2012年12月

2012年12月31日

そう、「それでも、真っ直ぐ、前を――」!

2013年、すばらしい年に!

2012年も、いよいよ暮れようとしています。
今年は、どんな一年だったでしょうか?

最近、とみにこの日本全体を取り巻く閉塞感や、
行きかう人々の活気、活力の不足を感じるような気がします。

2008年秋のリーマンショックは、フリーランスにとっても、
ジワジワと暗い影を及ぼし始め、辛い思いをしました。
2011年の東日本大震災にも大きな打撃を受けました。

それは、フリーランスライターに限らず、
他の職種においても同様のこと思います。

そんな時代において、自分に何ができるのか?
自分が果たすべき役割とは何か?
そんなことを考えながら、少しでも、
勇気や元気を感じられる物語を作りたいと思っています。


今年一年はいろいろな取材、執筆をやらせていただきました。

2月に『不滅 元巨人軍マネージャー回顧録』を、

不滅 元巨人軍マネージャー回顧録
不滅 元巨人軍マネージャー回顧録


そして、8月には『私がアイドルだった頃』を、

私がアイドルだった頃
私がアイドルだった頃


さらに12月に、『マドンナジャパン 光のつかみ方』を発売しました。

マドンナジャパン 光のつかみ方――世界最強野球女子
マドンナジャパン 光のつかみ方――世界最強野球女子


1年間に3冊の単行本を出版。個人的には大きな自信となりました。
取材を通じて出会った方々は、みな生きる勇気を与えてくれました。

『不滅』で描いた、巨人軍の元マネージャーは、生涯を通じて、決してスポットライトを浴びることはなくても、裏方として生きる美学、「どんな人にも与えられた役割があり、それをまっとうすることでこそ輝く」、そんなことを教えていただきました。

『私がアイドルだった頃』に登場してくれた「元アイドル」たちは、「いいときもあれば悪いときもある。それでも決して浮かれ過ぎても、腐ってもいけない」、そんなことを学ばせていただきました。

『マドンナジャパン 光のつかみ方』で描いた、女子野球日本代表20名――マドンナジャパン――からは、自分の好きなことを貫き通す強さと凛々しさ、「たとえ困難に直面しようとも、諦めず、嘆かず、やり抜くことの大切さ」、そんなことを伝えていただきました。


来年は、春に一冊、秋に一冊の新刊も発売予定です。
再来年刊行を目指した新連載もいよいよ始まります。
その他にも、準備を進めている企画も、いくつかあります。

いろいろとふさぎこむことも多く、生きることの難儀を感じます。
日々の中で、心が折れることも、悲嘆にくれることもあります。
それでも、真っ直ぐ、前を見据えて、力強く生きていきたいです。

そう、それでも、真っ直ぐ、前を――
そんな思いで、来るべき2013年を迎えたいと思っています。

皆々さま、今年一年、どうもありがとうございました。
どうか、よい年をお迎え下さい。





shozf5 at 12:22|Permalink ボーッとしながら考える 

2012年12月30日

W杯3連覇への道・その10【第3戦、新谷博の名采配】

取材・文/長谷川晶一

全員集合

カナダ・エドモントン、現地時間13日11時。第5回女子野球ワールドカップ、一次予選第3戦・日本対キューバが行われた。前日のアメリカ戦では、2対5というスコア以上の屈辱的な敗戦を喫しただけに、ここは気分一新を期待したいところ。

この日、前夜の敗戦を受けて、新谷博監督(元西武など)は、早々に動いた。試合前に、新谷は選手を集めて「緊急ミーティング」を行った。それは「謝罪」から始まるものだった。

試合前ミーティング

「昨日のジャッジで、みんなを迷わせてすまなかった。これからはベンチから指示を出すから、もう何も迷わなくていい。フォアボールの後の初球など、“ここは見逃すな”というときには、積極的に打ってほしいし、“ここは粘ってくれ”というときには、何とかファールで頑張ってくれ。なるべく打席で迷わないように、ベンチから指示を出す。スッキリと自信を持って打席に立てるようにするから安心してほしい」

前夜のアンパイアのジャッジに対して選手たちは疑心暗鬼になっていた。このままの状態で大会を進めていくのは、あまりにも危険だった。僕自身も、「早急に対策を講じる必要がある」とは思っていたが、新谷監督は絶妙なタイミングで的確な指示を出した。

磯崎・ブルペン

先発マウンドを託されたのは、尚美学園大の磯崎由加里。カーブ、シュート、スライダーを操る磯崎投手は、埼玉栄高校時代から注目の投手で、スローカーブで打者を翻弄する巧みな投球術が持ち味。前回大会でも、日本三本柱の一角を占めていた。

田中
また、この日はプロから代表入りした田中幸夏(兵庫スイングスマイリーズ)がスタメン起用され、今大会初めての試合出場を果たす。田中は神村学園高校時代の04年、このエドモントンで開催された第1回大会出場経験を持っていた。このときは中心選手として大活躍し、日本の準優勝に大きく貢献した。

「8年前と比べて、球場がきれいになったかな?久しぶりのジャパンなので、頑張ります!」

この日の、スターティングメンバーは、

1番・志村亜貴子(9・アサヒトラスト)
2番・六角彩子(5・侍)
3番・三浦伊織(8・京都アストドリームス)
4番・西朝美(2・アサヒトラスト)
5番・川端友紀(DH・京都アストドリームス)
6番・金由起子(3・ホーネッツ・レディース)
7番・出口彩香(6・尚美学園大学)
8番・田中幸夏(4・兵庫スイングスマイリーズ)
9番・萱野未久(7・シリウス)
P・磯崎由加里(尚美学園大学)


この日、前日までの2試合から打線を変更する。過去ずっと先頭打者を任されてきた志村が1番に、ポイントゲッターとして期待される三浦を3番に起用。そして、この用兵は見事に的中する。

1回裏の日本の攻撃で、1番・志村が四球で出塁すると、相手チームの守備の乱れに乗じて、無死二、三塁として、3番・三浦が見事にセンター前に2点タイムリーヒット。前日の嫌な雰囲気を一瞬で吹き飛ばした。

三浦・大山
投げては、磯崎投手が緩急自在のピッチングで、キューバ打線を翻弄。決して速球派でもないのに、面白いように打者はタイミングを狂わされ、空振りの山を築く。4回表は三者三振という、実に小気味いい投球を披露した。この試合だけに限らず、磯崎の安定感はいつも抜群だった。あるとき、新谷監督がこんなことを言っていたことがある。

「長谷川さん、イソが打たれたり、ピンチを背負っているイメージってありますか?」

改めて、そう問われてみれば「ありません」としか、答えようがない。常にピッチャー有利のカウントでピンチらしいピンチを見た記憶がない。ミート技術に優れた日本打線 でさえそうなのだから、大振りが目立つ外国打線ではなおさらだ。この試合によって、改めて新谷監督の胸の内には「磯崎は使える」という想いが芽生えたことだろう。

2回表の守備で、レフトの萱野が、打球を左目に当て途中退場というアクシデントもあったが、日本チームは浮き足立つことなく落ち着いていた。(検査の結果、萱野選手に異常はなかった)。結局試合は、終始日本ペースで10対0、5回コールド勝利。文句のない、戦いっぷりだった。

……しかし、マドンナジャパンを率いる新谷博監督は、この勝利を手放しで喜んではいない。

試合終了直後、選手たちをレフト付近に集め、厳しい口調で、緊急ミーティングを始めた。

試合直後ミーティング
これまで、新谷監督に何度も取材を行ってきたが、その口調は今までにない《激しさ》に彩られていた。

「ここにきて、みんなプレーが軽い、オレたちがやっているのは、“明日負けたら、終わり”の戦い。サインミスなんかしてる場合じゃないだろ!ワンプレーごとにいちいち喜ぶな。日本に帰ってから喜べ!」

これも珍しいことだが、このとき新谷監督は、実名を挙げて、名指しで数名の選手を批判する。

「……普段はあまり名前を出さないけど、川端、三浦! オレたちは《今日、負けたら終わり》の試合、やってんだよ。バントミスしました。ごめんなさい。練習して、明日できればいいっていう話じゃないんだ。……そして金。この期に及んでサインミスなんかしている場合じゃないだろ」

決して諭すような口調ではない。新谷の語気は強かった。
選手間に緊張が走る。本人の言う通り、選手を名指しで批判するのは新谷にしては異例のことだった。名指しされた川端、三浦、そして金の表情が、一段と引き締まる。これからしばらくして、監督に「激」の真意を聞いた。

「選手たちに“今のままでは勝てない”と気づいてほしいんです。以前から“日本代表ってそんなに甘いものじゃない”って、口を酸っぱくして言ってきたけど、それが薄れてきたようだから」

そして、最後にこう口にする。

「結局、僕自身が選手たちに遠慮していたのかもしれない。でも、昨日アメリカに負けたことで、僕自身が変われた。代表の重みをもう一度きちんと伝えたかったんです。アメリカに負けたことでそう思えたんです。選手たちに改めて“今のままじゃ勝てないぞ”っていうことに気がついてほしかった。送りバントが成功してガッツポーズが自然と出るような、そんなチームにしたいんです。ひょっとすると、僕の中で選手たちに対する遠慮があったのかもしれない。でも、アメリカに負けたことで、僕自身が吹っ切れました。あの敗戦で、僕自身が“このままじゃ勝てない”と気づいたのかもしれない」

前夜の敗戦を糧にして、また一歩踏み出したマドンナジャパン。後に振り返ってみたときに、間違いなくターニングポイントとなる一瞬。そんな瞬間が、この日の試合前と試合後の二度の緊急ミーティングだったと言えるだろう。この二度のミーティングこそ、大会3連覇を実現した、新谷博の「名采配」だった。

マドンナジャパン 光のつかみ方――世界最強野球女子
マドンナジャパン 光のつかみ方――世界最強野球女子


shozf5 at 18:19|Permalink 今日も元気に女子野球! 

2012年12月29日

W杯3連覇への道・その9【第2戦、まさかの黒星……】

W杯3連覇への道・その9【第2戦、まさかの黒星……】
取材・文/長谷川晶一


新宮・直井

カナダ・エドモントン、現地時間8月12日19時半。テラスフィールドにて、第5回女子野球ワールドカップ、日本チーム第2戦となる対アメリカ戦が行われた。 前日のオランダ戦に快勝し、いい雰囲気で臨んだ試合だった。試合前には、この日19歳の誕生日を迎えた吉井萌美(平成国際大学)の誕生日を日本人スタンド全員で祝福するなど、実に和やかなムードで臨んでいた。

吉井バースデー

しかし、結論から言えば、この日のアメリカ戦は、2対5で敗れる。それは、「わずか3点差」とは言えない、「完敗」というべき試合内容だった。

前日21点を奪った日本打線はわずか2安打に封じ込まれた。それでも、ゲッツー崩れと犠牲フライで2点を奪えたのは、合計で9四死球と制球の定まらないアメリカ投手陣のおかげとしか言いようがなかった。改めて、試合を振り返りたい。

新宮・ブルペン
この日のスターティングメンバーは、

1番・三浦伊織(8・京都アストドリームス)
2番・六角彩子(5・侍)
3番・川端友紀(6・京都アストドリームス)
4番・西朝美(2・アサヒトラスト)
5番・中村茜(7・兵庫スイングスマイリーズ)
6番・新井純子(DH・尚美学園大学)
7番・大山唯(3・尚美学園大学)
8番・志村亜貴子(9・アサヒトラスト)
9番・中野菜摘(4・尚美学園大学)
P・新宮有依(平成国際大学)


アメリカの練習を見つめる
先発の新宮は、決して内容は悪くなかった。ブルペンでは、すべての球種がコントロールよくキャッチャーのミットに納まっている。埼玉栄高校時代にバッテリーを組んでいた直井友紀(侍)も、試合前には「今日の新宮、なかなかいいですよ!」と上気した顔で語っていた。それでも、新宮はなかなかリズムに乗り切れない。

……それは、なぜか?

選手や協会関係者が言えば「言い訳にすぎない」と非難されるから、決して口にはしないが、この日の主審の判定はひどすぎた。言っても仕方のないことかもしれないが、初回の日本の攻撃から、「アレ?」という不可解な判定が続いた。僕の取材ノートには、2回の時点で、

「主審の判定、揺らぎすぎ」

と書かれている。

とにかく、アメリカに有利に有利に判定されていた。アメリカの打者陣が手が出なかった投球がボールになり、一方で日本の打者陣が「ボール」と思った球がストライクになるため、必然的に「追い込まれる前に打とう」と早打ちになる。カナダ人球審に対して、「最大のライバル国、日本不利に判定しているのでは?」という猜疑心が、ついつい芽生えてくる。

しかし、9四死球をもらいながら、2安打しか打てなかったのも事実。「打線は水モノ」というフレーズが、改めて頭に残る。

スコア

また、アメリカの4番・タマラ・ホームズはこれまでの大会で何度も見てきたが、相変わらず超長距離砲で、この日は三塁打が2本、二塁打が1本。38歳で迎えた今大会でも、その破壊力はまだまだ健在だった。もし決勝、もしくは準決勝で再び対決するときのために、「ホームズ対策」が何としてでも必要だった。後に明らかになるが、このときすでに新谷博監督(元西武など)の中には「タマラ対策」があったという。それは、後に触れたい。

新谷監督・試合後
試合後、新谷監督は言った。

「負けたけれど、別に悲壮感を漂わせても仕方がないんで、切り替えるところは切り替えて、明日のキューバ戦に臨みたい」

アンパイアのジャッジについて尋ねると、一瞬表情を曇らせた後、

「平等だったら構わないんだけど、(アメリカ有利に)ちょっと偏っていたかな……」

と、多くを語らない。

この日の唯一の収穫は、新宮をリリーフした里綾実(福知山成美高校コーチ)中島梨紗(侍)が好投を見せたことだった。里はタマラにスリーベースを打たれるなど1失点を喫したものの、前回大会で各国を切りきり舞いさせたスライダーが今大会も通用することが証明されたし、ベテラン・中島は巧みな投球術で老獪なピッチングを披露した。この2人の活躍が、この日の日本にとっての希望だった。

里

試合終了直後、観客席にいた地元の人が、スタンドから大声で、清水稔コーチ(元三菱重工神戸監督)を呼び止める。

地元ファンからの激励
通訳が駆け寄り、話を聞くと、彼の言い分はこうだ。

「あまりにも日本に不利な判定ばかりで腹が立ったので、主催者に文句を言いに行ったけど、受け入れられなかったよ」

この光景を見て、僕は少しだけ溜飲が下がったものの、負けは負け、結果は変わらない。それに、敗戦の理由を審判のせいにしているだけでは、大会史上初の3連覇は成し遂げられるはずもない。

しかし、日本チームに悔しさはあっても悲壮感はない。帰りのバスで席が隣になった金由起子(ホーネッツ・レディース)と、この日のジャッジの話になった。

「海外ではそういうものにも勝たないといけないんですよ」

確かに、金の言うとおりだった。

これで全勝優勝の可能性はなくなったけれど、決勝リーグに進出して、この借りを返せばいい。22時前に試合が終わり、息つくまもなく、翌13日の11時には第3戦・キューバ戦が待っている。これも、「海外で戦うということ」なのだろう。

9連戦の3戦目、対キューバ戦が、まもなく始まる。チーム内に漂い始めたイヤなムードを払拭するにはどうすればいいのか? しかし、新谷の中には「秘策」があった。それは、翌13日の試合前に披露されることとなった――。

マドンナジャパン 光のつかみ方――世界最強野球女子
マドンナジャパン 光のつかみ方――世界最強野球女子




shozf5 at 11:23|Permalink 今日も元気に女子野球! 

2012年12月28日

W杯3連覇への道・その8【マドンナジャパン白星発進!】

W杯3連覇への道・その8【マドンナジャパン白星発進!】
取材・文/長谷川晶一


現地時間8月11日13時半、ついに日本にとっての今大会初戦となるオランダ戦が始まる。

小西・試合前 (2)


初戦のマウンドを託されたのが、投手陣最年長の小西美加(大阪ブレイビーハニーズ)。前日にこの日の先発を告げられた小西投手は、午前中に行われた全体練習でも別メニューで、協会理事長でもある大倉孝一氏から、入念なマッサージを受け、注目のマウンドに上がる。

2010年のプロリーグ発足以来、不動の大エースとして、過去2年連続最多勝に輝く実力の持ち主。経験も実績も豊富な小西の右腕に期待が集まった。

試合前ミーティング

注目の初戦、スターティングメンバーは、

1番・三浦伊織(8・京都アストドリームス)
2番・六角彩子(5・侍)
3番・川端友紀(6・京都アストドリームス)
4番・西朝美(2・アサヒトラスト)
5番・中村茜(7・兵庫スイングスマイリーズ)
6番・金由起子(3・ホーネッツ・レディース)
7番・大山唯(DH・尚美学園大学)
8番・志村亜貴子(9・アサヒトラスト)
9番・中野菜摘(4・尚美学園大学)
P・小西美加(大阪ブレイビーハニーズ)



前日にはアメリカに0−10でコールド負けしたオランダは、正直なところ、かなり格下であることは否めない。勝利は手堅いところだったが、問題は勝ち方だ。9日間で9連戦という過酷な日程を余儀なくされた日本チームに勢いづかせるためにも、完膚なきまでに叩きのめす戦いを、僕は期待していた。

注目すべきは、今回代表入りしたプロ選手5名のうち、4名をスタメン起用している点だ。格下のオランダ相手に、代表初選出となる、三浦、川端、中村の3名を起用し、国際大会に早く慣れさせたいという意図が感じられる選手起用だった。

球場全景

日本選手20名たちは、僕の期待や事前の想像をはるかに上回る、たくましさを身につけていた。
1回表、1番の三浦から8番・志村まで、3四死球を含めた5連打の猛攻を見せると、打者一巡の怒涛の攻撃で初回に9点を挙げた。前夜、新谷博監督がポツリと言った。

「しかし、今回の日本打線は相当なものだぞ」と。

僕は、目の前の超破壊的打線を見ていて、ふと、この言葉を思い出した。しかし、人間の欲というのは限りないものだ。大充実の攻撃陣に満足しながらも、さらなる欲求が芽生えてくる。

(ここは、何としてでも完封勝利を!)

そして、小西はその期待に応えてくれた。初回にピンチを作ったものの、後続を抑えて、無事に切り抜けると、見事に0封。小西は走者のいないときでもワインドアップ、ノーワインドアップを使い分けていた。試合後、改めてその意図を聞いた。

「打者のタイミングを狂わせるため、自分のピッチングにリズムを作るためにも、いつも意識して(フォームを)使い分けています。グラブを顔の前で止めたり、頭の上まで持っていったり、そのときにも一度ヒジを曲げたり、曲げなかったり……。私のフォームはまとまりすぎているので、あえてそういうことをしています」

4回からは代表初選出の吉井萌美(平成国際大学)が、マウンドに上がり、見事な投球を披露する。

吉井

結局、試合は21対0という大勝利に終わる。打撃陣は容赦のない攻めを見せ、ベテランと新人の2人の投手が、大量得点に気を許すことなく見事に試合を締めた。

スコア


試合後、吉井投手に話を聞くと、

「マウンドに上がるときには緊張しなかったんですけど、最初の打者を抑えて、(よし、いける!)と思ったら、2人目の打者のときから手が震えてきて、緊張がとまりませんでした(笑)」

と笑顔で答えてくれた。ちなみに、現地時間11日ということは、日本は12日。8月12日は吉井投手の19回目の誕生日。記念すべき代表デビューと自身のバースデーを、堂々たるピッチングで、自ら祝福した。

試合後、新谷博監督(元西武など)は「勝てば100点! 本当に出来た子どもたちで助かります」と満面の笑みを浮かべた。
さぁ、注目の第2戦・アメリカ戦は翌12日19時半から行われる。アメリカ相手に前日のような試合運びはできない。日本チームはどんな戦いを見せるのか?

追伸
宿舎に戻った後、吉井投手のバースデーケーキがサプライズで用意されていた。涙でローソクを吹き消す吉井の姿は、マドンナジャパン20名の結束の象徴のようなほほえましい光景だった。

マドンナジャパン 光のつかみ方――世界最強野球女子
マドンナジャパン 光のつかみ方――世界最強野球女子



shozf5 at 15:48|Permalink 今日も元気に女子野球! 

2012年12月26日

W杯3連覇への道・その7【それぞれの大会前夜】

W杯3連覇への道・その7【それぞれの大会前夜】
取材・文/長谷川晶一


開会前夜ミーティング (2)

現地時間8月10日に予定されていた初戦のベネズエラ戦は、 ベネズエラのビザ発給が遅れたために入国も遅れ、その結果「日本対ベネズエラ」は15日に順延されることが決まった。カナダ入国早々のハプニングだったが、選手たちの間には大きな動揺は見られなかった。しかし、その結果、日本チームは9日間で9連戦を戦うという、超過密日程を強いられることとなった。

現地時間8日にカナダ入り、9日に時差調整を兼ねて簡単な練習を行い、10日の大会初日に開会式のみの参加。「早く試合がしたい」とウズウズしていた10日の夜。翌日に初戦を控えたマドンナジャパン20名たちは思い思いの夜を過ごしていた。

23時を過ぎた頃だった。新谷が選手たちに声をかける。「これからミーティングをするから、みんな集まれ」大会前夜、深夜ミーティングが始まろうとしていた。

まず、清水稔コーチ(元三菱重工神戸監督)が口火を切る。

「これからの9日間。みんな頑張ってほしい。いい流れは、いい動きから。これを忘れずにいてほしい」

続いて、新谷博監督(元西武など)が口を開く。

「大会にも、1試合にも《流れ》というものがある。いい流れを引き寄せるには、ネガティブなことを考えたり、口にしたりしてはダメだ。全員がプラスの考えをもって、プラスの行動をしなければダメなんだ」

選手たちは神妙な顔で、その言葉を噛みしめていた。

直井断髪式

選手宿舎となった、アルバータ大学学生寮10階。そのラウンジで人垣ができていた。輪の中心にいたのは、神妙な顔をして正座している直井友紀(侍)とバリカンを手に満面の笑みを浮かべている中島梨紗(侍)だった。中島はおかしくてたまらないといった様子で、バリカンを巧みに操りながら三本の線を刻んでいる。鏡を手にしながら直井は笑う。

「一応、三連覇の願いを込めて、三本のラインを入れてみました。まぁ、自分に気合いを入れるっていう意味です。似合いますか?」

チーム一のムード・メーカ―である直井の周りにはいつも笑顔が絶えなかった。

DSCN3855

ラウンジにバットを持って現れたのが萱野未久(シリウス)だった。前日の全体練習終了後もずっとバットを振っていた萱野は試合前夜も、バットを手放すことがなかった。カナダ入りする前から、京都アストドリームス・佐々木恭介監督(元近鉄など)から、フォーム改造の指導を受けていた萱野はバットのヘッドを意識したスイングを続けていた。時刻は深夜0時になろうとしていた。

新谷監督厨房に!

一方、新谷監督は厨房に立っていた。他国の試合を視察に訪れていたために、宿舎に戻ってきたのは22:40過ぎだった。すでに食堂は閉まっていて食べるものは何もなかった。新谷監督をはじめ、清水コーチ、そして協会スタッフたちは空腹を覚えていた。「仕方ない、今日はオレが作るか!」宿舎に戻る前に、みんなでスーパーに買い出しに出かけていた。新谷は言う。

「家では料理なんかしませんよ。 学生時代以来です。長谷川さん、これ書かないでくださいね。女房が見たら、“あんた料理できるなら、少しは手伝いなさいよ”って怒られるから(笑)」

新谷は、スモークハムを焼き、砕いたにんにくのチップをまぶした白身魚のソテーを作りみんなに振る舞った。それをワインとともにいただく。お世辞ではなく、それはとても美味しいものだった。

翌日に先発することになる小西美加(大阪ブレイビーハニーズ)は大きな鍋にポトフを作って、みんなに振る舞った。

初戦の相手はオランダ。日本の実力と比べれば、かなり格下であることは間違いない。緊張感よりも、和やかな雰囲気で時間が流れていく。日本の初戦は11日13:30から。いよいよ、9日間の激闘が始まろうとしていた――。

マドンナジャパン 光のつかみ方――世界最強野球女子
マドンナジャパン 光のつかみ方――世界最強野球女子

※本日発売です! どうぞよろしくお願いいたします。


shozf5 at 10:53|Permalink 今日も元気に女子野球! 

2012年12月25日

W杯3連覇への道・その6【いざ、カナダへ!】

W杯3連覇への道・その6【いざ、カナダへ!】
取材・文/長谷川晶一

04


ついに、マドンナジャパン20名が決まった。

【投手】
新宮 有依(平成国際大学 女子硬式野球部)
中島 梨紗(侍)
吉井 萌美(平成国際大学 女子硬式野球部)
磯崎由加里(尚美学園大学 女子硬式野球部)
里  綾実(福知山成美高校 女子硬式野球部コーチ)
小西 美加(大阪ブレイビーハニーズ)

【捕手】
西  朝美(アサヒトラスト)
直井 友紀(侍)

【内野手】
中野 菜摘(尚美学園大学)
新井 純子(尚美学園大学 女子硬式野球部)
出口 彩香(尚美学園大学 女子硬式野球部)
川端 友紀(京都アストドリームズ)
田中 幸夏(兵庫スイングスマイリーズ)
六角 彩子(侍)
大山  唯(尚美学園大学 女子硬式野球部)
金 由起子(ホーネッツ・レディース)

【外野手】
三浦 伊織(京都アストドリームズ)
志村亜貴子(アサヒトラスト)
中村  茜(兵庫スイングスマイリーズ)
萱野 未久(シリウス)


そして8月8日――。

成田空港を出発した20名のマドンナ・ジャパン戦士たちは、勇躍カナダの地へと降り立ったのだった。参加チームは日本の他に、アメリカ、オーストラリア、オランダ、ベネズエラ、キューバ、チャイニーズ・タイペイ(台湾)、そしてホスト国のカナダ。

過去の実績から言って、日本、アメリカ、オーストラリア、カナダの四強が優勝争いを繰り広げるであろうことは事前に予想されていた。各国による「日本包囲網」が張りめぐらされている中で、マドンナ・ジャパンは、どんな戦いを繰り広げるのか? W杯史上初の大会三連覇をかけた、勝負のときが訪れようとしていた――。

磯崎・新宮マウンドチェック

西武ライオンズなどで活躍した新谷博監督率いるマドンナ・ジャパンの面々は、大会初日の10日にベネズエラと初戦を行うはずだったが、ベネズエラのビザ申請、発給が難航したためにカナダ入りが遅れ、その余波を受けて、日程変更を余儀なくされていた。その結果、日本チームは9日間で9連戦を行うという超過密日程を強いられた。

カナダ到着早々、ハプニングに見舞われた日本選手たち。それでも、大会3連覇に向けて準備に余念がなかった。大会会場となるテラス・フィールドでは投手陣がマウンドの傾斜、硬さを入念にチェック。内野陣も芝目によるボールの転がり方を確認する。

開会前夜ミーティング (2)

本番を翌日に控えた前夜。新谷監督も選手たちを前に檄を飛ばす。

「チームにいい流れを呼び込むため、プラスの流れを呼び込むために、全員がプラスの考えを持ってプラスの言葉が出てこないとダメだ」

選手たちの表情が引き締まる。大会本番を翌日に控えて静かな闘志がみなぎる。翌日からは9日間で9連戦という、過酷な戦いが待っている。日本チームの実力は折り紙つきだ。しかし、国際大会では何が起こるかわからない。はたして、どんな戦いが待っているのか?

開会式 (3)

※以降、不定期でしばらくの間、続きます。


shozf5 at 11:00|Permalink 今日も元気に女子野球! 

2012年12月24日

W杯3連覇への道・その5【ついに最終20名が決定!】

W杯3連覇への道・その5【ついに最終20名が決定!】
取材・文/長谷川晶一


2012.07.21〜22@愛媛松山・マドンナスタジアム、坊っちゃんスタジアム

0721〜22・松山合宿・全員集合

6月の前回合宿で24名に絞られたマドンナジャパン代表候補。いよいよ、最終20名が決定するときが訪れた。この第四次合宿でもフリーバッティング、シートノックなどの基本練習の後に、試合形式で各選手の調子の見極め作業が行われることとなった。

新谷博監督(元西武など)は言った。

「もう、みんな横一線ですよ。この中から、どの20人を選んでもカナダで戦えます。ここから4人を落とすのは本当に難しい。この紅白戦で活躍できるかどうか。それが最後の決め手になると思います」

新谷の心中は察するに余りあった。本当に「どの20人を選んでもカナダで戦え」るはずだ。それでも、この合宿で4名が外れる。新谷がどんな判断を下すのか、僕もとても興味深かった。

0721〜22・山崎、六角、新井

選考において、最大の難問は「サード代表選び」だったはずだ。大ベテラン・新井純子(尚美学園大学・写真右)、前回大会MVP・六角彩子(侍・写真中央)、そして大学に入って、急成長を遂げている前代表・山崎まり(アサヒトラスト・写真左)。新谷監督の話を聞いていると、六角の評価がかなり高いことは感じていたので、「六角は当確だろう。では、もう一人は?」というのが、僕の心境だった。

ベテラン・新井はシュアなバットコントロールは健在だったが、肩の衰えが目立っていた。それでも、第1期から代表を務める新井の「経験」は貴重だ。一方の山崎は高校時代から代表経験を持ち、今回は心身ともに万全のコンディションで勢いがあるように見えた。「経験」か「勢い」か? 新谷はどう判断するのだろうか?

0721〜22・出口、川端

一方、ショート争いは川端友紀(京都アストドリームス)と出口彩香(尚美学園大学)で何の問題もないだろう。プロを代表するスター選手・川端の選出は当然として、出口の存在感が合宿のたびに際立っているように感じられた。どんなに強い打球でも、どんなに難しいバウンドでも、出口は身を挺してボールを止めた。また、代表一、二を争う強肩は魅力的だった。 出口の代表入りは確実だった。

やがて、練習が終わる。代表発表の瞬間が刻一刻と近づいてくる。
選手たちがクールダウンを行っている間、新谷監督が動いた。

0721〜22・新谷監督、坂本

まず新谷監督が近づいたのが、片岡安祐美(茨城ゴールデンゴールズ)のもとだった。

「ちょっと地味だな。もっと目立たなきゃ。存在は目立ってるんだけど、プレーが目立たんもんなぁ……」

その言葉で片岡はすべてを察したという。いや、その日の朝からすでに覚悟はあった。

「私、もうその日の朝の時点でわかってました、落ちるって。だって、朝から必要以上に声をかけてくるんですよ。“おい安祐美、元気ねぇな、どうした?”って。“いやいや、元気ですけど”って、いうのが何回もあって(笑)。その時点で覚悟はできていました。だから、発表の瞬間も悔しいのは悔しいけど、涙も出ませんでした。本当はダメなんでしょうね。こんなんじゃ」

0721〜22・新谷監督、高島

この日、片岡のほかに、高島知美(ハマンジ)、坂本加奈(マドンナ松山)、山崎まり(アサヒトラスト)が代表メンバーから漏れることになった。

新谷監督にとっては、いずれも苦渋の選択だった。「誰かがわかりやすいミスをしてくれれば(選ぶのが)ラクなのにな」と笑っていた新谷の気持ちは本当によくわかる。繰り返しになるが、「誰が選ばれても世界で戦える24名」なのだから、そこから4名を外すのは本当に大変なことだった。

0721〜22・最終メンバー発表

そして、坊っちゃんスタジアム会議室で、メンバー20名が発表された。
投手6名、捕手2名、内野手8名、外野手4名。プロ選手5名は全員代表入りを果たした。
この20名が、史上初の大会3連覇を目指して、カナダ・エドモントンで戦うこととなった。

大会まではすでに一ヵ月を切っている。

8月5日から再び松山で直前合宿が行われ、8日にはカナダへと旅立つ。一瞬、安堵の表情を浮かべた選手たち。しかし、その表情はすぐに引き締まったものとなっていた。

※以降、不定期でしばらくの間、続きます。

マドンナジャパン 光のつかみ方――世界最強野球女子
マドンナジャパン 光のつかみ方――世界最強野球女子



shozf5 at 12:30|Permalink 今日も元気に女子野球! 

2012年12月23日

W杯3連覇への道・その4【代表争い、29名から24名に!】

W杯3連覇への道・その4【代表争い、29名から24名に!】
取材・文/長谷川晶一

2012.06.23〜24@尚美学園大学

24

5月の合宿に続いて行われた第三次代表合宿。

事前の通達では、この合宿において最終メンバー20名が発表されるということだった。選手たちにとっても、審判の日が訪れようとしていた。過酷な代表争い。故障をするなどは論外で、この日に向けて、みな体調万全で臨んでいた。

もちろん、ここでもプロ5選手が参加。チームプレーに関しては、前回よりもさらに洗練されているようで、傍らで見ていても、大きな破綻や欠点は見られなかった。

懸案のコミュニケーションに関しては、相変わらずプロ5名で固まっているシーンは多かったけれど、志村亜貴子キャプテン(アサヒトラスト)や、副キャプテンの中島梨紗(侍)、片岡安祐美(茨城ゴールデンゴールズ)が、積極的に声掛けしている光景が見られた。

ヴィーナス・リーグ選抜チーム

今回の合宿では、高校生によるヴィーナス・リーグ選抜チームとの練習試合を行った。

これは、「細かい問題点は試合の中でしか見つけることができない」という新谷博監督(元西武など)の考えによるもので、新谷は合宿のたびに紅白戦を行っていた。そこで、その場で言うべきことは言い、後日、その課題を反復練習する。それが、新谷流のチーム強化術だった。

佐々木監督・萱野

試合は日本代表候補チームの圧勝に終わった。

将来が有望な高校生選手は何人もいたけれど、ここで負けるようでは世界で勝てるはずがない。プロ選抜チームに対して手も足も出なかった4.21の「屈辱の敗戦」のダメージはすでに払拭されていた。選手たちはそれぞれ、自チームで目の色を変えて自主練習に励んだのだろう。4月と比べると、みな見違えるような身体のキレを取り戻していた。スイングスピードも飛距離も本来の調子になっていた。

片岡・中野

この合宿で、改めて感じたのはセカンドポジション争いの激しさだった。

代表の常連・中野菜摘(尚美学園大学)に、元代表の片岡安祐美、そしてプロからは捕手もできる名バイプレイヤー・田中幸夏(兵庫)。3人によるポジション争い、つまりは代表入り争いは苛烈だった。これまでならば、守備はもちろん、打撃、走塁を考えれば「中野は当確」と言えたが、今回に関しては、誰が選ばれるのか? 新谷監督がどう判断するのか? 個人的にとても注目していた。

吉井

一方、これも個人的な思いではあるが、この合宿のときに初めて「代表には吉井萌美(平成国際大学)のような投手が必要だ」と痛感した。右の本格派ばかりの代表候補投手の中にあって、左の吉井の存在感は日に日に高まっていくように感じられたが、飄々としたピッチングは18歳とは思えぬ老獪さがあった。この合宿で「吉井の代表入りの可能性は高いかもな?」と感じたことをよく覚えている。

また、3月に始動したこの第11期日本代表候補・マドンナジャパンの最大の弱点が「ショートの不在」だった。08年・松山大会のレギュラー・厚ケ瀬美姫(兵庫)、10年・ベネズエラ大会のレギュラー・宮崎唯(元アサヒトラスト)は、ともにセレクションを受験していなかった。

4月の追加招集で川端友紀(京都)が代表候補に加わり、不安はだいぶ解消されたが、足に爆弾を抱える川畑だけでは心許ない。しかし、この合宿では出口彩香(尚美学園大学)が、再三再四、好守を披露。このときに「川端と出口の2名がいれば大丈夫かな」と、漠然と感じたことを記憶している。

後の本大会では、出口がレギュラーショートに 定着。本番でも堅実な守備を見せ、見事に大会ベストナインに輝いた。出口の守備の安定感は半端なく、歴代ショートと比べても何も遜色はなかった。

選手たちだけでのミーティング


すべての練習が終わった。
ついに代表メンバーが決定される。

練習終了後、志村キャプテン、中島、片岡両副キャプテンを中心に、選手たちによる自発的なミーティングが行われた。代表メンバー発表前に、ともに汗を流し続けた選手たちだけにしかわからない想いがあるのだろう。近づくことはせずに、遠巻きにその光景を見つめながら、僕自身も緊張の一瞬を迎えることとなった。

そして、別室に集められ代表メンバーが発表される。事前に「ここで最終20名が決定する」と聞かされていたが、この席の冒頭で「まだ絞りきれないので、現時点では24名を候補選手とする」と発表された。

・柳谷優花(ホーネッツ・レディース)
・花ヶ崎衣利(蒲田女子高校)
・小出加会(埼玉栄高校)
・有坂友理香(アサヒトラスト)
・矢野みなみ


以上5名が、この合宿でふるい落とされた。外れた者の想いを知るからこそ、残った選手たちの間にも笑顔はない。
29名から24名に。そして、次回合宿では24名から最終20名に。ますます激烈な争いが続くこととなった――。

※以降、不定期でしばらくの間、続きます。

マドンナジャパン 光のつかみ方――世界最強野球女子
マドンナジャパン 光のつかみ方――世界最強野球女子



shozf5 at 18:30|Permalink 今日も元気に女子野球! 

2012年12月15日

W杯3連覇への道・その3【プロアマ初合流!】

W杯3連覇への道・その3【プロアマ初合流!】
取材・文・写真/長谷川晶一


2012.05.19〜20@尚美学園大学、ホンダグラウンド

プロ5名


12.04.21の「日本代表候補対プロ選抜2連戦」において、屈辱的な連敗を喫したマドンナジャパンは、翌22日に6名のプロ選手追加招集を決めた。後に厚ケ瀬美姫(兵庫)が故障のために召集辞退するものの、ここに初めて5名のプロが加わる「プロアマドリームチーム」誕生が現実のものとなった。

5月19日から、翌20日にかけて行われた第二次合宿。僕の注目は当然、「プロとアマとの化学変化」だった。プロからの5名のうち、小西美加(大阪)と田中幸夏(兵庫)の2名はアマチュア時代に、全日本入りした経験を持つ。小西は第2回台湾大会、第3回日本大会、田中は高校時代に第1回大会とW杯出場経験を持つ。

一方、川端友紀(京都)、三浦伊織(京都)、中村茜(兵庫)はソフトボールやテニスからプロの世界に身を投じていたために、アマチュア選手たちの多くは、その本当の実力を知る者は少なかった。

個人的な興味としても、「川端対磯崎」「三浦対中島」「新宮対中村」など、どんな対決が行われるのか? シミュレーションをするだけで、久々に高揚感を覚えた。

ミーティング


簡単なあいさつの後に練習が始まる。川端、三浦が打撃ケージに入ると、無言ながら、すべての選手の視線が両選手に注がれているのがわかった。ここで、川端、三浦はともに心地いい打撃音を響かせて打球を飛ばしていく。

後に多くの選手が「三浦の飛距離に驚いた」と振り返るように、力みのない自然体のスイングから三浦はライト柵越えの打球を飛ばす。その光景を見て、練習のサポートをしていた尚美学園大学の選手たちは言った。


「あそこまで飛ばすのは、中野(菜摘)と大山(唯)ぐらいです。でも、あんなに何発もスタンドに打ち込む人は初めて見ました」


これまで女子プロ野球の取材をしていて、三浦の打撃センスには何度も惚れ惚れとさせられてきた。彼女は代表クラスの実力の持ち主であることは間違いなかった。打撃だけではない、肩は決して強くはないけれど、それを補う守備範囲の広さも彼女の大きな武器だった。

もちろん、プロで2年連続首位打者に輝いていた川端の実力も折り紙つきだった。この時点で、新谷博監督(元西武など)はすでに「超強力打線」誕生の手応えを感じていたという。

三浦選手・新谷監督


新谷監督が川端や三浦を指導する姿は新鮮だった。また、京都アストドリームスの佐々木恭介監督も、わざわざ川越まで足を運び、萱野未久に1時間近くマンツーマンで指導をしている姿も印象深い。指導終了後、「あの子はいいものを持っているのに、上(半身)と下(半身)の連動が悪い。それにヘッドが寝てしまう悪いクセがある。そこを直せば、もっともっと良くなる選手だよ」と佐々木監督は語っていた。

佐々木監督、萱野


個々の技術には何の問題はない。問題となるのは、投内連係や各種フォーメーションなどのサインプレーだった。しかし、そこには心配された「プロとアマとの壁」は、僕にはまったく感じられなかった。さすがに日本を代表する29名たちだった。何度か練習を続けているうちに、牽制のタイミング、バント処理など、難なくこなしていく。

2日目の練習では、早くもバスターエンドラン、2ランスクイズなど、足をからめた攻撃の練習に取り組んでいた。

「プロとアマとの壁を気にする必要はないのかもな……」

僕は、すっかりそう感じていた。

しかし、「それは違う」と、後に小西美加に聞かされて驚いた。

小西・川端・監督


大会終了後、じっくりと話を聞いたときに小西は言った。

「かつて一緒にジャパンのユニフォームを着てプレーした選手がたくさんいたのは心強かったんですけど、チームに溶け込むのには意外と時間がかかりました。やっぱり、最初のセレクションを受けずに、途中から代表入りしたことがその原因だったと思います」

プロとアマとの間に障壁はない――。

先ほど、僕はそう書いた。しかし、実際の選手レベルでは「障壁」とは言わないまでも、目に見えない「遠慮」や「配慮」のようなものは確かにあった。

「私たちが代表候補入りする前に、すでにみんなは合宿を経験していますよね。だから、後から入ってきた分、最初からいる全日本メンバーの色に染まらないといけないという思いは強くありました。それに、初めからいるメンバーたちがプロの選手たちにものすごく気を遣ってくれているのもよくわかりました。だから、逆にこっちも気を遣うことになって、同じ日本代表のメンバーなのに、互いに遠慮し合うというか、気を遣い合うというか……」

傍からは感じることのできない選手ならではの感情の機微が、そこにはあった。

この合宿終了後、それまで未定だった「最終メンバー人数」が20名と決定された。
この時点で残っているのは29名。メンバーから外れるのは9名。
代表入りをかけた熾烈な戦いが、始まろうとしていた――。

※以降、不定期でしばらくの間続きます。

マドンナジャパン 光のつかみ方――世界最強野球女子
マドンナジャパン 光のつかみ方――世界最強野球女子



shozf5 at 11:00|Permalink 今日も元気に女子野球! 

2012年12月14日

W杯3連覇への道・その2【日本代表候補対プロ選抜2連戦】

日本代表候補


W杯3連覇への道・その2【日本代表候補対プロ選抜2連戦】
取材・文/長谷川晶一


2012.04.21@わかさスタジアム京都

日本代表の強化試合として組まれた、日本代表候補対プロ選抜2連戦。この2連戦こそ、マドンナジャパン3連覇スタートの日だと僕は思っている。

この日の試合後、当時の取材ノートに、僕はこう書いた。

「アマサイドに慢心、油断があったとは言わない。
けれども、ようやく健全なプロとアマの関係が訪れようとしている」


「これが始まり。ここから3連覇は始まる。
この連敗を無駄にしてはいけない」


プロとアマ――。

男子野球の世界においては、プロリーグこそ国内最高峰だということに異議を唱える者はいないだろう。しかし、女子野球の世界においては事情は異なっていた。2010年に一から始まったプロリーグ・GPBLについて、アマチュア選手の多くは「はたしてレベルはどの程度のものなのだろう?」「はたして信頼に足る組織なのだろうか?」と慎重な態度をとった。

学校を、職場を辞めてまで、一から始まるプロリーグに身を投じるリスクを冒したくない。それこそ、当時のアマチュア選手の中にあった率直な思いだったはずだ。それでも、一部の選手はプロの世界に身を投じた。ゼロからリーグを立ち上げる困難を理解した上で、選手としてだけでなく、リーグ普及の広報活動も含めて、すべてを捧げる覚悟を持ってプロの世界に足を踏み入れることを決意した。

そしてプロリーグ発足から2年間。GPBLの選手たちは見違えるようにレベルアップをしていた。プロにはプロの意地があった。女子野球の世界において「プロよりも、アマの方が上だ」という、世間の目を当然理解していたはずだ。今こそ、その「誤解」を払拭する絶好の機会だった。

川保麻弥


GPBLが発足したことによって、後に代表入りすることになる、ソフトボール出身の川端友紀、テニス出身の三浦伊織という、稀有な才能を発掘することができた。アマチュアサイドの中には、川端、三浦の真の実力を知る者は少なかった。

だからこそ、僕はこの日、川端、三浦が、代表候補の好投手に対して、意地を見せてほしい、もっと言ってしまえば、中島梨紗、新宮有依、磯崎由加里といった好投手を打ち崩してほしい。プロの意地を見せつけてほしい。そんな気持ちも心のどこかにはあった。それによって、中島、新宮、磯崎たちが、さらに上のステージに行けるのではないか。そんな期待も確かにあった。

さらに、個人的に注目していたのが兵庫スイングスマイリーズの岩谷美里だった。日本代表の好投手陣の中にあって、仮にウィークポイントがあるとしたら、僕は「盤石のストッパーがいない」と考えていた。その穴を埋めるとしたら、岩谷が適任ではないか。そう考えていたからだ。

坂本加奈


そして、試合が始まった。

日本代表候補チームは、手も足も出なかった。言い訳のできない完敗だった。プロ選手は開幕一ヵ月後で万全の状態にあった。一方のアマチュア選手はリーグ戦開幕前の調整段階にあった。客観的に言えば、そうした違いは確かにあった。それでも、ここまでの完敗を喫するとは、僕も思っていなかったし、選手たちも、そして何よりも、新谷博監督も思っていなかったことだろう。

第一試合・●1−6
第二試合・●0−9

この試合で、僕が注目していた川端、三浦は文句ない大活躍を見せた。特に三浦は2試合で6安打という、打撃巧者ぶりを存分に見せつけていた。
試合後、新谷監督は言った。

「日本代表メンバーにはいい刺激になったと思います。プロ選手たちは、さすがに毎日練習をやっているだけのことはあると思います」

三浦伊織 (2)


率直に言ってしまえば、新谷の中では女子プロ野球に対する評価は低かった。いや、というよりもGPBLがどんな野球をやっているのか、そこではどんな選手がいるのか、理解していなかったと思う。それが、この日、女子プロ選手たちのパフォーマンスを見て、イメージの上方修正を余儀なくされたはずだ。精一杯、平静を装ってはいたが、内心では驚きと動揺があった。本当に悔しいとき、内心に動揺を抱えているとき、新谷はあえて平静を装う。強気なふりをする。それは、これまでの取材を通じて、僕が感じていたことだった。そして。まさにこのときこそ、新谷の中にある「強がりと動揺と不安」を、僕は感じていた。

同じような光景は、本番の予選第2戦でアメリカに負けたときにも見られたが、それは後に触れることとしたい。
後に、新谷にこの2連戦について確認すると、「確かに、プロのレベルに驚いた」と率直に認めていた。

この連敗を受けて、日本女子野球協会は翌22日、6名のプロ選手を緊急招集する。

・川端友紀、三浦伊織(京都アストドリームス)
・厚ケ瀬美姫、田中幸夏、中村茜(兵庫スイングスマイリーズ)
・小西美加(大阪ブレイビーハニーズ)

後に、故障のために厚ケ瀬が代表辞退するものの、残りの5名は最終メンバーとしてカナダに行くこととなる。こうして、プロ、アマ混成のドリームチームが生まれることとなった、この4月21日という日こそ、W杯3連覇のすべての始まりだった。間違いなく僕はそう思う。

花ヶ崎


小出 (2)


この2連戦では、小出加会(埼玉栄・写真上)と、花ヶ崎衣利(蒲田女子・写真下)の高校生投手がマウンドに上がった。結果的に、両者とも代表メンバー入りすることはできなかったけれど、数年後には代表入りも十分可能な逸材であることは確かだ。





shozf5 at 10:40|Permalink 今日も元気に女子野球! 

2012年12月12日

W杯3連覇への道・その1【第11期女子野球日本代表・代表セレクション】

03・代表セレクション初日


2012.03.03〜03.04@尚美学園大学
総受験者数205名
 → 一次突破54名(初日) → 二次突破24名(2日目)

初日に集ったのは、全国から205名の女子選手たち。
僕にとっては、懐かしい顔に会えた嬉しさとともに、
初めて触れる実力者に会うことも楽しみだった。

ほとんどの時間をブルペンで過ごしたけれど、
中学生投手に実力者が多くて驚いた。

かつて、新宮有依(平成国際大学)のストレートを
初めて見たときのような驚きが何度もあった。
聞けばまだ中学1年だとか2年生だという。

新谷博監督と顔を見合わせて、
「将来が末恐ろしいですね」と話したことが印象深い。

矢野みなみ


このセレクションでは、矢野みなみが目を引いた
後に代表メンバーから外れるものの、選考に当たった新谷博監督が、
「今回一番の掘り出し物かもしれないぞ」と思わず声を漏らし、
某クラブチームの監督も
「もし代表から外れたら、うちにスカウトしようかな」
と本気で言っていた。

九州女子高時代にはインターハイベスト4。
国民体育大会優勝など、ソフトボールで数々の実績を残し、
卒業後には実業団で活躍した矢野みなみ。

後に、代表から外れるものの、
来季からは女子プロ野球リーグ(GPBL)入りが決まった。

03


また、2008年の第3回大会以来、
久しぶりに片岡安祐美(茨城ゴールデンゴールズ)がセレクションを受験。
彼女を追いかける報道陣も多く、華のあるたたずまいは健在だった。

初日の選考を終えて、報道陣から囲まれた片岡は、
後にバッシングの嵐にさらされることになる「なでしこジャパン」発言をする。

何の悪意もない発言だったが、
彼女の抱えているものの大きさを感じさせる出来事だった。
この一件と、それに関する彼女の考えは、
拙著『マドンナジャパン 光のつかみ方』で詳しく述べたが、
後に片岡が言ったひと言がカッコよかった。


「私がバッシングされることで、
女子野球が注目されるのならいいじゃないですか」



この時点では、本書『マドンナジャパン 光のつかみ方』の
発刊は決まっていなかったけれど、
「もし出版が決まれば、絶対にこの場面を描きたい。
そして本人に、自分が抱えたものの大きさについて話を聞きたい」
と思ったことは、よく覚えている。

なぜなら2008年に代表入りした際に、
「片岡は欽ちゃんのコネで選ばれた」とか、
「実力よりも広告塔として選ばれた」という数々の誹謗中傷に
じっと耐えていた姿を見ていたからだ。

しかし、その片岡が一度だけ号泣した瞬間があった。
それが、08年のセレクションのことだった。

(ぜひ、あの場面のことと合わせて聞いてみたい……)

この想いは、本書を執筆する上で、
大きなモチベーションの一つになったのは間違いない。

04


※以下、不定期でしばらくの間続きます。

マドンナジャパン 光のつかみ方――世界最強野球女子
マドンナジャパン 光のつかみ方――世界最強野球女子



shozf5 at 02:13|Permalink 今日も元気に女子野球! 

2012年12月08日

マドンナ・ジャパン20名からの贈り物

マドンナからの祝福!!

12月7日、女子野球ワールドカップ優勝報告会が開かれた。
会場は明治記念館。来賓は王貞治、山本浩二の新旧WBC監督
他にも、加藤良三NPBコミッショナーなど、
プロ・アマ界の重鎮、女子野球関係者やファンが多数詰めかけた。

マドンナ・ジャパン全20名が勢ぞろいしたのは、
大会から帰国した8月21日以来のことじゃないかな?

会場には優勝トロフィー、MVPの磯崎由加里投手の
実使用ユニフォームなどが飾られ、華やかなムード。

大会を振り返るビデオが流れたときには、改めて、

(あぁ、あの現場に自分もいたんだなぁ……)

とシミジミと見入ってしまった。

それにしても、六角彩子選手の好守の数々は、
何度見ても惚れ惚れする。全選手対象の中から、
「最優秀守備選手賞」に輝いた実力はハンパない。

途中、山本浩二、王貞治両氏からのメッセージが披露された。
山本浩二氏は、数分間のメッセージの中で、

「3連覇を女子に先に越されてしまった(笑)。
 本当にプレッシャーを感じている」


と何度も繰り返していた。

驚いたのは王さんのスピーチだった。
王さんは次のように述べた。

「……あれは確か予選最終戦のカナダ戦でしたか。
 最終回にカナダの追い上げを食らった場面。
 確か1アウト満塁でピッチャーゴロでゲッツー。
 9対7だったかな? あの場面は、本当にしびれました」


……すべて正確な表現だった。

大会期間中、マドンナ・ジャパン最大のピンチの場面がここだった。
後で聞けば、王さんは日本でネットの生中継を見ていたのだという。

大会中、王さんは現地にいる長谷川一雄女子野球協会会長に、
毎日のように、激励メールを送り続けてくれた。

試合前に長谷川会長の口から、その文面が読み上げられる。
選手たちとともに、僕もそれを聞いていたが、
心のこもったメッセージは、選手たちに元気を与え続けていた。

王貞治、山本浩二両氏は会の最後まで会場に残り、
選手たちとの記念撮影や懇談に応じていた。

翌8日の新聞によると、王さんは森光子の本葬に出席し、
小久保裕紀の2000本安打祝賀会、その後、
中畑清宅に、亡き夫人の弔問に訪れ、
その足で、この祝賀会に駆けつけたのだという。

王さんの人徳については今さら言うまでもないけれど、
大病を克服し、72歳でのハードスケジュールは、
相当、身体に応えたのではないだろうか?
それでも、終始笑顔で振る舞っていたのはさすがだ。

王、山本両氏の出席もあって、この会は大きく報道された。
少しずつ、しかし着実に、女子野球普及の息吹が感じられる。
僕にとっても、実に心地のいいひとときを過ごすことができた。



……と思っていたら、最後にもう一つの感動があった。

閉会後、関係者だけが会場に残る中、
新谷博監督が全選手に号令をかけた。

「オイ、みんな集まれ。長谷川さんと記念撮影だ!」

その手には12月26日発売の拙著のカバー見本。
ようやく完成した女子野球書籍を持って、
みんなで記念撮影をすることになった。

「いいか、みんな、“この本ですよ”って、指さすんだぞ!」

そうして撮影されたのが、上の写真だ。

正直、泣きそうになった。いや、ちょっと泣いたかな(笑)。

女子野球の取材を続けていて「報われないなぁ」と思ったことや、
イヤな思いをしたことが何度かある。

けれども、選手たちのプレー姿を見ていると、
不思議なことに不快な気持ちがなくなっていく。
そんな経験を、これまでに何度もしてきた。

今では「報われる」とか「報われない」とか、
そんなちっぽけなことにこだわっていた自分が恥ずかしい。

彼女たちのプレーを通じて、これまでに生きる勇気をもらってきた。
人としての在り方、見習うべき心の強さを学んできた。

それだけでもとってもありがたいことなのに、
この日は、最後の最後に大きなプレゼントをもらった。

礼を言うべきは僕のほうなのに、みんなから、
「どうもありがとうございました」とお礼を言われた。
心から幸せなひとときだった。


……関係者と軽く呑んだ後、なじみの店に独りで入った。
心地よい酔いとともに、この日の出来事を思い出して、
少しだけ泣いた(笑)。とってもうれしかった。

マドンナジャパン 光のつかみ方――世界最強野球女子
マドンナジャパン 光のつかみ方――世界最強野球女子


12月26日発売の新刊、

『マドンナジャパン 光のつかみ方
 ――世界最強野球女子――』
は、

大会の流れをつぶさに追うのではなく、
大会の経過と各選手のヒューマンヒストリーを
織り交ぜながら、物語を構成している。

紙数の都合から全20選手を完全網羅できなかったけれど、
現役代表20名だけではなく、かつての代表選手や、
現在も各チームで頑張っている選手のエピソードを
出来るだけとりこむように心がけた。

ぜひ、ご一読のほど、よろしくお願いいたします!






shozf5 at 19:21|Permalink 今日も元気に女子野球! 

2012年12月07日

新刊『マドンナジャパン 光のつかみ方』12月26日発売!

マドンナジャパン 光のつかみ方――世界最強野球女子
マドンナジャパン 光のつかみ方――世界最強野球女子

来春発売予定の新刊取材が、いよいよ佳境に。
ということで、11月はほとんど東京にいなかった。
で、昨日までは韓国・済州島取材に行っていた。

もうひと踏ん張りすれば光が差し込むはず、
そう信じて、残りの取材を進めていきたい。

その間に、着々と新刊の発売準備も並行作業。
関係各所との調整があって、なかなか確定しなかったけれど、
僕にとって久しぶりの女子野球本が12月26日に発売です。

マドンナジャパン 光のつかみ方
 ――世界最強野球女子――

亜紀書房/定価1680円(税込)

この夏の、カナダ・エドモントンでのW杯を縦軸に、
個々の選手たちのそれぞれの物語を横軸に構成しました。

選手たちのそれぞれの葛藤と奮闘をぜひ伝えたい。
そんな想いで、筆をとりました。
よろしければ、ぜひご覧ください。
どうぞよろしくお願いいたします!





shozf5 at 14:59|Permalink 今日も元気に女子野球! 
PROFILE
SHOICHI HASEGAWA 
1970年5月13日・東京生まれ。
ノンフィクション・ライター
日々、旅をして、人に出会い、
話を聞き、それを文章にする。
そんな日々の雑感です。
長文になると思います。

ちなみに、上の写真は、
モハメド・アリ@北朝鮮です!
(07年3月1日付参照のこと・笑)
shozf5@gmail.com


長谷川晶一著作物
Recent Comments
楽天市場