2009年05月

2009年05月31日

映画三昧の日々

出版不況とは、深刻なもので、
ここ最近、かなりヒマヒマな日々。

ということもあって、今までやりたくてもできなかったこと、
なかなかやれなかったことをやろうと試みた。

それは、「映画三昧の日々」を過ごすこと。
つい10年前の僕は、仕事の合間を縫って、
映画ばかり見に行っていた。

仕事がらみの試写会や、ちょっとした空き時間に映画館に行き、
酔っ払って帰った勢いで、レンタルビデオの映画を見ていた。
あの頃の映画なら、今でもきちんと語れる自信はある。

でも、ここ10年、僕はあまり映画を見ていなかった。
仕事柄、インタビュー相手の出演作は見ていたものの、
圧倒的に、映画鑑賞に対する意欲もなく、努力もしていなかった。

で、せっかく、ヒマになったので、
「とことん映画を見てやろう」という気になって、
時間のあるときは、映画ばかり見ていた。

以下、今月観た映画の、個人的備忘録。



「デトロイト・メタル・シティ」
「僕の彼女を紹介します」
「百万円と苦虫女」
「たみおのしあわせ」
「アキレスと亀」
「少林少女」
「ヨコハマメリー」
「陰日向に咲く」
「ひゃくはち」
「気まぐれロボット」
「人のセックスを笑うな」
「ぐるりのこと。」
「リンダリンダリンダ」
「クワイエットルームへようこそ」
「グーグーだって猫である」
「落語娘」
「うた魂♪」
「亀は意外と速く泳ぐ」
「笑う大天使」
「ホリディ」
「アフタースクール」
「メゾン・ド・ヒミコ」
「歓喜の歌」
「ジョゼと虎と魚」
「天然コケッコー」
「転々」
「ガチ☆ボーイ」
「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」
「おっぱいバレー」
「恋は五・七・五」
「ICHI」
「ハチミツとクローバー」
「ニライカナイからの手紙」



以前、観た映画も含めて呑んだ帰りにDVDとスカパー!で見た映画。
今月、綾瀬はるかさんのインタビューをしたので、
綾瀬映画と、蒼井優、上野樹里の映画が多いかな。

いろいろ観たけど、蒼井優の2本がよかったかな。


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こんな生活をあと、2〜3か月続けたら、
僕も、久々に日本映画について、呑んで語れるようになるだろう。

それにしても、豊穣かつ、豊潤すぎるぞ、日本映画!




shozf5 at 21:56|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 映画、音楽、そして本 

2009年05月29日

若松勉、殿堂入り記念サインボール、到着!

殿堂入り、おめでとう!











つい先日、ヤクルト青木宣親選手に対する、
超個人的な、思い入れたっぷりの原稿を書いた。

原稿の中で、青木と入団当時の監督だった若松勉について、
いくつかのエピソードを紹介しながら文章を展開した。

かつて、寝ても覚めても野球ばかり考えていた「野球少年」だった。
小学生の頃から、ヤクルトが好きで、特に若松が好きだった。

ということもあって、「青木について」の原稿依頼だったのに、
ついつい「若松の偉大さについて」書き進めてしまい、
何度も「イカン、イカン」と書き直しを自らに課した。


で、その若松が今年、野球殿堂入りを果たした。
長年にわたって、野球界に功績のあった者だけが
メンバーになれるという「野球殿堂」。

名球会入りを果たし、さらに殿堂入りを果たした
北海道出身の「小さな大打者」若松勉。

殿堂入りを記念して製作された記念サインボールと
生写真付き証明証のセットが、先ほど届いた。

サインボールはすでに何個か持っていたので、
特別な感慨はなかったけれど、
意外とうれしかったのが、現役時代の生写真だった。

子どもの頃、現役時代の若松の写真を何枚も撮ったのに、
今では、手元に一枚もない。

そういう意味では、僕にとって、バッターボックスに入る、
現役時代の生写真は、とても貴重なものだ。

最近、地味な調べ物ばかりしているので、
直筆サインボールを手に、ニヤニヤしながら、
ついつい現実逃避をしてしまっているのです……。











shozf5 at 11:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0) スタジアムでビール! 

2009年05月26日

「若松×松岡×安田対談」、最高だった!

新しい取材テーマに取り掛かるべく、
最近は、日中は調べ物、夜はナイターの毎日。

で、相変わらず、アマゾンで本はもちろん、
CD&DVDの大人買いの日々。

最近のヒットは、以下の2点。

東京ヤクルトスワローズ40年史―1969-2009 ツバメの記憶 (B・B MOOK 610 スポーツシリーズ NO. 483)東京ヤクルトスワローズ40年史―1969-2009 ツバメの記憶 (B・B MOOK 610 スポーツシリーズ NO. 483)
販売元:ベースボール・マガジン社
発売日:2009-05
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広島東洋カープ60年史―HISTORY1950-2009 躍動!赤ヘル軍団 (B・B MOOK 609 スポーツシリーズ NO. 482)広島東洋カープ60年史―HISTORY1950-2009 躍動!赤ヘル軍団 (B・B MOOK 609 スポーツシリーズ NO. 482)
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ヤクルトファンにとってはたまらない、
「若松勉×松岡弘×安田猛」対談は秀逸。

「ヤクルトレディが汗水たらして売っている
 ヤクルトのおかげで君たちを雇っているんだ」
というオーナーの命令で「外車禁止」だっというエピソード、
だから、いまだかつて外車に乗ったことがないという若松話など、 
その対談内容もさることながら、
バースデーケーキを吹き消そうとしている
若松の愛くるしい表情は反則だった。


一方の、「広島カープ」はやはり、
「山本浩二×衣笠祥男」対談がよかった。


最近、きちんと「過去をリスペクトする」という
いい傾向が野球界に訪れているのは喜ばしい限り。








shozf5 at 17:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 映画、音楽、そして本 

2009年05月24日

懐かしの、「ファミスタ」!


……懐かしい〜。
ついつい、ハマってしまった(笑)。
すべての効果音が、懐かしい。



昔のシンプルなゲームは、
今のハイテクゲームにはない味があるなぁ。

ここでワンポイントアドバイス。
振り遅れ気味の「右打ち」を心掛ければ、
ほぼ、ホームランになります!


shozf5 at 14:17|PermalinkComments(2)TrackBack(0) ボーッとしながら考える 

2009年05月21日

味噌汁、490円、そして、犬 〜さだまさしコンサート〜

本日(20日)、さだまさしコンサートを見にNHKホールへ。
僕にとって初めてのさだまさしコンサート。
今回は、「取材」ではなく「個人的趣味」で。


確か4月の初めだったと思うけど、
新宿でたっぷり呑んだ帰りのこと。
すでに夜が明けたタクシーの車内。
運転手さんと「さだ話」になった。

ラジオからだったか、それともテープやCDだったか、
今となっては記憶が定かじゃないけれど、
さだまさしの曲が流れていてそんな流れになった。

そのとき僕は、突然「償い」という歌を思い出していた。
以下、松本人志も話題にしているこの歌をどうぞ。




この「償い」という歌は、中学生の頃聴いて、
何とも言えない、胸苦しさを感じたことを覚えている。


で、特別、熱心なさだファンではなかったけれども、
それでも、中学高校時代は、土曜日になると、
自然に「セイ!ヤング」を聴くようになっていた。

父親が、芸能関係の仕事をしていたこともあって、
自宅には、さだまさしのLPもたくさんあり、
80年代後半までの曲なら、たいてい知っている。

ということもあって、この日の帰宅後、
酔った勢いもあって、かつて持っていたアルバム、
初めて聴く曲ばかりのアルバムをアマゾンで大人買い。


でも、それだけでは飽き足らず、ライブスケジュールを調べ、
そのまま、ネットで購入したのが、今日のコンサート。

全3時間、さだまさしの歌をたっぷり聴けるものだと思っていたけど、
妹の佐田玲子やさだの事務所のミュージシャンのライブ、
さらに、なぜかさだまさしが落語を演じていた。
出囃子は、「無縁坂」のアレンジだった(笑)。

次に本職の落語家が登場。演目は「初天神」。
しかし、「凧の件」までは演じずに終了。
(「初天神」は、どの個所でもサゲを持ってこられるという、
時間調節のきく、とても便利な演目なのです)

この間、2時間。

正直、「歌はまだかな」という思いでいっぱいだったけど、
「まさしんぐワールド」という、年に一度(?)の
特別興行のようだったので、郷に従って聴いていた。


で、第3部でようやく、さだまさしコンサート。
いやぁ、初めて生で聴くさだまさしはよかった。

知っている曲も、知らない曲もあったけど、
どれも歌詩が、素直に耳に入ってくる。

ソフトバンクCM曲の「私は犬になりたい¥490」も、
初めて、フルヴァージョンで聴いたけど、いい曲だった。


「味噌汁」、「490円」、そして、「犬」


まるで、三題噺のような三つのキーワードも、
さだまさしの手にかかれば、笑えて泣けて、
そして、ちょっと考えさせられる曲になるのだという、
その作家性、独創性に、改めて驚かされた次第。

30年前の名曲「親父の一番長い日」を聴き、
引き続き、そのアンサーソングである新曲
「ママの一番長い日〜美しい朝〜」を聴いた。
「さだ家サーガ」のような、大河のような世界を堪能。
僕の周りの人たちは、すすり泣いていた。

願わくば、もっともっと曲を聴いていたかったけれど、
それでも、圧倒されっぱなしで会場を後にする。
いやぁ、大満足のまっさん初コンサートでした。



shozf5 at 00:34|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 映画、音楽、そして本 

2009年05月20日

新宿二丁目にて……


昨日(18日)、懐かしい人たちと痛飲。
銀座で呑み、そのまま新宿へ流れる。
10年ほど前、このメンバーでいつも呑んでいた。

今はもうなくなってしまった店で出会い、
そのまま親しくなり、他の店に流れ、
朝まで過ごしたこともたびたび。

でも、最近はそれぞれ環境も変わり、
個別に呑むことはあっても、
一堂に会するのは以前よりも少なくなった。

で、ビールが進み、昨日は久しぶりの新宿二丁目へ。
このメンツでは、しばしば二丁目に流れていたし、
僕自身も、二丁目に何軒かなじみの店があったけれど、
最近は、(一人では)ほとんど足が向かなくなってしまった。


新宿二丁目――


ご存じの通り、日本(世界?)有数のゲイタウン。
大小さまざなゲイバーでいっぱい。

昨日行った店は、それまでに何回か行ったことがあるものの、
取り立てて「常連」というほどでもない店だったけれど、
マスター(ママ?)も覚えててくれていて、
和やかな雰囲気のまま、この店で数時間ほど呑んだ。

話題はいつものように、
二丁目を訪れるタレントのゲイ話。

いわく、

「某大物俳優の新しい恋人は、売り出し中の某アイドル」


「某大物歌手と某アイドルは、ゲイフレンド」



もう、どこまでホントなのかよくわからない話ばかり。
でも「二丁目中のウワサよ」と言われれば、信じるしかない。

僕がこれまでに取材した人も多く話題に出ていたけど、
はたして、その真偽のほどは、よくわからない。


久しぶりの二丁目の毒気に当てられて、
心地よい酔いのまま帰宅した。




shozf5 at 01:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ひたすらの、呑み…… 

2009年05月15日

藤波、長州、そして初代タイガー! ドラディション新宿大会

あぁ、何とも懐かしい……最近、ヒマなので、呑んでばかり。昨日(14日)は、新宿で
久々にプロレスを見た。
藤波率いる「ドラディション」。




藤波、長州、そして初代タイガーの夢のトリオ。
さらに、相手の一人は、緑のパンツでおなじみ、
「マリポーサ殺法」のグラン浜田。

小さい頃、初代タイガーも好きだったけど、
このグラン浜田も大好きだった。
ここに猪木がいたら、完全な80年新日黄金期だよ!
ということで、友人に誘われて、のこのこと新宿へ。


緑のパンツは、マリポーサ!















正直言えば、みんな衰えは隠せなかったものの、
それでも、そこに立っているだけで、
抜群の存在感を醸し出す「昭和のレスラー」の
佇まいにしびれっぱなし。

すでにビールも空にしてしまっていたので、
メインイベントの入場直前にビール2杯を購入。
グラスを両手に持ち、ワクワクしながら観戦したものの、
試合は、2杯を飲み干す前に、10分18秒で終了。
でも、十分、大満足した。

試合終了後、特に何のアピールもないまま、
アッサリ終了したのも素朴な感じで好印象。
久々のプロレス観戦だったけど、楽しかった。

大会終了後、たまたま居合わせた藤波と握手をした。
取材だったら、絶対にそんなことはしないけど、
「今日は一ファンだ」ということで(笑)。

興奮冷めやらぬまま「猪木酒場」に行き、
友人と、懐かしい話で痛飲。
久しぶりの出会いということもあって、
悩み相談の様相を呈しつつ、
仕事のことで、相談に乗ってもらった。

で、当然のように、すぐ近くのゴールデン街へ。
久しぶりに訪れた店では、懐かしい常連客にも会い、
そのまま別の店に行くという、いつものコース。

いやぁ、実にいい1日だった。
ドラディション、また行こう!





shozf5 at 12:52|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 映画、音楽、そして本 

2009年05月13日

30代、最後の一年が始まった……

毎年、この時期になると、つい手にする詩集がある。


『寺山修司 詩集 五月の詩』



表題でもある「五月の詩」と題された一編の詩は、
1人の少年の出立を描きつつ、ラストをこう結ぶ。



「二十才 僕は五月に誕生した」



……折に触れ、寺山修司を読んできた。
浪人していた19歳の頃は、予備校の行き帰りに、
寺山の本を何冊も読み、入手できるものはすべて読んだ。

……当時、時代はバブルのとば口にあったというのに、
我ながら、暗く、ナイーブ過ぎる少年だと思う(笑)。

確か、大槻ケンヂが、こう言っていた。

「20歳になる前に寺山修司に出会うかどうかで、
 人生観は大きく変わる。出会えなかった人は不幸だと思う」


オーケンのこの言葉を読んで、当時、大学生だったと思うが、
「確かに」と大きく納得した記憶がある。


で、何で、毎年この時期に寺山の詩集を手にするかというと、


・僕が5月生まれだから
・僕が生まれた病院は寺山修司の死んだ病院だから



くだらない理由だけど、毎年、自分の誕生日が近付くと、


(あぁ、今年も寺山の季節だなぁ……)


そんな気になって、ついつい彼の詩集を手にしてしまうのだ。


さて、本日、僕は誕生日を迎えた。
ついに、30代最後の1年を迎えてしまった。
時間は容赦なく、オッサンへの道を強要する(笑)。

昼過ぎに、上京中の懐かしい人と出会い、
その後、映画を観るべく新宿に繰り出すも、
「レディースデー」とやらで大混雑で、
観たかった『グラン・トリノ』も断念。

『スタートレック』の試写があったけれど、
電車での移動も面倒くさかったので、
早々に、帰宅して、書斎で寺山の詩集を読んでいた。


久しぶりに手にする詩集には、いたるところに
付箋がはってあった。特に『寺山修司名言集』は、
多くの箇所に付箋があった。
ためしに「質問」という箇所では、



「私自身の存在は、いわば一つの質問であり、
 世界全体が、その答えなのではないか」


「人生には、答えは無数にある。
 しかし
 質問はたった一度しか出来ない」


「質問は必ず答えをかくまっている」




今となっては、どういう意図で、どんな感銘を受けて、
付箋を貼ったのかは定かではないけれど、
10代の、あるいは20代の僕は、これらの言葉に対して、
当時の境遇の中で、胸に響くものがあったのだろう。


さて、30代最後の一年が始まった。
30代の有終の美を飾るべく、そろそろ動き出そうか。
考えていること、やりたいことは山ほどある――。







shozf5 at 16:51|PermalinkComments(6)TrackBack(0) ボーッとしながら考える 

2009年05月12日

Cawaii! 最終号を読んで……

Cawaii ! (カワイイ) 2009年 06月号 [雑誌]Cawaii ! (カワイイ) 2009年 06月号 [雑誌]
販売元:主婦の友社
発売日:2009-05-01
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先日、会社員時代の上司だった人と呑んだ。
「上司」とは言っても、そんなに堅苦しいものではなく、
これまでもさんざん呑み明かした仲だし、
いろいろお世話になっている人なので、
楽しい時間を過ごし、久々に呑みすぎた。

そのときに『Cawaii!』の話になった。
以前にも書いたように、ほんの一時期だけ、
僕はこの編集部に在籍していたことがある。

話によると、現在、最終号が発売されているとのこと。
で、さっそく、書店に行き、『Cawaii!』を購入。
さすがに、アラフォーおやじとしては恥ずかしかったので、
別にほしくもない雑誌まで、数冊同時購入した。

久しぶりに見る誌面は、僕が在籍していた10年近く前と
あまり変わっていないデザインだった。
デザイナーの名前を見ると、知っている人も数名いた。

でも、モデルやライター、スタイリスト、
ヘアメイク、カメラマンなどは、全然知らない人ばかりだった。

「エゴイスト」や「セシル」といったブランドは、
僕でも知っていたけど、
「リップサービス」、「ギルフィー」など、
初めて聞く名前が大半だった。



(もう、10年も経ったんだから、当然か……)



とても感慨深く、ページを繰った。
今号には、『Cawaii!』14年間の歴史を振り返る
別冊付録が付いていたので、これは懐かしく読んだ。
この原稿を書いていたのは、僕と同時代に仕事をしていた
女性ライターたちだったのも、感慨深かった。

この別冊付録「14years Memorial」には、
今では、タレントやキャスターになっている人たちの
女子高生時代の写真が掲載されていたり、
今では全然聞かなくなったブランド名があったり、
当時の人気モデルたちの姿など、すべてが懐かしかった。
「流行メイクの変遷」も時代を感じさせた。


改めて、『Cawaii!』について、思った。


まさに、「雑」誌、猥雑なパワーに満ちた雑誌だった、と。


14年間、168冊の雑誌の終焉。


大したことはしていないけれど、
このうちのほんの一部に、確かに自分も関わったのだな、
と、つい、過去をしみじみ振り返ってしまった……。



shozf5 at 02:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 映画、音楽、そして本 

2009年05月10日

新連載スタートに向けて……


夏ぐらいから、新しい連載を始めることになった。
いつも受身の僕にしては珍しく、
自分から「これがやりたい!」と企画して、
お世話になっている編集者に相談したものだけに、
何とか、いい形で進めたいと意気込んでいるところ。
理想は、連載を続けて、それを一冊にまとめること。


ということで、昨夜、その雑誌の編集長に会い、
企画の説明をしながら、たらふくビールを呑む。


自分の頭の中で、モヤモヤしていたものも、
編集長、担当編集者と3人で話し合ううちに、
少しずつ、クリアになりつつある感覚が新鮮。

今日、明日で、もう少し、ブラッシュアップをして、
来週以降、改めてみんなで話し合いたい。

詳細が決まり次第、ご報告します!






shozf5 at 00:36|PermalinkComments(6)TrackBack(0) ボーッとしながら考える 

2009年05月03日

追悼 忌野清志郎 〜清志郎インタビュー〜

……忌野清志郎が亡くなったという。

今から6年前。
僕は清志郎にインタビューをしたことがある。
確か、2時間ぐらい話を聞いたように思う。

高校時代から、RCサクセションが好きで、
清志郎の、原発ソング、君が代騒動など、
リアルロックスターとしての生き方に魅せられていた。

取材当日の、物静かな雰囲気が今でも、とても印象深い。
スタジオでの撮影は長時間に及んだ。
真っ白なスーツを着て、愛用のギターを手にする。
真っ白なスタジオ内にたたずむ、真っ白ないでたちの清志郎。

カメラマンのシャッター音にかき消されるような、
耳を澄まさなければ聞こえないような小さな音色で、
清志郎はギターを弾いていた。

あまりにもその姿が美しく、
残念なことに、何を弾いていたのか、
とても大事なことを見落としてしまっていた。


……そんなことを思い出した。

当時書いた原稿を以下に引用し、
希代のロックスターに、哀悼の意を表したい。





「よろしくお願いします」
 撮影を終え、私服に着替えたロックスターがメイクルームから現れる。長時間に及んだ撮影に少々疲れ気味なのか。静かなたたずまいが印象的だ。
 インタビューが始まる。視線を落とし、決して、こちらと目を合わさない。その声は小さく、何を聞いても、ボソボソ話す。ステージ上で過激なリリックをシャウトしている、その片鱗はない。

「ミュージシャンになりたいっていうのは、早いうちから思ってましたね。昔はオーディションがいっぱいあって、いろいろ受けてたらほとんど受かっちゃうんですよ。で、高校3年の夏休みに東芝音工(現・東芝EMI)からレコードを出せることになって、大学受験をやめたんです。自信? えぇ、ものすごくありましたね。でもね、順調なデビューを果たしたものの、すぐに、“暗黒時代”が訪れたんです。
 最初のアルバムは売れないわ、仕事を干されて3年以上もレコードを出せないわ……。でも、そんなときでも自信はあった。“これ以上稼がないと一人前じゃない”とか、そういうこと考えなかったから。
 高校時代の同級生が大学に行っていたり、就職していることについても、不安やあせりはなかったなぁ。“みんな、普通だな”と思ってた。別に普通でいいのかもしれないけど、僕はイヤだった。50人ぐらいの集団が机を並べてみんなで座っているという状態がホントにイヤだったんですよね。大学もそうだと思ってたし、サラリーマンになっても机がたくさん並んでて、そこにみんなで座ってるのかと思うと、とても、そっちには行きたくなかった」

 相変わらず、視線を机に置いた手元に落したまま、淡々とインタビューは続く。その誠実な態度と、ライブ・パフォーマンスとのギャップに驚かされる。
 そう、つい先日、(03年)4月22日の日本武道館で開催された地球規模の保護・保全を訴える「アースコンシャス・アクト」コンサート。事前の進行段取りを無視して、「海辺にいたらタダで拉致して連れていってくれるよ〜」と叫ぶ、「あこがれの北朝鮮」を、そして、パンク調にアレンジした「君が代」を主催者の反対をも無視して、確信犯で演奏し、放送差し替え騒動を起こしたばかりだった。

「“こんなこと歌ったら、みんなビックリするだろうな。オレだけだろう、こんなこと歌うのは”、そんな喜びが大きいですよね。こないだの『君が代』にしても、狙い通り(笑)。自分のホームページでその経緯を書いたんだけど、僕はいつもの歌を歌っただけなのに。あのホームページはね、わざと冷静なトーンで書いたんだ。
 あそこで怒りをぶちまけると、“忌野、根に持つタイプだな”とか思われるじゃない(笑)。一種の犯行声明? 違う、違う(笑)。
 でもね、問題にしたいのは、FM東京側の言う、『君が代』は電波には乗せない。『あこがれの北朝鮮』は演奏すら認めない、という点。民主国家として、これでいいのかって。事前の打ち合わせで、演奏してはダメだって言うから、“だったら出ません”って言ったんだけど、どうしても忌野清志郎に出てほしいみたいで(笑)。
 だから、別の曲をやるってことにしてね、一応、リハもやったんですよ、納得させるためにね(笑)。演奏中の心境? そりゃ楽しくてしょうがないですよ。
 業界から抹殺される不安? うーん……、婦女暴行とかやんなければ大丈夫かな(笑)」

 この“騒動”を振り返ったとき、それまでの静かな、静かな、清志郎の顔に初めて、表情のようなものが宿った。話に出てくるホームページ上で、清志郎はこう語っている。

「ファンのみなさん、僕はぜんぜん平気で、何とも思っていません。どうぞ、心配しないでください。また僕のコンサートに来てください。僕はいつでも手を抜いたりしません。君のためにいっしょうけんめい歌うよ」(原文ママ)

 このピュアな言葉と、そして、「狙い通り」と言って、ニヤリと笑う姿は、いたずらが成功した、少年のそれを彷彿させる。
 忌野清志郎の中に潜む「少年性」。彼は、「永遠の少年」と称されることも多い。

「なんだか、気恥ずかしいですな(笑)。まぁ、自分ではある程度、そうですね。半分ぐらいは大人だと思っているんですけど(笑)。まぁ、80までには大人になりたいですけどね。今の若者の印象? イヤな感じは全然しないですよ。素直ですよね、みんな。今、若い人も、大人になると楽しいことが終わっちゃうふうに思っている人が多いと思うけど、“そうじゃないんだ”っていうのを、僕は言いたいですね。
 若い頃は、30代、40代に対して、頭が固まっちゃってるというか、“古いな”と思ってましたね。でも、よく見れば、“大人になるのも悪くないな”と思えるような人はたくさんいると思いますよ。
 さっきのFM東京の件にしても、会社の体質っていうのはあるかもしれないけど、社員全体がそういうわけでもないだろうしね」

 「大人」が尻込みしてしまう、反核、反戦、君が代、北朝鮮問題なども、清志郎は「少年」だからこそ、堂々と言えるのだ。
「王様は、裸だ!」と。
 それにしても、なぜ清志郎だけが、問題になるのか? なぜ、彼だけが、騒ぎを起こすのか? ジャパニーズ・ラッパーが、いくら挑発的なリリックを並べても、社会を揺るがす一大事にはならない。清志郎の“言葉”はなぜ、そんなに届くのか?

「言葉が届かないっていうことは問題ですよね。いろいろ原因はあると思うんですけど、やっぱり、いちばんはリズムだと思う。リズムのことをしっかり考えないとね。言葉が抜けるようなリズム、声が抜けるような感じ。そこがいちばんだと思いますね」

 インタビューの後半、50問にわたる、一問一答取材を試みた。たとえば、こんな風に。

――“頭のいい人”って、どんな人ですか?
「最後に笑う人でしょうね」
――“バカな人”ってどんな人ですか?
「背伸びしてる人、かな」
――あなたは何のために生まれたのですか?
「生きるためですね」
――日本の好きなところはどこですか?
「温泉がたくさんあるところですかね」
――日本の嫌いなところはどこですか?
「後先考えず、自然を破壊してしまうところ」
――あなたは国のために戦えますか?
「戦えません」
――戦争について、どう思いますか?
「もういいかげんになくなってほしいです」

 そんなやり取りの中で、いかにも“らしい”フレーズがあった。「生まれ変わるなら何人(なにじん)になりたい?」という質問に対して、彼はこう答える。

「何人っていうか、国っていうものがなくなってくれればいいと思いますね。生まれ変わる頃には」

 その理由を聞く。

「国っていうものが、地方都市みたいになっちゃえば、地球っていう、1個のものになると思うんですよね」

 そう答えたあと、ちょっと照れて「国連みたいな考え方って言うんですかね」と笑った。清志郎は、ジョン・レノンの『イマジン』を自ら清志郎流に訳詞して歌っている。最後の質問を投げかける。

――あなたは一体、誰ですか?
「忌野清志郎です」

 彼は、間髪入れずに答えた。そして、ロックスターは「お疲れさまでした」と立ち上がる。100万円以上かけてカスタムしたという愛車の自転車にまたがり、改めて「じゃあ」とスタジオを去っていった。それは、やはり、ステージ上とは異なる、静かな静かなたたずまいだった。





shozf5 at 01:26|PermalinkComments(4)TrackBack(0) 忘れられぬインタビュー 

2009年05月01日

玉木宏&山田孝之インタビュー

本日、玉木宏&山田孝之、両氏のインタビュー。
もちろん、映画『MW−ムウ−』に関連してのもの。

手塚治虫の名作(!)を、現代流にアレンジして、
見事なエンタテイメントに仕立て上げている本作。

原作とは、細かい基本設定が若干異なるものの、映画版として、
新たな世界観を提示することに成功しているように思う。

タイ・バンコクで敢行されたカーチェイスシーン、
アクション、銃撃シーンの迫力はもちろん、
原作が持っていた「善とは何か? 悪とは何か?」
という重厚なテーマをきちんと描き切っていた。

玉木宏演じる、結城美智雄のスタイリッシュな
ダーティー・ヒーローは、なかなかこれまでの
日本映画にはない「ヒーロー像」で新鮮だった。

一方の、山田孝之演じる賀来裕太郎は、
結城の悪事に胸を痛めながらも、
ついつい彼の手助けをしてしまう神父役を好演。
昨日見たばかりの『鴨川ホルモー』との落差に、
「さすが、名優だなぁ〜」と、素直に感嘆する。



取材時の両氏は、プライベートでもつき合いがある
ということで、終始、和やかな雰囲気だった。

取材現場に現れた両氏の佇まいが実によかった。

先を歩く玉木宏氏は、背の高さ、顔の小ささ、
そして、「こんにちは」という低音ボイス。
そのすべてが、実にカッコよく、
いや、「きれい」と形容したくなるような佇まい。
男性に「きれい」と感じたのは、Gackt氏以来、2人目かな(笑)。


後に続く、山田孝之氏は、「映画俳優」独特の
人を寄せつけない、近寄りがたいムードを漂わせていた。
伏し目がちなあいさつは、「極度の人見知り」という、
世間での噂、そのままで、何だかおかしかった。

先日、インタビューした浅野忠信氏もそうだったけれど、
僕は、この「映画俳優的佇まい」が嫌いじゃない。

決して、饒舌なわけではないけれど、
それでも、問いかけられた質問に対して、
きちんと言葉を選んで答えようとする姿勢は、
山田氏、浅野氏、共通の雰囲気でなかなかよかった。


来年迎える「30歳」という時を前に、
今の自分ができることを模索し、前に進む玉木氏の姿。
そして、オプティミストのようで、単なる能天気ではなく、
かと言って、ペシミストのような陰惨さもなく、
人としての陰影が、色濃く滲む山田氏の発言。


いずれも、魅力あふれる2人だった。
彼らには、先日浅野忠信氏に行ったような、
ゆったりとしたインタビューで、再び、話を聞いてみたい。

映画の面白さと相まって、ホントに楽しいインタビューだった。

映画公開は、7月4日から。
今回のインタビュー原稿も、その頃の発表になりそうです。










shozf5 at 17:29|PermalinkComments(5)TrackBack(0) 取材・インタビュー…… 
PROFILE
SHOICHI HASEGAWA 
1970年5月13日・東京生まれ。
ノンフィクション・ライター
日々、旅をして、人に出会い、
話を聞き、それを文章にする。
そんな日々の雑感です。
長文になると思います。

ちなみに、上の写真は、
モハメド・アリ@北朝鮮です!
(07年3月1日付参照のこと・笑)
shozf5@gmail.com


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