個人資産で始めたこの事業も、
日に日に、目に見えて減り続けている。
ブログ上で資産公開しているのもがなりさんらしい)

でも、「また何かが始まるのだ」という期待も大きい。
がなりさんがどんな道を進むのか、とても楽しみだ。


「オレは【性欲】を征したんだから【食欲】も征す!」


そんな強気な発言から始まった、新たな挑戦。

さぁ「虎」よ、どう進む?

 


shozf5 at 23:59│Comments(2)TrackBack(0) 取材・インタビュー…… 

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この記事へのコメント

1. Posted by Tad   2007年02月13日 18:35
ブログ開設、おめでとう(?)ございます。これから楽しみに見させてもらいますよ。
ところで、僕の幼稚園からの幼馴染みが国立ファームで働いています(ものづくり部隊で、ですが)。僕、まだレストランには行ったことがないので、今度行くときは是非声かけてください。
2. Posted by 長谷川   2007年02月14日 21:00
Tadさま
どうもごぶさたです。
前回は、かなり呑んだな(笑)。
あのときは日本酒が効いたね。

で、がなりさんのところには割りとこまめに行こうと思うので、調整してぜひ一緒に行きましょう!

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PROFILE
SHOICHI HASEGAWA 
1970年5月13日・東京生まれ。
ノンフィクション・ライター
日々、旅をして、人に出会い、
話を聞き、それを文章にする。
そんな日々の雑感です。
長文になると思います。

ちなみに、上の写真は、
モハメド・アリ@北朝鮮です!
(07年3月1日付参照のこと・笑)
shozf5@gmail.com


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