2007年07月

2007年07月31日

春風亭小朝師匠の至言


なかの芸能小劇場に置いてあった
『らくご☆まがじん』というフリーペーパー。

手にとって読んでみて驚いた。
その小冊子のコンセプトを簡単にいうと、


女子大生たちの手になる、
女子大生向けの落語マガジン。



その心意気やよし!

そこには、先日インタビューしたばかりの
春風亭昇太師匠の記事もあるし、
小朝師匠のインタビューもある。
ということで、女子大生じゃないけど、
手にとって読んでみた。


その中で、小朝師匠はインタビュアーにこう問われる。


「全国の女子大生に、何かためになることを」と。


師匠は言う。


「“携帯を置け”、ですね。
 携帯を持っている時間が長いほど、
 人間が薄くなると思って間違いないですから。

 忙し過ぎて何かと向かい合ってじっくり考える、
 対話をする時間がなくなっているんですね。

 そんな風だと、結局自分が何者にもなれない」



ここ数日、このブログで書いているように、
次の仕事の関係で、猛烈に
ケータイ小説漬けの日々を送っている。


師匠の言葉、しかとかみ締めたい。
さて、この言葉、当の女子大生には
どう受け止められるのだろうか?



追伸
この『らくご☆まがじん』、いい雑誌でした。
ぜひ、次号も読みたいものです!






shozf5 at 20:52|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 映画、音楽、そして本 

結局、漫才ライブを見た!


結局、千葉マリンには行かなかった。
ケータイ小説を読むのに、ちょっと疲れたので、
昼過ぎから、近所の鮨屋で軽くビールを呑んだ。

そして、ふと思った。


「漫才か落語、やっていないかなぁ……」


僕のうちから、徒歩15歩ほどのところに
「なかの芸能小劇場」という小さな小屋がある。

ここは、売れる前の(否、売れてからも)
ダンディ坂野やヒロシ、カンニングがしばしば登場する。
最近では、小島よしおも登場する!

中野ブロードウェイのすぐ隣なので、
僕はよくここを訪れる。

で、今日も行ってみたら、ちょうど
これが始まる、5分前。

これが東京のいいところなんだよなぁ、
と思いながら、当日券700円で中に入る。

若手芸人15組が次から次へと登場。
ほとんどが知らない人ばかり。

でも、やっぱり若手は斬新だ!
漫才の常識をぶち壊すことを平気でやっている。

コンビのくせに舞台に立つのは一人だけ。
相方は、客席に座って、その芸人の
「熱狂的ファン」として、舞台上と掛け合いを続ける。

……なるほど。
そんな方法もあったのねん。

別のコンビは、新幹線の座席で窓側に座った人が
トイレに行く場合という想定から始まって、
通路側にあるレバーで座席を回転させれば、
席に戻りやすいというオチになり、
そこからのネタは、延々と座席の位置が
入れ替わっているため、延々と客に尻を
見せながら、ネタを続ける。

……いい意味で、やりたい放題だな。
でも、面白かった。

幸せな気分のまま、ブロードウェイに戻るも、
そのまま、ちょっと寝てしまった。
……気づくと18時過ぎ。

ということで、西荻窪に呑みに行きます。











shozf5 at 20:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 映画、音楽、そして本 

新・ケータイ小説を、読み漁る


昨晩から、ずっと原稿を書き続け、
先ほど、諸々の原稿がほぼ終了した。

さて、今日はどうしようか?
今すごく見たい映画があるのだけど、
残念ながら今日は試写の予定はない。

雨さえ降らなければ、夜には、千葉マリンに
ロッテ対楽天戦を見に行く予定。

ちなみに今日のロッテは、吉井の先発。
吉井対山粼の対戦なんて、
考えただけで実にワクワクする。

さらに、今日はビール一杯300円という、
毎年恒例の「ビアスタジアム」の日。
あと、花火まで打ち上げるという日。

ぜひ、楽しみたいと思っているのだけれど、
それでもまだ時間はある。


……そうなれば、アレしかないか?


そうです、ケータイ小説です(笑)。


でも、その前に昨日読んだ一冊について
ちらっと触れておきたい。


昨日3冊目に読んだのは、
Tokyo Real』という本。

ドラッグ、セックス、友情、
恋愛、殺人、更正……

そうしたエッセンスが、すべて
夜の新宿を舞台に繰り広げられる。

この本のタイトルとおり、
これが東京の、新宿の「リアル」だとしたら、
僕の知っている新宿は「フェイク」なのか?

……まぁ、いいや。

以前、ティーン誌の編集をしていた。
今では、グラビアアイドルや若手俳優として
活躍している少年、少女たちとともに、
主に渋谷を中心としたストリート誌の編集をしていた。

当時から、気になっていたことがあった。

彼ら、彼女らは実に何度も、

「アイツ(あの人)に会って、本当の愛を知った」とか、

「これが最後の恋だと思う……」

なんてことを臆面もなく口にする。

そのくせ、すぐに破局を迎え、
新しい恋人に対して同じことを口にする。


「友情」についても同じだった。

「あいつは一生の親友だから……」とか、

「あいつのためなら死ねる」

と言った数日後には、

「あいつだけは絶対に許せねぇ」とか、

「あいつは人間として最低のことをした……」

となる。

その理由を聞くと、
「オレとの待ち合わせを忘れたから」
というのが原因だったりする。


それは若さゆえのほほえましい光景だと
わかりつつも、それでも、


「脆弱な人間関係だなぁ……」


と思うことが何度もあった。



さて、この本書。18歳の女の子が主人公。
ドラッグをきっかけに「堕ちていく」。

散々「傷つき」、愛するモノを
「失って初めて気づく」という物語。

作者は「はじめに」でいう。

「感動なんて、されてもされなくても
 どっちでもいいです」と。


そして、この文章の最後に、

「ただ…、薬物乱用は恐ろしいんです。
 “怖いこと”ということだけわかってください」

と結ぶ。



……以下、仮説。


これこそ、ケータイ小説の可能性じゃないか?
僕は、この話を読んで、
感動もしなかったし、怖いとも思わなかった。

それはそうだろう。
身近な話ではなくても、いつも新宿で呑んでいれば、
ドラッグで身を持ち崩した人の姿も見ている。

要は30代のオッサンだから、
いわゆる世間知として頭では理解しているから。


それでも、10代の少年少女たちにとっては、
これは実に胸に迫りくる物語だと思う。


人間の「悲しさ」を「悲しい」という言葉を
使わずに表現するのが文学だとしたら、
「ケータイ小説」は、文学ではない。

心情表現は、恐ろしいほどストレートだ。

「怖い」「悲しい」「好きだ」「愛してる」
「ムカツク」「ウザい」「イヤだ」


こうしたフレーズだけで、登場人物の
人間像は、ほぼ完全に表現される。

人の感情ははそんなにシンプルでも、
ストレートでもない。

そうは思うけれども、「ドラッグの怖さ」を
伝えるためには、複雑な背景や人間関係、
さらには、余韻のある表現よりは、
ストレートな感情を、シンプルな語彙で
伝えたほうが、効果的なのだろう。

先に触れたように、脆弱な人間関係の中で
生きている人間にとって、
あまりにも複雑な人情の機微よりも、
もっとシンプルに「好き」か「嫌い」かを
表現したほうがいいのだろう。

それが「ケータイ」という
メディアであるならなおさらだ。


空いた時間に読む。
好きなとき、好きな場所で読む。
いつでも途中から再開できる。

歩きながら、電車の中で、
ファミレスで読む。

そんなときには、メッセージだけが
シンプルに伝わってくるほうがいい。


……そんなことを考えた次第。

今日は、これから「ケータイ小説の名作」と
呼ばれている作品を読んでみたいと思う。






shozf5 at 12:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 映画、音楽、そして本 

続・ケータイ小説を、読み漁る


本日(30日)、原稿を書く合間に、
ケータイ小説、3冊を読了。

原稿を書くのが仕事なのか、
ケータイ小説を読むのが仕事なのか、
よくわからなくなってきた(笑)。

これまで読んだものと、
ちょっと違うものが読みたくて、
本日は、『地球最後の24時間』から読む。

大量の隕石が飛来し、地球滅亡まであと24時間、
というタイムリミットがあるなかで、
30代半ばのバツイチ夫が、
別れた妻に会いに行く物語。

それは、映画『幻魔大戦』や
マンガの『デビルマン』の最終回のようなテイスト。


……余談だけど、マンガ『デビルマン』の最終回。
あれは子どもには見せてはいけない話だと思う。

僕は子どものころアニメ版『デビルマン』を
見て育ったけれど、大学時代、
友人に勧められてマンガ版を読んで、
実に暗澹たる気持ちになったことを覚えている。

本当に怖いものは、悪魔ではなくて、
暴徒と化した人間自身なのだ、という話。

普段は人のいい隣人たちが、
パニック状態に陥り、
怒涛の殺戮と強奪、
そして、レイプを繰り返す。

自分を守るために、暴徒の集団に入り、
群れに属さない者を
徹底的にリンチの末、殺害する。

……あぁ、書いていても気が滅入る。

この物語は、そんなシーンが随所に登場。
そこに、別れた妻との「失った愛」を
取り戻すべく、旅に出る男の
心境の変化が盛り込まれていく。

そして終末の世界で、男は、ようやく
人としての生きる意味を見つける。

自己再生と、自己発見、そして、
つい先日試写で見た、
映画『トランスフォーマー』的な
パニック&アクション要素を加味していた。

さらに、ここには「ら抜き言葉」は一切なく、
さらには「灰燼に帰す」や「隘路」などという
言葉がふんだんに使われている。

そこには、読者である「女子高生」に対する、
遠慮、気遣いは一切なかった。

バイク好きだと思われる作者は、
30代の男性なのだろう。

……なるほど、ケータイ小説には
こんな一面もあるのか……。



続いて手に取ったのが、
被害妄想彼氏』。

こちらは、典型的なラブコメ。
超イケメンなのに、超被害妄想の彼氏と
それに振り回される彼女の物語。

昔、読んだ少女マンガ、
岡田あーみんの『お父さんは心配性』を
思い起こさせる物語世界。

こちらの荒唐無稽な物語ぶりには、
皮肉でも、嫌味でもなく、

(これが商品として流通するんだ……)

という率直な驚きを覚えた。

もしこれが、同人誌として売られていたら、
誰も手にしないのではないか?

でも、ケータイという形で(無料で)、
誰でもいつでも読めるとしたら、
(言葉は悪いけれども)
実にちょうどいい時間潰しになるだろう。

30過ぎの僕でさえ、何箇所か、
ついつい吹き出してしまう場面もあった。


さて、3冊目について触れようと思ったけれど、
ちょっと長くなりそうなので、
今日はこの辺でやめにしたい。

この3冊目こそ、僕のイメージする
いわゆる「ケータイ小説」であり、
また、意外な発見がたくさんあったから……。


さて、書かねばならない原稿に取りかかります。





shozf5 at 00:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 映画、音楽、そして本 

2007年07月30日

雨の神宮、涙のヤクルト……


昨日(29日)は、性懲りもなく神宮へ。
雨も降りそうで気が進まなかったけれど、
昼間にテレビで見た、
ソフトバンク・杉内と西武・涌井の好投を見て、
やはり、「野球が見たい」ということで、
ノコノコと、本当にノコノコと神宮へ。

雷が鳴っていたし、雨の予報もあったので、
普段なら、行かないけれども、
旧知の編集者Hと待ち合わせをしていたので
曇天の空の下(傘も持たずに)出かけた。

試合開始前に着いたのに、
Hは「仕事で遅れる」とのこと。
試合は早々に中日が先取点。

……勝てる気配がない試合を
見続けるのは、かなり辛かった。

で、やはり、雨が降る。
雷が鳴る。ビールはうまくない。

本格的に雨が降る中、
400円で購入した雨ガッパを着ての観戦。


――6回裏攻撃途中、降雨コールド負け。


泣きっ面にハチというか、雨空にヤクルトというか、
いずれにしても不完全燃焼のまま帰宅。


その後、朝方まで選挙速報を見まくる。
こっちのほうが全然、面白かったよ……。




shozf5 at 12:00|PermalinkComments(1)TrackBack(0) スタジアムでビール! 

2007年07月29日

長谷川兄弟、神宮へ――


今日(28日)は、久々に弟と神宮に行った。
このプログを始めて、初めて身内の登場か?

弟も、ヤクルトファン、
2人でヤクルトの帽子を被り、応援したものの、
やはり、負け。

80年代前半を思い起こさせるような、
圧倒的な、戦力不足による力負け。

「4−5」というスコア以上の
絶対的、戦力不足。

思うことはいろいろあるけど、
今日はライターとして神宮に行ったわけじゃない。
一観客としては、かなりフラストレーション三昧。


……明日、神宮で仕切り直しだ。
期待しないで、応援しよう……。
明日は、旧知の編集者と神宮に行きます。

勝ったら、徹底的に自慢し、
負けたら、徹底的に絡みます。

いずれにしても、タチの悪い観客です。


……グチでスミマセン……。






shozf5 at 02:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0) スタジアムでビール! 

2007年07月28日

ケータイ小説を、読み漁る!


理由あって、ここ数日、ケータイ小説ばかり読んでいる。
現在、3作品、読了したのだけれど、
やはり「売れるモノ」には理由があるのだろう。

一般の小説と違って、ほとんど情景描写はなく、
センテンスも短く、どんどんどんどん改行がなされる。

情景や心理描写が少ない分、地の文はほとんどが、
脚本でいう「ト書き」と、会話で物語は展開する。

食い足りないといえば、食い足りないけど、
それでも、テンポはいいし、展開も早い。

書き手も若い女性が多いのだろう、
「ら抜き言葉」や「てか」「まじ」が多用され、
意図的なのかどうかはわからないけれど、
時折、明らかな文法の誤りもある。

テーマは、セックス、ドラッグ、水商売を扱いつつも、
やはり、純愛に収斂していくのも特徴的だ。


30を過ぎたオッサンには、ケータイの画面で
大量の文章を読む習慣がなく、
「読む」という作業に難儀をするけれども、
それでも、10代の少女にとっては、
実に快適な「ケータイできる文学」なのだろう。


ケータイから書籍化され、ベストセラーになったものも多い。
これからは、横組みで、左綴じの本が
大量に売り出される時代となるのだろう。


これからしばらくの間、
「ケータイ小説」漬けの日々が続きそうだ。
はたして、どんな名作、感動作に出会えるのだろう?

……オススメのケータイ小説があったら、
ぜひ教えてください!





shozf5 at 15:04|PermalinkComments(5)TrackBack(0) 映画、音楽、そして本 

2007年07月27日

あぁ、おとなの「青春18きっぷ」……


昨日(26日)の予定は、
昼からの打ち合わせ一本のみ。

それもあっさり終わり、夜からは、
以前、単行本でお世話になった、
編集のM氏とKさんと、久々の食事。

「食事」といっても、その実態は、当然「呑み」。
M氏と別れてからは、Kさんと新宿で朝まで。


……うーん、この生活、いつ改まるのだろう?


さて、その食事の席で、M氏が作ったという、
「おとなの青春18きっぷ」という、
大人向けの旅行ムックと大人用鉄道地図帳の
2冊をいただく。

さっきからこのムックを見ているのだけれど、
かなり旅心を刺激してくれる内容で、
今年の夏は、久々に「18きっぷ」で
一人旅に出ようかな、という気にさせられている。


幸いにして、8月は別の単行本の執筆があるので、
別に東京でなくても原稿は書ける。

ということで、二日酔いの頭で、
信越・北陸方面に頭は飛んでいるのであります……。











shozf5 at 13:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ひたすらの、呑み…… 

2007年07月26日

粋 第11回 〜ただひたすらに銭湯につかる!!〜


さて、そろそろ『粋』が恋しくなってきませんか(笑)?
賛否両論あっても、全15回です。
残りあと5回だけです。
否定派のみなさん、あと少しの辛抱です。

……ということで、今回も『粋』の強行採決。

今回は「銭湯」がテーマ。
読み返してみていろいろ思い出したけど、
確かにこの月は、毎日数軒の銭湯に通いつめた。

本文に登場する「イソギンチャク」は
いまだに、僕にとっての衝撃映像だ。

この月は、いつも湯上り状態で、お肌ツルツルだった。
で、おいしいビールをたらふく呑んだ。
暑い夏のことだっただけに、とても幸せな時間だった。


01.09




第11回

汗かいて、風呂入って、うまいビールを呑む

ただひたすらに銭湯につかる!!

暑い暑い暑い暑い暑い暑いホット暑い暑い暑い暑い暑い!
なぜにこんな暑いのか? 汗ダクダクダクの毎日だ。
こんなときは熱い風呂に入ってビールでも呑むに限る。
そこで、今回の粋は、現代に残された数少ない
町の社交場、銭湯にスポットを当ててみる。
鼻歌でも歌いながらゆっくり風呂につかってみよう。
うまいビールの最高のつまみ、汗と風呂。
いい汗かいて、それをさっぱり洗い流そう!
内風呂全盛のこのご時世。銭湯に粋はあるのか?


消えた銭湯。突然の「現実」に寂寥感を味わう

風呂上りのビールを呑みながら、
今、この原稿を書いている。

体温並みの暑さが続く毎日。読者諸君、
夏バテなんかしてないだろうな。
オレはすっかりバテバテだ。

食欲、性欲ともになく、暑さと多忙とで
睡眠欲まで奪われてしまっている毎日。
でも、B欲だけは相変わらずだ。
B欲、中国人はそれを「麦欲」と呼ぶ。
そう、決して失われることのない「ビール欲」。

毎日、毎日、これでもか、
というほどうまいビールを呑んでいる。
いゃあ、いい季節になりましたな、ご同輩!
と社交辞令もそこそこに本文を進める。

うまいビールの二大条件として、
スポーツ後のビール、風呂上りのビールがある。
で、最近草野球にハマっているオレは、
汗をかいたあとさらにうまいビールを呑むために、
町の銭湯を探索することにした。

まずは、ある雑誌に載っていたオススメの
銭湯に行ってみることにした。
住所を頼りに、高円寺の町並みを歩く。
駅前の喧騒を抜け、住宅街を練り歩く。
夏の日差しがキツイが、この汗を洗い流し、
体内のありとあらゆる水気を抜く。
そして、本当にうまいビールを呑むのだ。
その一念でひたすら歩く。

もう少しで煙突が見えるはずだ、
そう思い、さらに、ひたすら歩く。
しかし……、歩けども歩けども、煙突は見えない。

すると、突然、視界が開ける。
そこは、ただ荒涼たる空き地が広がるだけ。
そう、廃業していたのだ。

あぁ、何てこったい! 
いきなり現実をつきつけられたよ。
やっぱり、銭湯は時代に取り残された、
過去の遺物なのか?

立ち入り禁止の柵を乗り越え、中に入る。

廃墟の中には、所々にタイルの破片があったり、
カランのカケラが落ちていたり、
溶けかけたケロリンの洗面器があったり……。

いきなり、寂しい気持ちに襲われた。
一緒に行ったイラストレーターのM氏とともに
無言でそこを後にした。

その後、トボトボと歩きつづけ、気がつくと荻窪。
そのとき、閑静な住宅街に聳え立つ煙突を見つけた。

本当に心から救われた気分だった。
二人で湯船につかる。
備長炭の軟水風呂が異常に気持ちいい。
きっと風呂上りのビールはうまいに違いない。
さぁ、前途多難のスタートだ。


肛門はそこまで進化するものなのか……

中野は沼袋。オレが学生時代に住んでいた街。
この駅前にある「一の湯」。
ここは、岩風呂が有名な銭湯だ。
学生時代に何度か利用した、
この風呂に久しぶりに足を運んだ。

日曜日の午後4時。オープンと同時に入る。
オレは岩風呂に直行する。先客はすでに3人。
萱葺き屋根から差し込む強い日差しの中、
のんびりと湯につかる。岩に腰掛け半身浴。
肩までつかり天井を見上げる。
そして、目をつぶり自分の半生に思いをはせる……。

「ウ〜。ウゥゥゥ……。アッ、ウ〜」

先ほどからうめき声をあげている
オッサンのせいで思考が中断された。

よく見るとそのオッサン、
相撲でいう蹲踞のポーズで湯につかっている。
そして、上半身は姿勢を正したまま、
上下に体を動かしている。

何をしている、オッサンよ?

そんなオレの「?」が通じたのか、
オッサンは申しわけなさそうにオレに言う。

「ごめんな、痔なんだよ」

痔だと蹲踞なのか?
よくわからないまま、あっそうですか、
とお追従するオレ。

「じゃ、お先に」

前も隠さず、堂々とオレの横を通り過ぎ、
岩をまたいで浴槽を出るオッサン。

そこで、オレは壮絶なモノを
目の当たりにするとともに、
オッサンの不可解な動きの謎も解けた。

オッサンのお尻にイソギンチャクがついていたのだ。
桃屋の「ごはんですよ」のフタ大の
直径のイソギンチャク。
いや、イソギンチャクと化した肛門。
手術すればいいのに。人ごとながら心からそう思った。
あれじゃあ、座ることは不可能だ。
そりゃ、蹲踞しかないだろ。

しかし、同じ湯船に入っていたと思うと、
ちょっと複雑な心境だ。


銭湯には幼女も業界人もロッカーもいた!

今回の取材に当たって、オレは東京都公衆浴場組合
発行の「共通入浴券」を買った。10枚で3800円。
一回当たり20円の割引回数券。

一日、4軒、銭湯を回ったりもしたが、
最後は湯あたりして、鼻血が出た。

神楽坂、新宿、中野、すべてなじみの呑み屋に
近い銭湯を選んで行った。
ひとっ風呂浴びてのビールはどれも格別だった。

しかし、神保町の「梅の湯」だけはちょっと、
イヤ、かなり緊張した。5才程度の幼女が
ジイサンに連れられ入っていたのだった。

ちなみに、都の条例では10才以上の混浴が禁止されている。

で、その女の子が異常にオレになつく。
髪を洗っていると首筋に熱い視線を感じる。
その子がオレの真後ろでじっと見つめているのだ。
体を洗っていると石鹸を取ってくれる。
下手したら「お背中でも流しましょうか?」と
いいかねない雰囲気だ。

いくら体を洗おうとも、心が汚れきったオレには、
その全裸の幼女はまぶしすぎた。
その趣味があるヤツにはたまらない
シチュエーションだろうが、
あいにくオレにはその気はない。辛い辛い30分だった。

青山のド真ん中にある「清水湯」。
ここはなかなかいいあんばいだった。
最先端業界人風の男もシワシワ老人も金髪ロッカーも
みんなひとつの湯に入る。
彼らから見たらオレはどう見えるのか?
なんてことを考えつつボンヤリと過ごす。

脱衣場のぶら下がり健康器に意味もなくぶら下がる。
カラカラの体でますますいいあんばいで、
すぐ近くのなじみのバーに入る。
気分が高揚しているので、マスターに話し掛ける。

「今、そこの風呂に入ってきたんだ」。

すると、「結構いらっしゃるんですよ」とのこと。
考えることはみんな同じなのねん。


そして、ついにウワサの風呂会に参加する!

「風呂会」という存在を知ったのは、
知り合いのカメラマンからの情報だった。

都内のいい感じの銭湯に出向き、
みんなでひとっ風呂浴び、
地元のこれまたいい感じの呑み屋でみんなで一杯やる会。

まさに、今回の「粋」とピッタリではないか。
オレは俄然、この会に興味を持った。

ぜひぜひ、参加したい!

で、件のカメラマンに頼んで、
無理やり参加させてもらうことにした。

当日、田端駅に集合。
さっそく、風呂会会長と副会長にごあいさつ。
会の趣旨や歴史を聞きながら、
メンバーがそろうのを待つ。

やがて、副会長の友人だという、
マダガスカル人男女などを含め、計9名が集合。
みんなで、「梅の湯」を目ざす。

途中、ブラブラ商店街を冷やかしながら
銭湯に到着、さっそく入浴。

しかし、不思議な感じだ。
出会って20分も立っていない、
初対面同士がいきなり全裸で風呂に入っている。

しかも、マダガスカルから来たという彼は、
日本語がしゃべれない。
お互い片言の英語でコミュニケーションを図る。
不思議な感じ。

マダガスカルのカメレオンの話などしながら
漢方風呂に入る。彼はどうやら、熱い湯が苦手なようだ。
副会長は念入りに体を洗っている。

イラストのM氏はちょっと湯あたりしているようだ。
オレは頭の中にビールのイメージが浮かんでは消える。
あぁ、呑みたい呑みたいビールが呑みたい、
と唱え、湯を出る。

上気した顔のみんなと都営荒川線「小台駅」から
王子に向かい、駅裏のいい感じの大衆酒場に入る。
タン、レバ、ミノ、モツなど「ホルモン感」
あふれるメニューもイメージ通り。

さっそく、みんなで乾杯!
つい一時間ほど前に出会った9人が、
いっしょに風呂に入って、酒を呑む。
こういう濃密な人間関係もいいもんだ。
人づき合いが苦手な
半ヒッキーなオレでも素直にそう思えた。

みんなのいい呑みっぷりにつられて
オレのピッチも早くなる。
あぁ、やっぱりうまいビールはうまい。
さぁ、夜は長いぞ。来月も頑張ろう!



銭湯とは何か?

聖徳太子が広めた仏教では、仏に仕えるには汚れを落とすことが大事と説いた。そこで、平安時代にはすでに銭湯の原型といえるものが出現する。その後、鎌倉、室町時代を経て、江戸時代には庶民の社交場として銭湯が定着する。ちなみに当時は混浴だった。全国浴場組合に加盟しているのは平成13年3 月現在6325軒。入浴料金は、東京、神奈川の400円を最高に、沖縄の200円までさまざま。東京都では昭和43年の2687軒をピークに平成12年度には約1300軒程度に減っている。現在は、年間400軒のペースで廃業しているという。



今月のひとこと

嗚呼素晴らしき、草野球!
最近ホントにビールがうまい。というのも、草野球と銭湯にハマっているからだ。試合がない日でも新宿のバッティングセンターに出向き、鍛錬を怠らない。で、死ぬほど汗をかき、フラフラになって銭湯に飛び込む。ここでも、一滴も水分を補給しない。ガマンにガマンを重ねて呑むビールのうまいこと。これはもう筆舌に尽くしがたい。このうまさをきちんと描写できるようになったとき、オレは一流の物書きになるのだと思う。なんてな。


雪之丞華之介●スカパー!に加入した。そのチャンネル数の多さにとまどいつつも「代ゼミチャンネル」で日本史の勉強をしようかと考えている、あの娘に夢中な31才。





shozf5 at 12:13|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 『粋』な男を目指す旅…… 

久々のグッドウィルドーム!


本日(25日)、16時前にすべての用事が終了。
ということで、野球を見に行くことにした。

昨日は神宮に行ったけれど、
今のヤクルト打線はストレスが溜まりそうなので、
今日は、スッキリするために、
楽天の山選手を見に西武ドームに行くことにする。

……といっても、今は「西武ドーム」ではなく、
「インボイスSEIBUドーム」、……でもなく、
現在、世間を騒がせている「グッドウィルドーム」が正式名称。
毎年、ころころ変わるので、よくわかりません。

さて、以前もこのブログで書いた、
スタジアムエクスプレスで球場へ。

平日の楽天戦ということで、かなりガラガラ。
迷うことなく、レフトの(人工)芝生席へ。

ビールを呑みながら、横になり、
靴も靴下も脱いで裸足になる。

暮れゆく夕日を眺めつつの野球観戦。
近くで、セミの鳴き声がしている。
暑くもなく寒くもなく、時折涼しい風が吹く。
……とても絶妙なロケーション。

そして期待通り、山の32号ホームラン!
3割打って褒められるスポーツ、
7割も失敗できる「野球」というスポーツで、
みんなが期待しているときに、
その「3割」を見せつけられる人が、
スター選手ということなのだろう。

先週、山崎選手に取材したときに、
「オレ、練習嫌いだから、
 全然練習していないんだけどねぇ(笑)」

と笑っていたことを思い出す。

でも、それは嘘だ。
キャンプでも、試合前でも、
人一倍ランニングを続けている
彼の姿を多くの人が目撃している。

今年、39歳になる男の大きな背中は
しびれるぐらいカッコよかった。

――そして。

ビールを呑んで、横になっていると、睡魔が襲ってくる。
ちょっとウトウトしそうになっていたら、
渡辺(直)選手のホームランが、
すぐ近くに飛んできた!

家に帰ってプロ野球ニュースを見ると、
かなり慌てている、僕らしい人物が
チラッと映っていた(笑)

いい気分で、試合を堪能し、
そのまま新宿に出る気力もなく、
中野で軽く呑んで戻った次第。

明日もプロ野球を見たいなぁ……。
でも、明日は夜は空いていないのか……。

まぁ、週末、神宮にでも行くとします。








shozf5 at 00:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0) スタジアムでビール! 

2007年07月25日

オススメの「野球本」


先ほど、短い原稿を一本書いた。
テーマは、

「僕にとってのオススメ野球本5冊」というもの。

このお題をいただいてから、
書斎の蔵書をひっくり返して、
さまざまな「野球本」を手にとってみた。

もう何度も読み返しているものもあれば、
原稿を書くときの資料用に、
ざっと目を通しただけのものもあるし、
いつどこで買ったのか、
まったく覚えていないものもたくさんあった。

試行錯誤の末、何とか「5冊」を選んだものの、
やはり、心から満足のいくものではない。

「落とした理由」「選考から漏れた理由」が、
自分の中で、まったく明快でないからだ。


その原稿にもちらっと書いたのだけれど、

野球の楽しさには、
「する」「見る」「考える」に加えて、
「読む」楽しさが、確実に存在する。


この原稿には書かなかったけれど、
さらに細かく言えば、

野球には「書く」楽しさもある。


先日、「野球本」を書き終えたばかりだけれど、
早くも、また「野球を書きたい」という思いで
いっぱいになっているのが正直なところだ。


昨日の、広島の黒田投手のシビレるような
「エース然」とした態度もよかったし、
ヤクルトの青木選手の重心の低い
バットスイングも力強く流麗だったし……。

こうした力強さや美しさを
本人の言葉を聞き、文章にする。
本当に楽しい仕事だと思う。

……ということで、原稿も一段落したので、
今日は、神宮ではなく、インボイス西武ドーム、
もといグッドウィルドームに
楽天の山選手の応援にでも行こうかな(笑)。








shozf5 at 15:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 映画、音楽、そして本 

2007年07月24日

「父」による、少女期の性的虐待……


本日(24日)、昼イチで横浜にて取材。
春風亭昇太師の取材だったのだけれど、
『笑点』好きの僕としては、かなり楽しかった。

これまでずっと気になっていた、
楽太郎師率いる「ブラック団と昇太師との関係」
の謎も解け(笑)、いい気分で東京に戻る。

さて、15時30分の試写を見ようと思ったものの、
16時前に銀座に着いたため、
予定を変更し、この映画を見る。


『ボルベール』


ペネロペ・クルスがいい!」
大評判だけれど、僕はあまり興味がなかった。

けれども、上映時間がちょうどよかったのが、
この映画だったので、何の予備知識もないまま映画館へ……。


ペネロペ・クルスって、
「トム・クルーズやマシュー・マコノヒーとつきあった人」
というかなり貧弱なイメージしか持っていなかったけれど、
初めてスクリーンで見る彼女は、実に色っぽかった(笑)。
あれは、20代には出せない色気だった。


さて、物語は、僕がもっとも苦手とする

「実父(or義父)による、幼少期の
性的虐待によるトラウマ」モノ……。
(そんなジャンルがあるかどうかは“?”)


暗澹たる雰囲気のまま映画はスタート。


(映画の選択を間違ったかな……)


そう思ったのもつかの間、どんどんどんどん
物語は加速をしながら、さまざまな展開を見せていく。

単なる「サスペンス」ではないことは
最初の20分程度ですぐにわかる。
すぐに「ミステリー」の要素が登場するからだ。
さらに、母と娘の「ヒューマンストーリー」の
様相も次第に帯び始めてくる。

ある程度舞台が整ってからは、いくつもの伏線が、
終焉に向けてどんどん収斂されていく心地いい展開に。

暗いテーマで、必ずしも明るいエンディングではないのに、
それでも、館内に灯りが点ったときに、
暗澹たる思いにならず、
むしろ、タイトルの意味「帰郷」を思い出し、
暖かい気持ちになれるから不思議だ……。


思えば、先日試写で見た、
『ブラック・スネーク・モーン』もまた、
少女時代の性的虐待が物語の背後にあった。


……うーん。
重く暗く辛いテーマを、
単なる悲劇に終わらせない作家の技量。
そんなことを感じながら外に出た。



まだ、外は明るい――。
そのまま神宮に行き、久々のヤクルト戦。

……数時間後。
カープのエース黒田の好投に
惚れ惚れしながら、帰途についた次第です(涙)。
頼れるのは、青木だけだなぁ(涙涙涙涙涙)……。







shozf5 at 22:43|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 映画、音楽、そして本 

2007年07月22日

沢尻エリカにダイハード4.0に、江戸前鮨とG街……


一昨日(20日)は、かなり慌しい一日だった。
昼から、渋谷で沢尻エリカさんのインタビュー。

以前のインタビュー記事や、
このインタビュー動画(これはよく似た別人なのだけれど…)
を見ればわかるように、
アーティスト志向の強い彼女に対しては、
いわゆるアイドルインタビューを行わなかった。

作らない人柄、ストレートな感情表現は
多くの誤解を生み出す危険性はありつつ、
それでも、ここまで力強い言葉を吐く
20代前半の女優に、初めて会った。


インタビューを無事に終え、そのまま銀座へ試写会に。
時間通りに会場に着いて、驚いた。

……なんとその映画、日本では公開中止になったという

気分はスッカリ「映画モード」だったので、
とにかく「映画が見たい!」の気分が強く、
そのまま、銀座の映画館に行く。

目的は、『ダイハード4.0』

……いやぁ、面白かった、面白かった!
数日前に見た『トランスフォーマー』と同様、
怒涛のCGの嵐なのだけれど、
そこはシリーズモノの強み。
ジョン・マクレーンが登場するだけで、
もう十分ドキドキさせてくれた。

久しぶりに銀座の映画館で見たけど、
座席は豪華だし、ビールは呑めるし、
最高の環境で、大興奮の大堪能のひとときを過ごす。



そして、そのまま千代田線で下町の千駄木へ。
以前、編集者時代に担当した作家H氏と
以前の会社のS先輩とともに沖縄料理。
懐かしい話をしつつ、お互いの近況報告。


さらに、根津に行き鮨を味わう。
久々に本当においしい江戸前鮨だった。


その後、みんなと別れてひとりで新宿へ。
それからはいつもの痛飲、鯨飲。

ということで、昨日の取材は二日酔いでとても大変だった。

今日は反省をしつつ、家でビデオを見たり、
原稿の推敲作業に没頭したり……。

……かなり進んだので、ちょっと呑みに行こう。
生ホッピーが呑みたくなってきちゃった……。


どうでもいい近況報告でした。




shozf5 at 18:31|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 取材・インタビュー…… 

2007年07月20日

生オダギリジョーは、やっぱりカッコいい!


――いい映画は、人を前向きにさせる。

ということで、僕はそのまま銀座から
新橋まで行き、この映画の試写に行った。

『転々』


11月公開だというから、
ちょっと先の話になるけれど、
それでも、オダギリジョーと三木聡という
今をときめく『時効警察』コンビの
競演ということになれば、
いやが応にも期待は高まる。

数日前に完成したばかりらしく、
この日が最初の試写会とのこと。

ということで、三木監督以下、
オダギリジョー、小泉今日子、三浦友和、
吉高由里子の役者陣の舞台挨拶つき。
当然、テレビカメラ、スチールカメラ多数。

普段は、舞台挨拶があると混むから
その日は避けるようにしているのだけれど、
今日はどうしてもこの映画を見たかったのと、
生オダギリジョーが見たかったので、
のこのこと会場に出かけた次第。

取材じゃないから、かなり気楽なもので、
僕は単なる一観客として、座席に座った。

時間が来て、生オダギリ登場!
顔が小さく、背が高く、足も長く、
メチャメチャ雰囲気、華のあるたたずまい。
さすが、今をときめく役者だ。

さらに、あの独特のヘアスタイルと
絶妙のファッション。

あれはどこのブランドなのだろうか?
スタイリストの知り合いに聞けばわかるかな?
似合うとは思わないけど、
ぜひ一度、僕も着てみたい(笑)。

キョンキョンも40歳を過ぎて、
いい感じの年の取り方だったなぁ……。


さて、「物語」もまた大満足!

映画の舞台が、新宿、吉祥寺、
阿佐ヶ谷、大久保……と見事に
中央線(西武線)のオンパレード。

よく行く呑み屋の近くや、
昔住んでいたマンションの近くなど、
見覚えのある街並みを、
オダギリ&三浦友和が「散歩」する。

いつものように、小ネタも満載で、
いたるところで笑わせてもらいました。


かなり幸せな気分で会場を出る。
「銀座で食事でも」と思ったけれど、
「ここはやっぱり新橋だろ」と思い直し、
ひとりで、初めての鮨屋に入る。

……あまりおいしくはなかったけれど、
それでもいい映画を2本堪能し、
かなりいい気分で帰宅した次第。


で、先ほど、明日の取材に備えて、
井筒監督の『パッチギ』を見る。
ここでも、オダギリジョーがいい味を出していて、
またまたいい気分で、明日に備えて寝ようと思う。


久々の映画ばかりの一日は
こうして暮れゆくのでした……。








shozf5 at 02:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 映画、音楽、そして本 

2007年07月19日

哀しみの滲む人 〜クリスティーナ・リッチ〜 

午前中、一本原稿を書いて、
昼からも一本打ち合わせ。

で、その打ち合わせが思ったよりも
かなり早く終わったので、
急いで、銀座まで試写会に行く。

目的は、
ブラック・スネーク・モーン


設定だけ聞くと「どうかな?」と思う映画だった。


妻に捨てられた男と
セックス依存症の女――
心に闇を持つ2人を繋いだのは
1本の“鎖”と
魂から奏でられる“ブルース”だった…。



嫌な監禁モノ、変な暴力モノ……、
そんなイメージがちょっと漂う。

あまりバイオレンスは得意じゃないので、
「どうしようかな」と思ったけれど、
僕の大好きなサミュエル・L・ジャクソンと
もっと大好きな、クリスティーナ・リッチ
出るとなれば、見ないわけには行かない。


……もう最初から、最後まで
引き込まれっぱなしだった。


“つながること”のシンボルとして
実にシンプルな“鎖”が、まったく、
「虐待」「監禁」というマイナスの
イメージを与えない、細やかな演出。

サミュエル・L・ジャクソンの
ブルース・シンガーっぷりもまさに
「らしく」ていい感じ。


――以下、私的な話。

僕は昔から共通のタイプの女性に惹かれる傾向がある。
(なぜ、今ここで告白する?)

それを言葉でどう表現したものか、
今までわからなかったのだけれど、
今日、この映画のリッチを見ていて初めてわかった。


“悲しみの滲む人”


僕は、そんな人に惹かれるのだと気づいた。
かといって、不幸を不幸のまま受け入れるような人、
すべてにおいて絶望が勝ってしまう人は好きじゃなく、


絶望の中でも、希望や誇りを捨てずに、
「真っ直ぐ、前を」見るような人に惹かれる。


この映画のクリスティーナ・リッチは、まさにそう。
ヴィンセント・ギャロと共演した
『バッファロー66』のリッチもよかったけれど、
この映画の彼女はもっとよかった。


今年の「僕的ベスト10の第1位」です。
(現時点の暫定的ではあるけれど……)


ぜひ、サントラほしいなぁ、
そして、もう一回、見たいなぁ。


追伸
今日は、その後、もう一本試写を見た。
それもよかったので、このあと続けて
それについて書くつもり。

でも、明日の取材用にこれから
一本映画を見るので、
その後に、改めて書きたいと思う。
では、後ほど(笑)。










shozf5 at 23:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 映画、音楽、そして本 
PROFILE
SHOICHI HASEGAWA 
1970年5月13日・東京生まれ。
ノンフィクション・ライター
日々、旅をして、人に出会い、
話を聞き、それを文章にする。
そんな日々の雑感です。
長文になると思います。

ちなみに、上の写真は、
モハメド・アリ@北朝鮮です!
(07年3月1日付参照のこと・笑)
shozf5@gmail.com


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