2012年08月27日

「第8回全日本女子硬式野球選手権大会」開催中!

アサヒトラスト優勝・2009

※写真は2009「第5回大会」、アサヒトラスト優勝の瞬間

さて、W杯の余韻も冷めやらぬ中、愛媛・松山では、
「第8回全日本女子硬式野球選手権大会」が開催中。

坊っちゃんスタジアムとマドンナスタジアムで、
29日まで、全32チームが参加する熱い大会。

カナダ帰国後の原稿の山に忙殺されていたものの、
ようやく(いや、無理やり)ケリをつけ、僕もこれから松山入り。

つい先日まで日の丸を来ていたマドンナ・ジャパンの面々が、
それぞれ異なるユニフォームで激闘を繰り広げる面白さ。

……ちょっと眠いけど、これから出発します!





shozf5 at 07:06|Permalink 今日も元気に女子野球! 

2012年08月25日

嶋村かおりさんのブログで……!

昨日は、新刊『私がアイドルだった頃』の発売日。
多くの方から、お祝いのメールをいただき恐縮です。
本当に、どうもありがとうございます。

さて、本書に登場してくれた嶋村かおりさんが、
ご自身のブログで、この本の取材時に触れています。


……詳しくは、以下をクリックして下さい!
「嶋村かおりの○○な日々。」・「私がアイドルだった頃」発売日

僕自身も、とても印象に残っているインタビューだったので、
彼女のブログを読み、当時のことがよみがえってきました。

外見の美しさは往時のままでしたが、
それ以上に、彼女の吐き出す言葉の強さと潔さ、
そうしたことが、より強く印象に残っています。

私がアイドルだった頃
私がアイドルだった頃
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……さて、現在は次の新刊の仕込みの真っ只中です。
もう少ししたら、詳細をご報告できると思います。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!




shozf5 at 09:08|Permalink 取材・インタビュー…… 

2012年08月24日

新刊発売と『深イイ話』……、2つのお知らせです!

私がアイドルだった頃
私がアイドルだった頃
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いよいよ本日24日、半年ぶりの新刊となる、
『私がアイドルだった頃』が発売されました。

これは、ここ数年行ってきた「元アイドル」連載の中から、
13名をピックアップし、大幅に加筆を行ったものです。


本書に登場する13名の元アイドルたちは、
みな一様に、傷つき倒れ果てた経験を持ちます。

けれども、これもみな一様に、再び立ち上がり、
真っ直ぐ、前を見据えて、もう一度歩き始めます。

――アイドルとは何なのか?

――それでも、なぜ彼女たちは芸能界に固執するのか?


そんな想いを抱えながら話を聞いた集大成です。
ぜひ、ぜひ、ご一読いただければ幸いです。


さて、もう一つお知らせです。
来週27日放送の『人生が変わる 1分間の深イイ話』。

この番組に、拙著『不滅』のエピソードが登場します。
この日のテーマは「野球の魅力を本気で語るSP」。


不滅 元巨人軍マネージャー回顧録
不滅 元巨人軍マネージャー回顧録
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当時、巨人のエース格だった槙原寛己氏。
彼が成し遂げた完全試合の陰に、
マネージャーだった菊池幸男氏の存在があります。

完全試合の裏側にあった、「あるエピソード」、
そして、槙原氏引退時の「後日譚」……。


ぜひ、こちらもご覧いただければ幸いです。

……宣伝ばかりで、失礼いたしました(笑)。


shozf5 at 16:08|Permalink 執筆、執筆、執筆…… 

2012年08月23日

新刊『私がアイドルだった頃』、8月24日発売です!

私がアイドルだった頃
私がアイドルだった頃
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ここ1ヵ月、女子野球ワールドカップ取材準備で、
仕事らしい仕事を、全然していなかった……。

フリーランスとしては、非常にまずいのだけれど、
それでも、ようやく形になる「仕事」もある。

ということで、来週24日、新刊が発売されます。
タイトルは、私がアイドルだった頃

アマゾンの「内容紹介」を引用すると、

全盛期には語ることのできなかったアイドルたちの想い。 元おニャン子、元少女隊、元セイントフォー、元ギリギリガールズ、元ミニスカポリス、元チャイドル、元着エロクイーン…。さまざまな形で時代を駆け抜けた元アイドルたちが苦しみもがき続けた「あの頃」を赤裸々に振り返る。


「現役アイドル」であるAKB48のインタビュー原稿から始まり、
「元アイドル」13名、それぞれの物語があり、
某「元国民的アイドル」のインタビュー原稿で終わるという内容です。


本文中には「自殺未遂」、「レイプ未遂」、「精神の変調」、
「大借金」、「夜逃げ」、「人間不信」「陰謀と謀略」など、
スキャンダラスなエピソードが数多く語られていますが、
それでも、強く、凛々しく生きていく女たちの物語です。


決して、悲惨で陰鬱な物語にならないように筆を執りました。
ハードカバー400ページで、読み応えがあると思います。
8月24日発売です、ぜひぜひ、よろしくお願いいたします!







shozf5 at 01:53|Permalink 執筆、執筆、執筆…… 

2012年08月20日

【マドンナジャパン】カナダ奮戦記・その11・日本優勝!

志村キャプテン

第5回女子野球ワールドカップ。
日本代表、マドンナジャパンは、見事に優勝しました!

日本代表20名はホントにカッコよかった!
僕自身、これから生きていく上での勇気をたくさんもらいました。

磯崎・トロフィー


大会MVPを獲得した磯崎由加里投手の力投
準決勝、決勝と、ひとつも負けられない試合で、
見事に勝利を飾ったその雄姿は、惚れ惚れするカッコよさ。

プロ5名と新谷監督


今回初召集されたプロ5名は、
普段とはまったく違う役割を淡々とこなしつつ、
大事な場面できちんと結果を残しました。
まさに「さすが、プロ」という仕事ぶりを見せてくれました。

日本三連覇


ホントに強いチームでした。

試合終了直後、大急ぎで原稿を書きました。
今週水曜日発売の、『週刊ベースボール』に、
この大会のレポートが掲載されます。
もしよかったら、ぜひご覧ください。

……そして、この大会については、ぜひ書籍にするつもりです。
詳細が決まったら、このブログでご報告します。
どうぞよろしくお願いいたします。


さて、こちらは現地20日の午前1時。
これから、祝勝会の二次会に繰り出します(笑)。

帰国したら、改めてレポートいたします!
本当にマドンナジャパン、みんなカッコよかった!



shozf5 at 16:43|Permalink 今日も元気に女子野球! 

【マドンナジャパン】カナダ奮戦記・その10・決勝進出!

磯崎

順当に予選リーグ7試合を6勝1敗で1位通過したマドンナジャパン
18日からは、予選上位4チームによるトーナメント戦がスタート。

新谷博監督率いる日本チームは、18日15時から、
予選4位のオーストラリアと準決勝を戦いました。

大事な一戦を任されたのが、尚美学園大の磯崎由加里。
予選3戦目のキューバ戦に先発して5回完封、
同じく6戦目のオーストラリア戦にリリーフし2回パーフェクト。
今大会、絶好調の21歳、頼れる右腕です。

速いカーブと遅いカーブ、それぞれカウント球、勝負球となり、
ストレートのキレもいいため、緩急で勝負できる好投手です。

注目のスターティング・メンバーは以下のとおり。

1番・中野菜摘(4)
2番・六角彩子(5)
3番・三浦伊織(8)
4番・西朝美(2)
5番・川端友紀(DH)
6番・金由起子(3)
7番・中村茜(7)
8番・出口彩香(6)
9番・志村亜貴子(9)

P・磯崎由加里


投手以外は、前夜のカナダ戦と一緒のオーダーです。

清水コーチと外野陣

試合前には、清水稔コーチが外野陣を集め、
ミーティングを行っていました。

前夜のカナダ戦といい、予選のアメリカ戦、オーストラリア戦と、
外野への飛球が、思いのほか伸びることへの注意でした。
この試合では、長打ケアを優先することが確認されました。

さて、磯崎投手は、この日も絶好調でした。
初回を三者凡退に抑える上々の滑り出し。

ただ、少し気になったこともありました。
僕の取材メモには、
「スローカーブ多投気味」と走り書きが残されています。

しかし、オーストラリア打線は磯崎投手のカーブに
まったくタイミングが合いません。

3回に1点を失いますが、走者を出しながらも、
要所を締めて、付け入る隙を与えません。

一方の日本打線は、先制を許したものの、
3回裏に、相手のエラーで同点に追いつき、
1番・中野選手の、この日2安打目となるセンター前、
3番・三浦選手のセンターオーバーツーベースで、
合計3点を挙げて、一気に逆転。試合を優勢に進めます。


さらに、その後も日本チームは加点し、5対1で勝利します。


試合終了直後、磯崎・西のバッテリーに話を聞きました。
聞きたかったのは、「スローカーブの多投について」です。


磯崎・西

開口一番、西捕手は言いました。

「意識としては、カーブ8割、ストレート2割のつもりでした」

その比率に驚いていると、西選手が補足してくれました。

「磯崎のカーブは、わかっていても打てないんです。
私が普段、イソと対戦するときも、そうなんです。
たとえ4球続けられても、まったく打てない(笑)」


この「8対2」の割合で、前半は行けるところまで行き、
タイミングが合い始めたところから、パターンを変える。
それが、磯崎・西のバッテリーと新谷監督の作戦でした。

さらに、西選手の頭にあったのは、

(もし自分なら、どんな配球がイヤか?)

という思いでした。
今大会、すでに3つも敬遠されている世界的強打者の
西選手の「打者としての視点」が、磯崎投手の、
さらなる長所を引き出したといえるのかもしれません。

こうして、オーストラリア打線は最後まで磯崎投手のカーブを
とらえることはできず、手も足も出ないまま敗れ去りました。

試合後ミーティング

試合後、新谷監督は「いいゲームだったね」と振り返りつつも、
「すべては明日!」と、さらに気を引き締めていました。


そして、この試合の後、カナダ対アメリカ戦が行われ、
この試合の結果、19日の決勝戦は日本対アメリカに決定。

予選リーグで、日本が唯一の敗戦を喫している相手だけに、
ぜひここでリベンジを果たし、初の三連覇を実現させたいところ。

……さぁ、泣いても笑ってもあと一試合。
ただいま、現地時間の11時。
決戦開始まで、あと6時間。つづきは「その11」にて!


shozf5 at 02:01|Permalink 今日も元気に女子野球! 

2012年08月19日

【マドンナジャパン】カナダ奮戦記・その9・予選1位通過!

出口・中野

カナダ・エドモントン、現地時間17日19時半。
第5回女子野球ワールドカップ大会8日目。
予選リーグ最終戦となるカナダ戦が行われました。

ここまで、カナダは6戦6勝、対する日本は6戦して5勝1敗。
この試合前にアメリカがベネズエラに敗れ5勝に終わったため、
このカナダ戦に日本が勝利すれば、ともに6勝1敗で並び、
当該国間の勝敗により、日本の1位通過が決定します。


すでに予選通過を決めているとはいえ、
1位通過すれば、準決勝は4位のオーストラリアと、
2位通過ならば、準決勝は3位のアメリカと戦います。

予選リーグでアメリカに敗れている日本としては、
ぜひとも1位通過を果たして、オーストラリアに勝ち、
アメリカとカナダの潰し合いを待ちたいところ。

大事なこの試合、先発はアメリカ戦以来となる新宮有依

新宮・カナダ国旗

日本屈指の速球派の右腕に期待がかかります。
注目のスターティング・メンバーは以下のとおり。

1番・中野菜摘(4)
2番・六角彩子(5)
3番・三浦伊織(8)
4番・西朝美(2)
5番・川端友紀(DH)
6番・金由起子(3)
7番・中村茜(7)
8番・出口彩香(6)
9番・志村亜貴子(9)

P・新宮有依


金曜の夜ということもあって、テラス・フィールドには多くの観客が。
もちろん、その大半は地元・カナダの応援ばかりです。
久々に本格的なアウェイ状態の中で、日本はどう戦うのでしょう。

定刻より2分遅れて、19時32分、試合が始まります。

前回のアメリカ戦同様、ブルペンでは絶好調だった新宮投手。
しかし、立ち上がりからカナダ打線につかまります。
先頭打者にツーベース、2番にライトへ運ばれ、いきなりのピンチ。
3番を三振に斬ったものの、4番のファーストゴロで1点を失います。

この回は何とか1点で切り抜けた新宮投手でしたが、
アウトになった打球も当たりの鋭いものばかりでした。

それでも、世界有数の超強力打線を誇る日本打線は、
1回裏、4番・西選手の2点タイムリー、
2回裏には2番・六角選手、3番・三浦選手のタイムリーで追加点。

そして、3回には出口選手のスクイズで、さらに1点。
とどめは4回、二死満塁から金選手の走者一掃ツーベース。
中村選手のセーフティースクイズと、怒涛の攻撃で9得点。
4回を終えて、得点は9対1。試合を決めたかに見えました……。

日本ベンチ

それまで慌しかったブルペンも、ようやく落ち着き、
明日以降を見据えた調整の場となっていました。

しかし――。

野球とは、目に見えない「流れ」というものを、
いかに自軍に引き寄せるかというスポーツ。


日本が手にしていたと思えた「流れ」は、
知らず知らず、カナダへと傾いていました。

ワイルドピッチがからんで2点を失った5回裏。
失点を喫した後の大事な5回に日本は三者凡退。
続く6回も、いい当たりを放つものの三者凡退。

それでも得点は9対3で、最終回を迎えます。
この時点で、マウンドには吉井萌美。
新宮、吉井の平成国際大学コンビの継投で、
勝利はもう目の前まで来ていました。

ブルペンでは、もう誰も投げていません。
中島梨紗投手はすでに明日に備え、アイシングをしています。

しかし、ここからカナダの怒涛の攻撃が始まります。
吉井投手が連打を許し、ここまで2勝の小西美加にスイッチ。
しかし、小西投手もカナダの勢いをとめられず、
大慌てで、今大会絶好調の里綾実に交代します。

クールダウンしていた中島投手は、右肩の氷袋を外し、
ブルペンでの投げ込みを始めています。

得点は9対7。一死満塁の大ピンチ。
長打が出れば、逆転というケース。

ここで、里投手は何とか踏ん張り、
ダブルプレーで、日本は薄氷の勝利を収めました。

試合後整列


試合後、新谷博は満面の笑みで「疲れた……」とひと言。
しかし、その後すぐに表情が引き締まり、

「油断があったとはいわないけど、あそこまでカナダが粘るとは。
継投に関しても、常に万全を期さないといけないな。

明日からは負けられない戦いが続く。
全力で勝ちに行きますよ」


新谷監督


試合終了時点で、すでに22時を回っていました。
監督にとっても、選手にとっても長い一日は、こうして終わりました。

……さぁ、現地時間18日15時からは準決勝・オーストラリア戦
予選で10対0でコールド勝ちした相手とはいえ油断は禁物。
監督の言葉にあるように、全力で勝利を目指してほしいもの。

この続きは、また明日。「その10」にて。


1位・日本          7試合6勝1敗
2位・カナダ         7試合6勝1敗
3位・アメリカ        7試合5勝2敗
4位・オーストラリア    7試合4勝3敗
5位・台湾          7試合3勝4敗
6位・ベネズエラ      7試合3勝4敗
7位・キューバ       7試合1勝6敗
8位・オランダ        7試合0勝7敗
(現地時間17日終了時点)




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2012年08月18日

【マドンナジャパン】カナダ奮戦記・その8

中島・試合前

カナダ・エドモントン、現地時間16日・15時。
第5回女子野球ワールドカップ、大会7日目。
日本対オーストラリア戦が行われました。


ここまで、5試合を戦い、4勝1敗の日本と、
同じく5試合を行い、3勝2敗のオーストラリア。

この日の試合前、日本女子野球協会・長谷川一雄会長から、
「世界の王さん」から届いたメールの文面が発表されました。


「厳しい条件なのは、どこも同じ。
一戦、一戦を大切に戦ってください」



この日、台湾がアメリカに破れたために、
この試合に勝てば、日本の4位以上が確定。
ベスト4に進出し、決勝リーグへと駒を進められます。

この日の先発は、かつてオーストラリアリーグに所属し、
プレーをしていた経験を持つ、中島梨紗。

中島 ・試合前


相手の先発メンバー10名のうち8名は、
かつてのチームメイトや対戦相手だったといいます。

互いに手の内を知り尽くしている戦いは、
はたして有利に働くのか、それとも……。

この日の、スターティングメンバーは、

1番・中野菜摘(4)
2番・出口彩香(6)
3番・三浦伊織(8)
4番・川端友紀(DH)
5番・六角彩子(5)
6番・直井友紀(2)
7番・大山唯(3)
8番・萱野未久(7)
9番・志村亜貴子(9)

P・中島梨紗


キューバ戦で、打球を左目に当てて負傷退場した
萱野選手も、この日から無事にスタメン復帰です。


そして、試合が始まります。

中島投手は初回、先頭打者にヒットを許すものの、
見事な牽制球でアウトにします。
しかし、3番打者にフォアボールを出します。
この場面は4番をサードゴロに仕留め、
まずまずの立ち上がりを見せました。

先制点の欲しい日本でしたが、1回裏に、
いきなりチャンスが訪れます。

1番・中野菜摘、2番・出口彩香の連続フォアボールで
チャンスを作ると、3番・三浦伊織が投手前にバントを決め、
これを相手投手が暴投する好きに1点を奪取しました。

続くバッターは、この試合で初めて4番を任された
京都アストドリームスの看板スターの川端友紀。

川端

打席に入る前に、新谷博監督は、
川端選手を呼び寄せ、何事かを耳打ちしました。

そして、川端選手はきれいに流し打ちをして、
レフト前にタイムリーヒットを放ちます。
試合後、この場面について話を聞きました。


「監督からは、“ベースギリギリに立って、
アウトコースを狙え”って、言われました」



監督の指示通りに忠実にプレーができる川端選手。
プロの世界で毎年活躍し続けているのも納得です。


その後、中島投手は徐々に調子を上げていき、
4回を無失点。後続を磯崎由加里に託します。

磯崎


13日のキューバ戦で完封した磯崎投手はこの日も絶好調。
5回、6回を打者6人でパーフェクトに抑えました。

こうして、日本代表は10対0でオーストラリアを退け、
見事に決勝リーグ進出を決めました。


さぁ、これで怒涛の9連戦も6試合を消化。
泣いても笑っても、残り3試合です。

明日は、全勝のホスト国・カナダとのナイトゲーム。
カナダに5対0で勝利すれば、予選1位通過となります。

1位通過すれば、4位・オーストラリアとの対戦。
2位通過となれば、3位・アメリカとの対戦。
当然、1位通過を狙いアメリカとの対戦は避けたいところ。

……ただいま、現地時間17日の10時半。
決戦のときまで、あと9時間です。
続きは、「その9」でお伝えします。

1位・カナダ         6試合6勝0敗
2位・日本          6試合5勝1敗
3位・アメリカ        6試合5勝1敗
4位・オーストラリア     6試合3勝3敗
5位・台湾          6試合3勝3敗
6位・ベネズエラ       6試合2勝4敗
7位・キューバ        6試合0勝6敗
8位・オランダ        6試合0勝6敗
(現地時間16日終了時点)




shozf5 at 01:32|Permalink 今日も元気に女子野球! 

2012年08月17日

【マドンナジャパン】カナダ奮戦記・その7

新谷監督・試合後ミーティング

カナダ・エドモントン、現地時間15日10時。
第5回女子野球ワールドカップ、大会6日目、
ベネズエラ対日本戦が行われました。


ここまで日本は4戦を行い、3勝1敗。
第2戦のアメリカに敗れたものの、まずまずの成績。
予選突破を確実なものにするためにも、
この日のベネズエラ戦は、何としてもモノにしたいところ。

注目の先発は、10年に行われた前回大会第4回W杯で、
開催国・ベネズエラ相手に好投した里綾実。

大きく曲がるスライダーと、打者の手元で
キュッと変化する小さなスライダーが武器の好投手。

里

この日の、スターティングメンバーは、

1番・志村亜貴子(9)
2番・中野菜摘(4)
3番・三浦伊織(8)
4番・西朝美(2)
5番・川端友紀(6)
6番・六角彩子(5)
7番・中村茜(7)
8番・金由起子(3)
9番・田中幸夏(DH)

P・里綾実


第3戦のキューバ戦以降、不動のクリーンアップで臨みます。

カナダの夏空

この日は、前日の大荒れだった天候が一転し、
肌を焼くような強い日差しの中での戦いとなりました。

期待の里投手は、堂々たるピッチングを見せてくれました。
初回を三者凡退に斬ってとると、2回にヒットを許したものの、
3回から6回まで三者凡退、凡打の山を築きます。

ストレートはスピードがあり、変化球のキレはよく、
ベネズエラ打線は面白いように空振り、
あるいは、内野ゴロ(特にショートゴロ)ばかりでした。

また、今日のアンパイアの判定も最初は不可解なものでした。

しかし、前回のアメリカ戦とは違って、広いなりに一定していたので、
2回以降は、アンパイアのクセを把握した上で、
日本打線は、2ストライク以降くさい球が来た際には、
ファールで逃げるという作戦で、2回に金選手の2点タイムリー、
5回には中野選手のショート内野安打で加点。

試合は3対0で、日本が勝利しました

里・試合直後

試合後の里投手は、うれしさを隠せない様子で、
「まったく疲れていません」と笑顔で語ってくれました。

……さぁ、明日16日からは、オーストラリア、
カナダと強豪国との戦いが始まります。
その模様は、引き続き「その8」以降でレポートします。


1位・カナダ         5試合5勝0敗
2位・日本          5試合4勝1敗
3位・アメリカ        5試合4勝1敗
4位・オーストラリア    5試合3勝2敗
5位・台湾          5試合3勝2敗
6位・ベネズエラ      5試合1勝4敗
7位・キューバ       5試合0勝5敗
8位・オランダ        5試合0勝5敗
(現地時間15日終了時点)




……なお、キューバの選手が一人亡命した模様。
一時、宿舎周辺は警察関係者に囲まれていました。
うーん、まさに国際大会。何が起こるかわからない。

shozf5 at 01:33|Permalink 今日も元気に女子野球! 

2012年08月16日

【マドンナジャパン】カナダ奮戦記・その6

スタメン発表

カナダ・エドモントン、現地時間14日17時半から、
第5回女子野球ワールドカップ、大会5日目、
日本対チャイニーズ・タイペイ(台湾)戦が行われました


当初の予定では15時試合スタートの予定でしたが、
12時過ぎ、日本チームが宿舎を出たところで、突然の雨。

球場に着く頃には本降りとなっており、
第1試合のオーストラリア対ベネズエラ戦は中断していました。

小西・西

この日の先発は、初戦の対オランダ戦で勝ち投手となった、
女子プロ野球の大エース・小西美加投手。

試合再開のめどが立たないまま、黙々とストレッチをしたり、
一人でランニングに励んだり、独自の調整を続けています。

その後、一度宿舎に戻り、大会本部からの連絡を待つことに。
「いつ始まるのか?」、「順延になるのか?」、
何とも不安定な状況の中、「17時、試合スタート」という連絡が。

この時点で、すでに試合開始2時間前を切っています。
代表チームは再び、バスに乗り込み球場へ。
球場に着くと、小降りの雨の中、あわてて準備に取り掛かります。

試合前整列


こうして始まった、日本にとっての第4戦――。
この日の、スターティングメンバーは、

1番・志村亜貴子(9)
2番・中野菜摘(6)
3番・三浦伊織(8)
4番・西朝美(2)
5番・川端友紀(DH)
6番・六角彩子(5)
7番・中村茜(7)
8番・金由起子(3)
9番・出口彩香(6)

P・小西美加


この試合、投手にとって、集中力を切らすことなく、かと言って、
緩めるところはきちんとリラックスしなければならないという、
実に気持ちのコントロールが難しい状況下において、
小西投手は、堂々たるたくましいピッチングを披露します。

3回こそ、エラーがらみで1点を失ったものの、
味方の大量援護に守られて、11対1、5回コールド勝利。
今大会、2勝目をマークしました。

小西・試合後

降雨、試合開始時間変更、中断、ぬかるみのマウンド……、
度重なる悪条件について、試合終了直後に小西投手に話を聞きました。

「私の場合、ちょっと何かがあるほうがピッチングがいいんです。
たとえ不利な状況であっても、
“私にとっては好条件”って、思っていました。
気持ちのメリハリについては、私ももういい歳なので大丈夫(笑)」


06年の夏、台湾で行われた第2回W杯で見せた、
メンタル面の課題を克服した強さに、僕は感動していました。
小西投手の言葉は、さらに続きます。

「……それに、これで抑えたらカッコいいじゃないですか」

そこには、プロの世界でエースとしてやってきた、この2年半が、
何であったのかを、改めて感じさせる実に「カッコいい」言葉でした。


そして、この日。
前日左目に打球を当てて途中退場した萱野未久も無事に練習に参加。

萱野


「もう大丈夫です」と笑う、その目は青アザが生々しいけれども、
決勝リーグまでには、間に合いそうです。まずはひと安心。



1位・カナダ   5試合5勝0敗
2位・日本    4試合3勝1敗
3位・アメリカ  4試合3勝1敗
4位・台湾    5試合3勝2敗
(現地時間14日終了時点)







shozf5 at 05:59|Permalink 今日も元気に女子野球! 

2012年08月15日

【マドンナジャパン】カナダ奮戦記・その5

磯崎・ブルペン

カナダ・エドモントン、現地時間13日11時から、
第5回女子野球ワールドカップ、日本対キューバ戦が行われました。


前日のアメリカ戦では、2対5というスコア以上の
屈辱的な敗戦を喫しただけに、ここは気分一新を期待したいところ。

先発マウンドを託されたのは、尚美学園大の磯崎由加里。
カーブ、シュート、スライダーを操る磯崎投手は、
埼玉栄高校時代から注目の投手で、
スローカーブで打者を翻弄する巧みな投球術が持ち味。
前回大会でも、日本三本柱の一角を占めていました。

田中

また、この日はプロから代表入りした田中幸夏がスタメン起用され
今大会初めての試合出場を果たしました。

田中選手は神村学園高校時代の04年、
このエドモントンで開催された第1回大会出場経験を持ちます。

「8年前と比べて、球場がきれいになったかな?
久しぶりのジャパンなので、頑張ります!」



この日の、スターティングメンバーは、

1番・志村亜貴子(9)
2番・六角彩子(5)
3番・三浦伊織(8)
4番・西朝美(2)
5番・川端友紀(DH)
6番・金由起子(3)
7番・出口彩香(6)
8番・田中幸夏(4)
9番・萱野未久(7)

P・磯崎由加里



この日、前日までの2試合から打線を変更してきました。
過去ずっと先頭打者を任されてきた志村選手が1番に、
ポイントゲッターとして期待される三浦選手を3番に起用。

そして、この用兵は見事に的中します

1回裏の日本の攻撃で、1番・志村が四球で出塁すると、
相手チームの守備の乱れに乗じて、無死二、三塁として、
3番・三浦が見事にセンター前に2点タイムリーヒット。
前日の嫌な雰囲気を一瞬で吹き飛ばしました。

三浦・大山

※三浦(左)、大山の同級生コンビ

投げては、磯崎投手が緩急自在のピッチングで、
キューバ打線を翻弄。決して速球派でもないのに、
面白いように打者はタイミングを狂わされ、空振りの山。
4回表は三者三振という、実に小気味いい投球を披露。

2回表の守備で、レフトの萱野選手が、
打球を左目に当て途中退場というアクシデントもありましたが、
日本チームは浮き足立つことなく落ち着いていました。
(検査の結果、萱野選手に異常はありませんでした)

試合は、終始日本ペースで10対0、5回コールド勝利
文句のない、戦いっぷりでした。

……しかし、マドンナジャパンを率いる新谷博監督は、
この勝利を手放しで喜んではいませんでした。

試合終了直後、選手たちをレフト付近に集め、
厳しい口調で、緊急ミーティングを始めました。

試合直後ミーティング

これまで、新谷監督に何度も取材を行ってきましたが、
その口調は、今までにない強さに彩られていたものでした。

「みんなプレーが軽い、オレたちがやっているのは、
“明日負けたら、終わり”の戦い。
サインミスなんかしてる場合じゃないだろ!
ワンプレーごとにいちいち喜ぶな。日本に帰ってから喜べ!」


これも珍しいことですが、このとき新谷監督は、
実名を挙げて、名指しで数名の選手を批判します。


これからしばらくして、監督に「激」の真意を聞きました。

「選手たちに“今のままでは勝てない”と気づいてほしいんです。
以前から“日本代表ってそんなに甘いものじゃない”って、
口を酸っぱくして言ってきたけど、それが薄れてきたようだから」


そして、最後にこう口にしました。

「結局、僕自身が選手たちに遠慮していたのかもしれない。
でも、昨日アメリカに負けたことで、僕自身が変われた。
代表の重みをもう一度きちんと伝えたかったんです。
アメリカに負けたことでそう思えたんです」


前夜の敗戦を糧にして、また一歩踏み出したマドンナジャパン。
後に振り返ってみたときに、間違いなくターニングポイントとなる一瞬。
そんな瞬間が、この日の試合後に繰り広げられました。

……「その6」につづく。














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2012年08月14日

【マドンナジャパン】カナダ奮戦記・その4

新宮・ブルペン

カナダ・エドモントン、現地時間12日19時半から、
テラスフィールドにて、第5回女子野球ワールドカップ、
日本チーム第2戦となる対アメリカ戦が行われました

前日のオランダ戦に快勝し、いい雰囲気で臨んだ試合でしたが、
結論から言えば、この日のアメリカ戦は、2対5で敗れました。
「わずか3点差」とは言えない、「完敗」という内容でした。

前日21点を奪った日本打線はわずか2安打に封じ込まれます。
それでも、ゲッツー崩れと犠牲フライで2点を奪えたのは、
合計で9四死球と制球の定まらないアメリカ投手陣のおかげ。

本日のスターティングメンバーは、

1番・三浦伊織(8)
2番・六角彩子(5)
3番・川端友紀(6)
4番・西朝美(2)
5番・中村茜(7)
6番・新井純子(DH)
7番・大山唯(3)
8番・志村亜貴子(9)
9番・中野菜摘(4)

P・新宮有依


アメリカの練習を見つめる


先発の新宮投手は、決して内容は悪くありませんでした。
ブルペンでは、すべての球種がコントロールよく、
キャッチャーのミットに納まっていました。
それでも、なかなかリズムに乗り切れない。

……それは、なぜか?

選手や協会関係者が言えば「言い訳にすぎない」と非難されるから、
決して口にはしませんが、この日の主審の判定はひどすぎました。

言っても仕方のないことかもしれないけれど、
初回の日本の攻撃から、「アレ?」と思い始め、
僕の取材ノートには、2回の時点で、

「主審の判定、揺らぎすぎ」

と書かれています。

とにかく、アメリカに有利に有利に判定されていました。
アメリカの打者陣が手が出なかった投球がボールになり、
日本の打者陣が「ボール」と思った球がストライクになるため、
必然的に「追い込まれる前に打とう」と早打ちになりました。

しかし、9四死球をもらいながら、2安打しか打てなかったのも事実。
「打線は水モノ」というフレーズが、改めて頭に残りました。

また、アメリカの4番・ホームズはこれまでの大会で
何度も見てきましたが、相変わらず超長距離砲で、
今日は三塁打が2本、二塁打が1本でした。

もし決勝で再び対決するときのために、
「ホームズ対策」が何としてでも必要でしょう。

新谷監督・試合後


試合後、新谷博監督は言いました。

「負けたけれど、別に悲壮感を漂わせても仕方がないんで、
切り替えるところは切り替えて、明日のキューバ戦に臨みたい」


アンパイアのジャッジについて尋ねると、一瞬表情を曇らせた後、

「平等だったら構わないんだけど、ちょっと偏っていたかな……」

と、多くを語りませんでした。

試合終了直後、観客席にいた地元の人が、
スタンドから大声で、清水コーチを呼び止めました。

地元ファンからの激励


通訳が駆け寄り、話を聞くと、彼の言い分はこうでした。

「あまりにも日本に不利な判定ばかりで腹が立ったので、
主催者に文句を言いに行ったけど、受け入れられなかったよ」


この光景を見て、僕は少しだけ溜飲が下がりましたが、
負けは負け、結果は変わりません。

それに、敗戦の理由を審判のせいにしているだけでは、
大会史上初の3連覇は成し遂げられません。

僕なりに「敗戦の理由」を見つけてみました。
いくつかの仮説はありますが、それは改めて検証してみます。

しかし、日本チームに悔しさはあっても悲壮感はありません。
帰りのバスで席が隣になった金由起子選手とジャッジの話に。

「海外ではそういうものにも勝たないといけないんですよ」

確かに、金選手の言うとおりでした。

これで全勝優勝の可能性はなくなったけれど、
決勝リーグに進出して、この借りを返せばいい。

22時前に試合が終わり、息つくまもなく、
翌13日の11時には第3戦・キューバ戦が待っています。
これも、「海外で戦うということ」なのでしょう。

9連戦の3戦目、対キューバ戦が、まもなく始まります。
この続きは、当ブログの「その5」で、お伝えします。




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2012年08月13日

【マドンナジャパン】カナダ奮戦記・その3

小西・試合前

現地時間11日13時半、ついに日本にとっての
今大会初戦となるオランダ戦がスタートしました。

初戦のマウンドを託されたのが、投手陣最年長の小西美加。
前日にこの日の先発を告げられた小西投手は、
午前中に行われた全体練習でも別メニューで、
協会理事長でもある大倉孝一氏から、
入念なマッサージを受け、注目のマウンドに上がりました。

試合前ミーティング


注目の初戦、スターティングメンバーは、

1番・三浦伊織(8)
2番・六角彩子(5)
3番・川端友紀(6)
4番・西朝美(2)
5番・中村茜(7)
6番・金由起子(3)
7番・大山唯(DH)
8番・志村亜貴子(9)
9番・中野菜摘(4)

P・小西美加


前日にはアメリカに0−10でコールド負けしたオランダは、
正直なところ、かなり格下であることは否めません。

勝利は手堅いところでしたが、問題は勝ち方です。
9日間で9連戦という過酷な日程を余儀なくされた
日本チームに勢いづかせるためにも、
完膚なきまでに叩きのめす戦いを、僕は期待していました。

球場全景


しかし、日本選手20名たちは、僕の期待や事前の想像を
はるかに上回る、たくましさを身につけていました。

1回表、1番の三浦から8番・志村まで、
3四死球を含めた5連打の猛攻を見せます。
打者一巡の怒涛の攻撃で初回に9点を挙げました。

前夜、新谷博監督がポツリと言いました。


「しかし、今回の日本打線は相当なものだぞ」と。


僕は、目の前の超破壊的打線を見ていて、
ふと、この言葉を思い出しました。

しかし、人間の欲というのは限りないものです。
大充実の攻撃陣に満足しながらも、
さらなる欲求が芽生えてきます。

(ここは、何としてでも完封勝利を!)

そして、小西投手はその期待に応えてくれました。
初回にピンチを作ったものの、後続を抑えて、
無事に切り抜けると、見事に0封。

4回からは代表初選出の吉井萌美投手が、
マウンドに上がり、見事な投球を披露しました。

吉井


結局、試合は21対0という大勝利に終わりました。
打撃陣は容赦のない攻めを見せ、
ベテランと新人の2人の投手が、
大量得点に気を許すことなく見事に試合を締めました。

試合後、吉井投手に話を聞くと、


「マウンドに上がるときには緊張しなかったんですけど、
最初の打者を抑えて、(よし、いける!)と思ったら、
2人目の打者のときから手が震えてきて、
緊張がとまりませんでした(笑)」



と笑顔で答えてくれました。
ちなみに、現地時間11日ということは、日本は12日。
8月12日は吉井投手の19回目の誕生日。

記念すべき代表デビューと自身のバースデーを、
堂々たるピッチングで、自ら祝福しました。



……さぁ、現在は12日の午前11時前。
注目の第2戦・アメリカ戦が19時半から行われます。
今日は昨日のような試合運びはできません。

日本チームはどんな戦いを見せるのか?
引き続き、当ブログで続報をお届けします。


追伸
宿舎に戻った後、吉井投手のバースデーケーキが
サプライズで用意されていました(笑)。







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2012年08月12日

【マドンナジャパン】カナダ奮戦記・その2

開会式 (2)


現地時間10日、カナダ・エドモントンにて、いよいよ
第5回女子野球ワールドカップが開幕しました。

初戦の相手だったベネズエラはビザの発給遅延のため、
開幕までに入国することができず、急遽15日に変更に。

ということで、この日は午前中はアメリカ対オランダ戦偵察、
昼からは場所を移して約2時間の練習、再び球場に戻った後に、
オーストラリア対キューバ戦を観戦し、開会式に臨みました。

開会式


やはり、日の丸を背負った選手たちの姿はりりしく、
「ようやく始まるな」と、僕自身も気持ちを新たにしました。

新谷監督・清水コーチ


また、開会式が始まる前に、10分程度でしたが、
グラウンドチェックを行うことができました。

芝目と芝の長さ、マウンドの傾斜と堅さ、ボールの跳ね方……、
選手たちはこうした確認作業に余念がありませんでした。

磯崎・新宮マウンドチェック


グラウンドチェック


開会式終了後、新谷監督と清水コーチはそのまま球場に残り、
本日の第3試合のカナダ対台湾戦を視察。

宿舎に戻ったのは23時前のことでした。
何も食べていなかったため、空腹状態でしたが、
新谷監督自ら「オレが作るよ」と台所へ。

新谷監督厨房に!


「学生時代以来だよ(笑)」と笑いながらも手際よく、
白身魚のソテーにニンニクをまぶしたり、肉を焼いたり。
大会本番に向けての、ささやかな決起集会となりました。

……ちなみに、メチャクチャうまかったです。
これが、実にビールに合いました(笑)。


さて、ただいま、現地時間の11日朝の9時。
本日は、日本チームにとっての初戦となる、
対オランダ戦が13時半から行われます。

注目の初戦先発は、「あの人」です。
予告先発制ではないので、発表は差し控えますが、
頼りになる好投手の力投に、ぜひ期待したいと思います。

引き続き、「その3」で続報をお伝えします!
頑張れ、マドンナ・ジャパン!!






shozf5 at 00:13|Permalink 今日も元気に女子野球! 

2012年08月11日

【マドンナジャパン】カナダ奮戦記・その1

08・出国前・全員集合

8月10日から、カナダ・エドモントンにて、
第5回女子野球ワールドカップ(W杯)が始まりました。

日本代表チーム20名は日本時間8日に、出国。
現地時間8日に、無事にカナダの宿舎に到着しました。
僕も、選手たちと一緒に、無事にカナダ入りしました。

翌9日午前中には、簡単な練習を行い、
それぞれ最終調整に励みました。
選手たちは、表情も明るく、みな元気そうです。

そんな中、「マドンナ・ジャパン」を率いる新谷博監督は、
明るい笑顔の中にも、時折緊張感をにじませる瞬間があり、
来るべき本番に、緊張と重圧を背負っている印象を受けました。

10日に行われる予定だったベネズエラとの初戦は、
ベネズエラのビザ承認、出国が遅れたために、
15日に延期されるという、いきなりのハプニング。

これによって日本チームは決勝リーグまで勝ち進めば、
9日間で9試合を行うという、事態を迎えました。
アウェイの洗礼を含め、まだまだ予断は許せません。



……ただいま、現地時間10日午前11時前です。
通信環境が不安定であまり更新できませんでしたが、
ようやく何とかなりそうなので、明日以降、
折に触れて、写真とともに更新していく予定です。


選手や監督たちと同じ宿舎に泊まっているため、
精力的に取材をし、大会終了後には、
まとまった形で発表したいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします!




shozf5 at 01:49|Permalink 今日も元気に女子野球! 

2012年07月23日

女子野球日本代表・最終メンバー20名決定!

0721〜22・松山合宿・全員集合

7月21〜22日にかけて、松山・坊っちゃんスタジアムで、
女子野球日本代表合宿が行われた。

これまでの代表候補24名から、最終20名に絞る大切な合宿。
選手たちは、それぞれ万全の体調、気合い充実で臨んでいた。

そして、昨日、代表20名が発表された。
注目されていたプロ選手5名は、全員代表入り

0721〜22・松山合宿・プロ五名

代表入りしたプロ5選手たち。左から、田中幸夏(兵庫)、小西美加(大阪)、中村茜(兵庫)、三浦伊織(京都)、川端友紀(京都)


以下、日本女子野球協会ブログ、情熱女子野球からの引用。

【投手】
新宮 有依(平成国際大学 女子硬式野球部)
中島 梨紗(侍)
吉井 萌美(平成国際大学 女子硬式野球部)
磯崎由加里(尚美学園大学 女子硬式野球部)
里  綾実(福知山成美高校 女子硬式野球部コーチ)
小西 美加(大阪ブレイビーハニーズ)

【捕手】
西  朝美(アサヒトラスト)

【内野手】
中野 菜摘(尚美学園大学)
新井 純子(尚美学園大学 女子硬式野球部)
出口 彩香(尚美学園大学 女子硬式野球部)
川端 友紀(京都アストドリームズ)
田中 幸夏(兵庫スイングスマイリーズ)
六角 彩子(侍)
大山  唯(尚美学園大学 女子硬式野球部)
金 由起子(ホーネッツ・レディース)

【外野手】
三浦 伊織(京都アストドリームズ)
志村亜貴子(アサヒトラスト)
中村  茜(兵庫スイングスマイリーズ)
直井 友紀(侍)
萱野 未久(シリウス)


これだけを見ると、捕手が1名しかいないように見えるけれど、
女子の場合は、複数守れる「マルチポジション」が趨勢。

内野手として選出された田中選手、
外野手選出の中村、直井、両選手は捕手も兼任できる


こうしてみると、

【捕手】西、(田中)、(中村)、(直井)

【一塁手】金、大山

【二塁手】中野、田中

【三塁手】六角、新井、(小西)

【外野手】三浦、志村、中村、直井、萱野、(新宮)

※()は発表された選出とは異なる選手

各ポジション2名以上を満遍なく配し、
それぞれの選手がレギュラーを張れる人材が並ぶ。

さて、注目の投手は全6名。
前回大会でローテの軸となった、磯崎、新宮、里
この3投手は、今大会でも重要な試合を任されるだろう。

その後には、代表経験豊富な投手キャプテン・中島、
プロの大エース・小西と、頼れるベテランが控える

両投手は先発はもちろん、ロングリリーフもでき、
監督にとっては、実に使い勝手のいい選手だ。

注目は、唯一のサウスポーで初選出の吉井だ。
はたして先発を任されるのか、ショートリリーフなのか?

気になる日程は、
8月
10日・ベネズエラ戦
11日・オランダ戦
12日・アメリカ戦
13日・キューバ戦
14日・チャイニーズ・タイペイ戦
15日・雨天予備日
16日・オーストラリア戦
17日・カナダ戦


注目は、アメリカ、オーストラリア、カナダ戦。
この3戦にどの投手を持ってくるのか?
新谷博監督(元西武など)の構想に注目したい。
これから、大会本番まで、随時レポートします!

0721〜22・松山合宿・新谷監督





shozf5 at 18:11|Permalink 今日も元気に女子野球! 

2012年07月16日

トラ、トラ、トラ、『¥マネーの虎』本3冊!

お手伝いさせていただいた本が先週発売された。

美空家の歳時記~昭和を生きた家族の絆
美空家の歳時記~昭和を生きた家族の絆
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美空ひばりの一人息子・加藤和也氏の新刊。
タイトルは、『美空家の歳時記』

ひばりさんの当時の日記や手紙を基に、
亡き母の思い出をつづった歳時記風エッセイ。

今回、本書の制作のお手伝いをしたわけだけれど、
その過程で和也氏とはいろいろ話し合った。

71年生まれの彼は僕より一つ年下だけれど、
やはり同世代ということで幼い頃に夢中になった
アニメや漫画やテレビの話題でかなり盛り上がった。
さらに、彼が熱狂的な寅さん好きというのも嬉しかった。

国民的歌手である美空ひばりと、
一私人である加藤和枝の両面を知る数少ない
忘れ形見である和也氏の話は、刺激的だった。

話を聴いている間、何度も「ひばりさんに会いたい」と思った。
彼女にインタビューをしてみたかったなぁ……。


さてさて、加藤和也氏と言えば『¥マネーの虎』の印象が強い。
ご存知ない方のために簡単に説明すると、
『¥マネーの虎』とは2001年から放送されていたバラエティ。

一般人である起業希望者が、名うての成功者を前に、
自らの事業計画を懸命にプレゼンする。
共感を得られれば、投資をしてもらえるという番組。

番組では、事業に成功した成功者を「虎」と呼んでいた
真面目な志願者、頓珍漢な志願者を前に、
「虎」たちは厳しくも温かいアドバイスを与え、
その丁々発止のやり取りが実に面白かった。

その「虎」の一人が和也氏だった。


……さて、僕はなぜか、「虎」に縁がある。


実は、加藤和也氏の本は、
僕にとって3冊目の「虎」本になる。



高橋がなり 強く生きる言葉
高橋がなり 強く生きる言葉
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AV界の革命児・高橋がなり氏
雑誌『フロムA』の連載に始まり、彼のブログ、
カルチャースクールでの講義など、数年間彼と行動をともにした。

『¥マネーの虎』では、ときに過激派、ときに人情派として、
志願者を一喝したり、温情をかけたりしていた。

この『高橋がなり 強く生きる言葉』は、
彼の考えを格言風にコンパクトにまとめたもの。
本当にシャイながなりさんは、とても魅力的だった。


すべての今日は成功に通ず
すべての今日は成功に通ず
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続いて、生活創庫・堀之内九一郎氏の
『すべての今日は成功に通ず』

こちらは、雑誌『CIRCUS』の連載で知り合い、
その後、「本作りを手伝ってよ」と頼まれ、
彼の著作作りに関わることになった。

堀之内さんはホームレスからの成功者として、
『¥マネーの虎』でも、異質な存在感を誇っていた。

堀之内さんは常に冷静で酒の呑み方、
金の使い方など、さまざまな哲学を教えてもらった。



これらの3冊の本は出版社も違えば、編集者も異なる。
それなのに、本当にさまざまな偶然から、

「虎の本を手伝ってくれませんか?」

という依頼が、僕の下に届けられたのだった。
今では、その偶然に感謝したい。


昨日、久々にこれらの本を取り出してみた。
がなりさんも、堀之内さんも、2人の言葉は、ともに強く、熱い。

ちょっと元気が足りないとき、気合い不足のとき、
自分に喝を入れたいとき、ページをめくってみるとしよう。







shozf5 at 11:00|Permalink 執筆、執筆、執筆…… 

2012年07月14日

「プロ野球を支えた男」からの貴重な贈り物

DSC_0424


土曜日の午前中、ノンビリと眠っていると、
大きな段ボールの宅急便が届けられた。
差出人は、以前取材したご老人だった。

「彼」は、1931年生まれで今年で82歳になる。
プロ野球コミッショナー事務局員として
その生涯を、プロ野球発展のために捧げてきた。

第3代目となる内村祐之コミッショナーを尊敬し、
今でも「歴代コミッショナーでは内村さんが別格」と慕う。

内村コミッショナー主導の下、
『オフィシャル・ベースボール・マガジン』を創刊し、
長年にわたって、一人で執筆を続けてきたのも彼だったし、
1965年の第一回ドラフト会議を取り仕切ったのも彼だった。

僕が、「ドラフト会議を創った男」、「プロ野球を支えた男」と、
彼のことを評すると、当の本人はいつも首を振る。

「私は事務局員としての仕事を全うしただけです」

と、淡々と語る。

2003年、出版社を辞してフリーの道を選んだとき、
僕は、北鎌倉の彼の自宅に何度もお邪魔して、
1950〜80年代のプロ野球の話を聞き続けた。

彼の記憶は鮮明で、事務局の法規部長として、
ドラフトなどさまざまな制度の策定に関わってきただけに、
実に筆まめで、多くの資料を保管していた。

僕は、彼の話に夢中になった。
フリーになった直後で、仕事もなく、時間はたくさんあった。

それから、断続的に彼の自宅に行き、
お互いの近況報告をしながら野球話をした。

その彼からの貴重なプレゼントだった。
彼が執筆した『オフィシャル・ベースボール・ガイド』など、
今では入手困難な書籍や資料、数十冊が入っていた。

さっそくお礼の電話をすると、彼は言う。

「私が持っているより、あなたが持っていたほうがいいから」

何とも、温かい気持ちになった。

彼からお預かりした貴重な資料の数々。
ぜひ、今後の執筆にきちんと役立てたいと思う。

まだ実現していないけれども、いつか必ず、
彼の人生、彼の仕事をきちんと形にしたい、
……そんな想いが、さらに強くなった。


DSC_0425





shozf5 at 20:49|Permalink スタジアムでビール! 

2012年07月01日

女子プロ選手たちのアマ時代写真!

ブレス・田中幸夏捕手

W杯に向けて、女子野球に関する原稿を書いていた。
ちょっと調べ物があったので、過去のデータをひっくり返した。

すると、懐かしい画像データがたくさん出てきた。
探し物の手を休めて、しばらく見入ってしまった。

現在24名の女子野球日本代表候補選手たち。
創設3年目を迎えている女子プロ野球GPBL。

現在活躍している選手たちの数年前の写真なのだが、
現在とは別のチームで全然違うユニフォーム姿が新鮮だった。

上の写真は現・兵庫スイングスマイリーズで、
日本代表候補選手でもある田中幸夏選手
当時は、小西美加投手とバッテリーを組んでいた。

以下、現プロ野球選手のアマ時代をランダムにご紹介。

新波・川保選手

現・兵庫スイングスマイリーズの川保麻弥選手。当時は新波所属。

ピーチ・宮原投手

現・京都アストドリームスの宮原臣佳投手
当時は倉敷ピーチジャックスで孤軍奮闘していた。

ブレス・小西投手

現・大阪ブレイビーハニーズの小西美加投手。当時はBLESS所属。
現在では、プロリーグを代表する大エースだ。

ブレス・半田投手

現・京都アストドリームスの半田渚投手。こちらもBLESS所属。
ルーキーイヤーの今年、京都の前期優勝に貢献した。

塁・厚ケ瀬投手

現・兵庫スイングスマイリーズの厚ケ瀬美姫選手
マウンド上の彼女の姿は珍しい。当時は塁所属。


第5回女子野球ワールドカップが、
カナダ・エドモントンにて8月10日から開催される。


世間の注目はロンドン五輪に集中するだろう。
でも、カナダでは世界に誇る日本の女子球児たちが
前人未到の大会3連覇を目指して激闘を繰り広げる。

ぜひ、陰ながらでもいいので彼女たちの奮闘を願ってほしい。

日本代表「マドンナジャパン」ははたしてどんな戦いを見せるのか?
これからしばらくの間、女子野球の資料整理をする日々が続く。







shozf5 at 09:53|Permalink 今日も元気に女子野球! 

2012年06月26日

女子野球日本代表、「華の1991年組」

華の91年組

6月23、24日にかけて、埼玉・尚美学園大学で行われた、
女子野球日本代表「マドンナジャパン」合宿について、もう少し。

かつて、『1991年生まれは、女子球界の「松坂世代」か?』
題するエントリーを書いたことがある。(07.09.24)

それは、昨日も触れた、埼玉栄高校の
実力派1年生たちを見て感じた思いだった。

新宮有依、磯崎由加里、六角彩子の3人はとにかく光っていた。
この3人は、それぞれが順調な成長曲線を描き、
現在では、それぞれが代表チームに欠かせない戦力となった。

最終的には20名まで絞られることになるが、
現在の日本代表候補選手は、全24名。

この24名の中に、91年世代がどれぐらいいるのか?
改めて、確認をしてみると、
91年生まれ、92年早生まれの選手は6名いた。

・新宮有依(平成国際大学)
・磯崎由加里(尚美学園大学)
・六角彩子(侍)
・直井友紀(侍)
・大山唯(尚美学園大学)
・三浦伊織(京都アストドリームス)


上の写真は、全日程終了後、
帰り支度をしているところを撮らせてもらった。

左上から、直井、磯崎、新宮、
左下から、六角、三浦の5名の選手。
大山選手も呼ぼうと探したけれど、
近くにいなかった、残念(笑)。
ということで、大山選手の単独写真を。

大山唯


この中で唯一のプロ・三浦選手は、
神業としか言いようのないバットコントロールが身上。

早い段階でトップを作る独特のフォームと、
ヘッドが遠回りしているように見えながらも、
まったく力まず、脱力感たっぷりで
常にボールとバットがフラットに接触する、
唯一無二の打撃センスはとっても魅力的だ。

直井選手は、「どこまでこの子は元気なんだ」という、
ムードメーカーとしての役割を任じつつ、
パワフルな打撃と全力プレーがとても魅力的。
彼女がグラウンドにいるだけで、ついつい視線が行ってしまう。

大山選手は、中学生の頃から日本代表メンバー入り。
僕も含めて、協会スタッフたちも、どうしても、
彼女のことを中学生だった頃のイメージで見てしまいがちだが、
率先して練習準備、撤去作業をしたり、選手に指示を出したり、
グラウンド内外のリーダーシップがとっても光る。


6人6様のプレースタイル、個々のパーソナリティー。
彼女たちは、カナダでどんな活躍を見せてくれるのか?
ケガには気をつけて万全な体調でカナダに臨んでほしい。



実は、1989年世代も、

・山崎まり(アサヒトラスト)
・里綾実(福知山成美高コーチ)
・中村茜(兵庫スイングスマイリーズ)
・川端友紀(京都アストドリームス)


と、タレントぞろいなのだが、それは別の機会に触れるとしよう。



shozf5 at 09:55|Permalink 今日も元気に女子野球! 

2012年06月24日

3人の女子球児、5年間の成長の軌跡

まずは、以下4枚の写真を見てほしい。

24

26 (2)

08

24 (2)


おわかりだろうか、3人の女子野球選手たちの、
5年間の姿を断続的に撮影した写真群である。

この3人は女子野球の名門・埼玉栄高校の同級生だ

写っているのは、左から、新宮有依(平成国際大学)、
磯崎由加里(尚美学園大学)、六角彩子(侍)。

現在、新宮、磯崎両選手は日本を代表する好投手だし、
六角選手は10年のW杯でMVPを獲得した世界的な選手だ



僕の手元に残っているデータを見ると、

1枚目は07年09月24日@埼玉・指扇撮影。
2枚目は09年08月26日@兵庫・市島撮影。
3枚目は10年10月28日@東京・浜松町撮影。
4枚目は12年06月24日@埼玉・川越撮影。


およそ5年の間に撮影された4枚の写真。
改めて、仔細に眺めてみると実に感慨深い。

3人の身長順はまったく一緒だけれど、
それぞれが精悍ないで立ちに変わっているのがよくわかる。

最初の撮影時、彼女たちはまだ高校1年生で、
2枚目は高校3年夏、最後の大会の直後、
3枚目は第4回ワールドカップ祝勝会会場にて、
そして4枚目は、今日の日本代表合宿にて撮影した。


5年前、埼玉栄のグラウンドで初めて彼女たちを見たとき、

「なんて、すごい選手たちなんだ!」

と、心から驚き、3人に並んでもらい写真を撮らせてもらった。

その後、彼女たちはそれぞれに期待通りの成長を見せ、
それぞれが日本代表選手として華々しい活躍を続けている。

この仕事を続けていて、とても楽しいのは、
一度、取材をした相手と継続してつき合うことができる点にある。


今夏、カナダ・エドモントンにて第5回女子野球W杯が行われる
不測の事態さえ起こらなければ、彼女たち3人は、
日本代表最終メンバー20名に選ばれ、
カナダの地で、日の丸を背負って活躍してくれるはずだ。

新谷博監督(元西武など)率いる「マドンナジャパン」は、
W杯史上初の大会3連覇を目指して、最終調整中だ。

もちろん、僕もカナダに行くつもりだ。

そして、3連覇の歓喜の中、カナダの地で、
僕は彼女たちの「5枚目の写真」を撮るつもりでいる。




shozf5 at 21:25|Permalink 今日も元気に女子野球! 

2012年06月22日

男が涙を流すとき 〜岩本勉のあふれる想い〜

涙

インタビュー中に、取材相手が涙を流すことがしばしばある。

女性アイドルの取材をしているときなどは、
お世話になった恩師や両親の話題になったときに、
あるいは、不遇の時代を思い出したときに、
《彼女》たちは、瞳を潤ませたり、涙をこぼしたりした。

女子野球選手に話を聞いているときには、
ケガや不調に苦しんだ時期について、
男子との間で疎外感を覚えたときについて、
苦しかった時期の話を聞くときに涙を見た。

一方、インタビュイーが男性の場合には、
なかなか「涙」と遭遇する機会は少ない。

しかし、つい先日のインタビューで、「男の涙」を久しぶりに見た。

それが、元日本ハムのエース・岩本勉の涙だった。

以前にも書いたように、1989年の夏、当時阪南大高校の3年だった
岩本は、下級生による不祥事で大阪府予選に出場できなかった。

当時の新聞に「高校球界期待の新星」と紹介されていた岩本は、
突然、「18歳の夏」を奪われることとなった。

数年前に、「あの夏のことは今でもよう思い出すんですよ」
岩本から聞いていた僕は、改めて取材をして、
その顛末を『高校野球小僧2012春号』で書いた。

高校野球小僧 2012春号
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幸いにして、読者からの反響も大きく、
僕自身も「もっと書きたい」と思っていたこともあって、
続編を書かせてもらえることになった。

今回は、前回触れることのできなかった高校時代の恩師、
そして岩本を支え続けた両親に話を聞いて、続編を描いた。

そして、「岩本勉の失われた夏 第2章」は、22日発売の
『高校野球小僧2012夏号』に掲載されることとなった。

高校野球小僧 2012夏号
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この取材中、僕は「男の涙」を目撃することとなった。
久しぶりに酒を酌み交わしながら、岩本に話を訊いた。
このとき、岩本は涙をこぼした。

それは、「あの夏」を悔やむような悔し涙ではなく、
それまで知ることのなかった「友の想い」を知った嬉し涙だった。


あの夏の不祥事の結果、チームメイト19名は、
みな野球から離れた生活を送っていた。

同級生19名は、岩本に自分の夢を託していた。
ドラフト当日、キャプテンは大声で言った。


「岩本のドラフトは、オレらのドラフトや!」


この想いは、岩本がプロに入ってからも変わらなかった。


「岩本の活躍は、オレらの活躍や!」


「18歳の夏」を失ったことで、彼らの結束はより固まっていた。


しかし、彼らは岩本に対して「ある隠し事」をしていた。
取材で明らかになったその「隠し事」を岩本に伝えた。

その瞬間、グラスを持つ岩本の手が震え、
その瞳に、熱いものがみるみるうちにたまった。

「……ホンマですか? あいつら何をイキっとんねん。
あぁ腹立つ、彼がいちばん怒ってたんですよ、
なのに……。カッコよすぎるわ、あいつら……」


懸命に涙をこらえている岩本の姿を見ていて、
僕もまた、涙がこぼれそうになっていた。

同級生たちは岩本に何を隠し、
岩本は同級生たちの何に感激したのか……。

パブリックイメージの「明るいガンちゃん」とは違った、
気ぃ遣いで繊細な側面が、岩本にはある。
そんな一面をぜひ、知ってもらいたいという想いが僕にはある。

もし、よかったら、ぜひご一読いただけたら幸いです。








shozf5 at 10:00|Permalink 忘れられぬインタビュー 

2012年06月20日

15歳のプロ野球選手 〜太田浩喜の青春〜 その2

img157

昨日書いた15歳のプロ野球選手に、思わぬ反響があった。
「もう少し、詳細を教えてほしい」との声が多かったので続きを。


資金難にあえいでいたクラウンライターライオンズが、
「金がないなら有望選手は自ら作ろう」という目的の下、
当時15歳、中学3年生だった少年2人を獲得。
「練習生」という名目の下、英才教育を施そうとした。

それが、1977年秋のことだった。

しかし、チーム運営は、すでに深刻な状態にあった。
何とか78年シーズンは持ちこたえたものの、
その年のオフには、チームは身売りを決意。

チームを引き受けることになったのは西武だった。
球界一の貧乏球団から、有数の裕福な球団へ

博多から所沢への移籍はあったものの、
多くの選手たちにとっては、望むべき身売りだった。

しかし、当時「16歳の練習生」にとっては、
それは運命の激変のプロローグでもあった。


福岡の定時制高校に通いながら練習を続けていた
2人の練習生は、埼玉の学校に転校し、
新生・西武で練習を続けることになった。

球団からは「高校卒業までは面倒をみる」と言われていた。
けれども、その後の保証は、何もなかった。

正式契約を結んでいないから、2軍の試合にも出られなかった。
もっぱら、非公式の練習試合や紅白戦に出場しながら、
日々の練習に励んでいた。
少しずつ、少しずつ結果が伴いつつある実感があった。

しかし、新生チームは新しい人材を欲した。
幸いにして、選手獲得資金は潤沢にあった。
高校、大学、社会人の有望選手が続々入団。

少しずつ、「練習生」の居場所はなくなっていく。
そして、プロ入り4年目のオフ、自由契約通告。
チームは廣岡達朗監督を招聘し、心機一転を決めていた。


1軍出場ゼロ。2軍出場もゼロ。
それがプロ4年間の全記録だ。



だからと言って、太田の人生がゼロの人生であるはずがない。

退団後、大学進学を決意し、見事に大学に入学。
卒業後に、西鉄関連会社に勤めることになったのも、
「ライオンズとの因縁」を感じさせる。

幸せな結婚をし、子どもにも恵まれた。
しかし、若くして、妻には先立たれることになった。
それでも、男手ひとつで子どもたちを育てた。
太田は言う「いろいろ辛いこともあったけど、幸せです」と。


昨日のエントリー記事を読んで、太田から連絡をもらった。

プロ野球界の素晴らしい方々との出逢いで
充実した第2の人生を送る事が出来ております。

15才の時の選択は間違ってはいませんでした!
今は、胸を張ってそう言えます


この文面を読んで、何とも言えない気持ちになった。



太田浩喜についての詳細は、7月10日発売の『野球小僧』
連載「太平洋&クラウンライターライオンズの姿を追って」、
この第5回に掲載するつもり。もしよかったら、ご覧ください。

img154

※左が太田、右が同じく練習生の吉田大介








shozf5 at 11:26|Permalink 取材・インタビュー…… 

2012年06月19日

15歳のプロ野球選手 〜太田浩喜の青春〜

DSCN1916

先週、3泊4日の日程で九州に行っていた。
ここ1年ほど続けている「太平洋・クラウンライオンズ」取材のため。

今回は4名の元選手、3名の元球団フロントに会い話を聞いた
貴重な証言以外に、当時の住所録、ファンブック、
根本陸夫監督によるミーティング資料など、
多くの資料を入手できたのが、今回の大きな収穫だった。

今回、お会いした「元選手」の中に太田浩喜氏がいる。
熱狂的なプロ野球ファンでも、
「えっ、太田浩喜?」という人がほとんどだろう。

彼は一試合も出場することなく、いや、
一度も正式な選手契約を結ぶことなく、
19歳という若さでユニフォームを脱いだ。

まったく野球経験のない陸上部の彼が、
クラウンライターライオンズの入団テストを受け、
見事に合格したのが、彼が中三、15歳のときのこと。


以後、定時制高校に通いながら、練習を続けた。
当時の記事には「中学生選手の奮闘」というフレーズが躍る。

当時、12球団一の貧乏球団と言われたクラウンライターライオンズ。
もっとも短期的な投資しかしてこなかったチームが、
初めて長期的な育成を主眼にした選手育成法だった。

「練習生」として、日々、グラウンドに立ち、
正式契約する日を待ち望んだ。

しかし、チームはその翌年、福岡を離れて西武に身売り
16歳の少年の運命は激変することとなった。
幸いにして、「高校卒業まではきちんと面倒をみる」
という当初の約束は、新チームになっても守られることになった。

学校転校の手続きをし、親元を離れ、少年は所沢にやってきた。

「高校卒業の3年後までに、高校野球部出身者よりも、
レベルが高くなっていたい」


そんな思いで練習を続けていたものの、
19歳の秋、解雇を告げられた……。

その後、南海、近鉄のテストに合格したものの、
諸事情から入団はかなわず、引退を決意。
受験をして、大学生として新生活を始めた。

大学では「元プロ選手扱い」ということで、
野球部に所属したとしても試合には出られない。
したがって、このとき太田は野球を断念した。

15歳でプロ野球の世界に身を投じた少年は、
19歳でプロ野球の世界から完全に離れた……。


あまりにも激変、激動過ぎる10代を、彼は過ごしていた――。



博多のホテルで彼に会った。
齢はすでに50歳となっていた。

彼はプロ野球の世界にどんな思いを抱いて、
その後の人生を過ごしてきたのか?

自分では抗うことのできない
大人の世界の中で過ごした10代の日々。
彼の中ではどんな思い出があるのか?
そんなことをテーマに、話を聞いた。

幸いだったのは、彼の中には、
恨みがましい感情も、後悔も微塵もなかったことだった。

たとえ正式契約はなされなくても、
1試合に出場していなくても、
それでも「自分はライオンズの一員だ」という想いにあふれていた。

彼の手元には、多くの思い出の品があった。
今回の取材に大いに役立つものばかりだった。

あの時代は誇るべき私の青春です

胸を張って語る太田の姿はあまりにも清々しかった。

DSCN1923


今回の物語では、彼もまた主要人物になるだろう。
「15歳のプロ野球選手」、その青春はぜひきちんと描きたい。















shozf5 at 11:59|Permalink 取材・インタビュー…… 

2012年06月11日

あれから23年 〜1989年岩本勉の失われた夏〜

岩本・種田

※写真は八尾北リトル時代の岩本勉氏(中央)、左隣は種田仁氏

1989年、平成最初の夏――。
大阪・阪南大高校野球部は2年生部員の不祥事のために、
直前に控えた大阪府予選大会出場辞退を余儀なくされた。

3年生20名の中には、後にプロで活躍する岩本勉がいた。
大会直前には「高校球界癸臼ο咫廚粒荵が躍るほど、
活躍が期待された逸材は、一度もマウンドに立つことなく、
高校最後の夏を不完全燃焼のまま、終えることになった。


あの夏のことは、今でもよう思い出すんですよ……


岩本勉からそんな話を聞いたのは、
数年前に一緒にアメリカに取材に出かけたとき、
サンフランシスコだったか、シアトルだったか、
定かではないけれど、アメリカの空港のカフェでだった。

この一件は、僕の中でずっと引っかかっていた。

その後、何かのついでに当時の新聞記事を集め、
当時の雑誌を読み、大体の概略はつかんでいた。

それでも、「よし取材しよう」という踏ん切りがつかず、
ずるずると数年が経ってしまっていた。


そして、今年の年明け。


旧知の編集者に「何か企画はない?」と問われたときに、
この一件を思い出して、「実は……」と切り出すと、
「じゃあ、それで8P書いて下さい」と、すぐに依頼を受けた。

そこで改めて岩本本人と、当時のチームメイト2名に会い、
事の顛末をまとめ、『高校野球小僧2012春号』に原稿を書いた。

高校野球小僧 2012春号
高校野球小僧 2012春号
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幸いにして、話を聞かせてもらった人たちから喜んでもらえ、
編集部からも「読者の反響が大きいです」
連絡をもらって、僕自身も喜んでいた。
そして、嬉しいことに「次号でも続きを」と依頼を受けた。

率直に言えば、「まだまだ書き足りない」という、
そんな思いが、僕の胸の内には、確かにあった。

取材をしていて、新たな発見がたくさんあったからだ。

僕が事前に予想していたよりも、3年生20名の絆は遥かに強く、
彼らが、事件を起こした《彼》のことを許していたことも意外だった。


また、明るいキャラクターとは裏腹な岩本自身の複雑な家庭環境、
彼自身が背負っている宿命、そして翳。
そして岩本以外の19名たちの「それぞれのその後」など、
多くのドラマが、まだまだ眠っていることに魅せられた。


6月22日に発売される『高校野球小僧2012夏号』では、
岩本の両親、母校・阪南大高の監督、コーチに話を聞き、
前回とは違った側面から、「1989年の夏」を描いてみた。

高校野球小僧 2012夏号
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先週、岩本勉と久しぶりにゆっくりと酒を酌み交わした。
改めて「あの夏」の話になり、改めて当時の想いを聞いた。

僕は一連の取材で明らかになったことを岩本に伝えた。
チームメイトたちは岩本に対して、さまざまな気遣いをしていた。
僕の発言を受けて、岩本からは新しい事実がもたらされた。

「春号」で最初の物語を書き、「夏号」で続きを書き、
それで、一段落かなと思っていたけれど、
実は、これから長い取材が始まるのだと、今は思っている。

会いたい人、会わなきゃならない人がたくさんいる。
はたして、連絡先がわかるのか、そして会ってくれるのか?

また新しい旅が始まりそうな、そんな予感がしている。
新たな旅が始まる静かな高揚感が、今、確かにある。










shozf5 at 11:00|Permalink 取材・インタビュー…… 

2012年06月05日

『プロレスラー名鑑全集』で思いを馳せる……

プロレスラー名鑑全集 1990-2000 20世紀編 永久保 (B・B MOOK 801 スポーツシリーズ NO. 671)
プロレスラー名鑑全集 1990-2000 20世紀編 永久保 (B・B MOOK 801 スポーツシリーズ NO. 671)
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かつて、『週刊プロレス』の熱心な読者だった。
時代にして88年頃から93年頃までかな?
ちょうど、僕の高校〜大学時代だった。

アントニオ猪木、ジャイアント馬場は現役で、
長州、藤波、鶴田、天龍も現役バリバリだった。

前田、高田、藤原、船木らがUWFで革命を起こし、
大仁田はインディー街道を突っ走っていた。

余談になるが、馬場・猪木を「GI砲」と呼ぶのに対して、
長州力以下の4人が「鶴藤長天(格闘頂点)」と名づけられたが、
あんまり定着しなかったことも懐かしい(笑)。

この頃は、東京ドーム大会はもちろん、両国国技館、
日本武道館、そして後楽園ホールに、いつも駆けつけていた。

元々、猪木信者であったけど、団体に関わらず、
都内でプロレスがあればいつも見に行っていた。

プロレスラー名鑑全集 2001-2010 新世紀編 永久保存 (B・B MOOK 793 スポーツシリーズ NO. 663)
プロレスラー名鑑全集 2001-2010 新世紀編 永久保存 (B・B MOOK 793 スポーツシリーズ NO. 663)
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『週刊プロレス』では、年始の「選手名鑑号」が印象に残っている。
当時買っていた号は、ほとんど捨ててしまったけど、
この名鑑号だけは、今でもきちんと保管してあるほどだ。

で、最近、この「名鑑号」だけを一冊にしたムックが発売された。
先日、ベースボール・マガジン社を訪れた際に、
お世話になっている編集長が、このムックをプレゼントしてくれた。

「1990〜2000年・20世紀編」
「2001〜2010年・新世紀編」


……いやぁ、懐かしい、懐かしい、懐かしい。
ページを繰るごとに、あの頃がよみがえってくるようだ。

大好きなレスラーのプロフィールを確認するところから始まり、
消えては生まれるインディー団体の興亡に思いを馳せたり、
年を重ねるごとにどんどん表情が変わっていく様に感嘆したり、
まったく飽きることなく、しばらくの間、眺め続けてしまった。

……それにしても、物故者の多いこと、多いこと。

ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田、三澤光晴、ラッシャー木村、
橋本真也、上田馬之助、冬木弘道、山本小鉄、ジョー樋口、
星野勘太郎、剛竜馬……(順不同)


身体を張って、命を削って、興奮させてくれた
偉大なプロレスラー&レフェリーたちに改めて感謝。

全日本プロレス外国人選手大図鑑 (B・B MOOK 810 スポーツシリーズ NO. 680)
全日本プロレス外国人選手大図鑑 (B・B MOOK 810 スポーツシリーズ NO. 680)
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全日本プロレス来日外国人ばかりを集めたこのムック。
こちらも、やはり物故者が多くて切なくなる。

テリー・ゴディが亡くなったのは01年、彼が40歳のとき。
スティーブ・ウイリアムスが亡くなったのは09年。
ザ・シークがこの世を去ったのは03年、76歳。
ビガロも、オブライトも、アンドレも、もういない……。
資料部屋から、昔のビデオ、DVDを引っ張り出してみよう……。


shozf5 at 18:28|Permalink 映画、音楽、そして本 

2012年05月25日

岩手のアオダモを守り続ける男

原会長とアオダモ

ここ数日、東北に行っていた。
青森、岩手、宮城、福島と各県を回り、
以前取材で知り合った方、初めて会う人、
それぞれと楽しい酒をともにした。

岩手県紫波町では忘れられない人と再会した
彼の名は、原修。すでに70代半ばを迎えている。
地元で40年以上、スポーツ店を経営している人物だ。

西武の菊池雄星は、中学生の頃、
この店に顔を出しては何時間も飽きることなく、
グラブやバットを手にして原さんと過ごしたという


「野球バット材・アオダモが枯渇している」
そんな話を聞いた原さんは60歳になる頃に、

「スポーツ店を経営してきた恩返しをしたい」と、
アオダモの植樹に取り組むことを決意した。

アオダモはモクセイ科トネリコ属の落葉樹で、
主に北海道の森林に分散して生育している。
その材質は、固くて粘りがあり、バット材に最適だ。

しかし、バットになるまでには約70年かかり、
現在では、森林開発の影響などで減少。
ここ数年のうちに、枯渇してしまうだろう。

僕はここ10年、アオダモの取材を続けてきた。
2010年には、『イチローのバットがなくなる日』と題して、
現在、アオダモを取り巻く環境について、一冊にまとめた。

イチローのバットがなくなる日―「アオダモ」を巡る渾身のルポルタージュ (主婦の友新書)
イチローのバットがなくなる日―「アオダモ」を巡る渾身のルポルタージュ (主婦の友新書)
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僕が原さんと出会ったのは、本書が出版された後の、
2011年春のことだった。
したがって、本書には原さんのことは触れられていない。

原さんは自費で、北海道からアオダモの苗木を購入し、
行政各所と交渉の末、国有林の使用許可を得て、
現在では、数万本の植樹実績を誇っている

植樹祭では、地元の少年少女球児たちが、
「木のバットがなくなる日がくるとは知らなかった」と、
熱心にスコップ片手に小さなアオダモを植えているのだという。

昨年に引き続き、今年も植樹会場を訪れた。
五月晴れの東北の風は気持ちよかった。

「GWまでは、まだ雪が残っていたんだよ」

すくすく育つアオダモに触れながら、原さんが笑う。

「今まで何度もクマにも出会ったんだよ」

この場所には、孫の名前から一文字をとって、
「光の森」という名前が付けられている。

「孫の名前をつけておけば、私が死んだ後でも、
少しは森のことを気にかけてくれるんじゃないかと思って」


現在、「岩手のアオダモを育てる会」が発足し、
定期的な植樹活動、啓蒙活動を行っている。
原さんをサポートする体制も着々と整っている。

「岩手の野球少年少女たちに、アオダモのバットで、
たくさん野球を楽しんでもらいたい」


少年たちの寄せ書き


名もなきヒーローの名もなき奮闘。
全国には、誇るべき偉人がたくさんいる。







shozf5 at 10:32|Permalink 私は今、旅の途上です 

2012年05月21日

女子野球日本代表、プロアマ合流!

小西・川端・中野・監督

今夏、カナダで開催される「第五回ワールドカップ」に向けて、
5月19、20日の両日、女子野球日本代表候補合宿が行われた。

今回は、先日追加招集されたプロ選手たちが
初めて合流するということで、注目されていた。

厚ケ瀬美姫(兵庫)が故障のため参加できなかったけれど、
小西美加(大阪)、川端友紀、三浦伊織(ともに京都)、
田中幸夏、中村茜(ともに兵庫)の5名
が参加。

個々の能力に関してはお墨付きだけれど、
フォーメーション、サインプレーなど、
「新谷博監督の野球」にどこまですばやく融合できるか、
その点が注目されていた。

しかし、その心配は杞憂に終わった。

2日にわたり、実戦形式の紅白戦で、
練習では顕在化しない細かい課題を洗い出し、
その後の練習では2ランスクイズ、ディレイド・スチールなど、
新谷さんの目指すスモール・ベースポールを徹底する。
そのいずれも、プロ選手たちの動きは俊敏だった。

プロ選手たちに話を聞いて初めて知ったけれど、
ディレイド・スチールに関しては、
兵庫の選手たちは「初めて練習する」と言い、
京都の選手たちは「普段、練習している」と語っていた


詳しく聞けば、京都では昨年就任した佐々木恭介監督が、
この練習を行っており、サインまであるのだという。
今季、大躍進を続けている京都の強さの秘密を見た気がした。

また、先日のプロとの強化試合でコテンパンにやられた
アマチュア選手たちも、この1ヵ月で相当練習に励んだのだろう。
身体のキレも戻り、パワフルになっていた。

それにしても、片岡安祐美、川端友紀の二遊間は、
グラウンド上が一気に華やかな雰囲気になるいいコンビだった。

萱野選手・佐々木氏


新谷博監督、清水稔コーチがプロ選手を指導するのも新鮮だったが、
同じく、プロの佐々木監督がアマ選手を指導する姿も新鮮だった。

全体練習終了後、我慢しきれなくなったような佐々木監督が、
萱野未久選手に対して、実に1時間のマンツーマン特訓を行った。

バットが遠回りしがちで、ヘッドが遅れて出る萱野選手に対して、
インサイドアウトを身につけさせるべく、さまざまな指導を行う。
ずっと身近で聞いていたけれど、なかなか刺激的だった。

小西投手


2008年の第3回大会を最後に代表から離れていた小西投手が、
久々にジャパンのマークをつけているのもよかった。

「まさか、再び、この姿を見られるとは思わなかった」と言うと、
「普段とは違う新鮮な野球が楽しい」と小西投手は笑った。


全練習終了後、新谷監督に話を聞いた。

「技術的には底上げされたけれど、チーム的にはまだまだ」

監督が選手たちに求めるものは「巧みなリードオフ」ということも、
今回、初めて知ることができた。
この辺りは、改めてじっくり話を聞いてみたいテーマだ。

次回合宿は、6月23、24日、埼玉・尚美学園大学にて。
さらなるパワーアップが見られるはず。楽しみだ!















shozf5 at 11:06|Permalink 今日も元気に女子野球! 

2012年05月17日

温故知新連載3【ヤクルトファンブック・1983〜1985編】

さらに調子に乗って、第3回は【1983〜1985編】です!

1983


さて、1983年版
おぉ、前年までの若松勉から表紙の座を奪ったのは、
期待のルーキー・荒木大輔だ!!!


この年の僕は、中学に入る年だ。
丸坊主の野球部員で、先輩のケツバットがヘビーだった頃。

さて、この年の大注目が、井本隆の入団だった。
ファミリー体質で、なかなかトレードをしないと言われていた
ヤクルトが、鈴木康二朗、柳原隆弘を放出してまで獲得

言わずと知れた「近鉄のエース」の獲得!
僕のアドレナリンは出っ放しの垂れ流し状態だった


ちなみに、井本のプロフィール欄を見ると、

「1ヵ月のこづかいは、50万円」と書いてある。

ちなみに、同時期に移籍入団した倉持明は、

「1ヵ月のこづかいは、3万円くらい」とある。

倉持明は、現AKB48、チームAの倉持明日香のお父さん
このプロフィール欄には、家族の実名も掲載されているが、
彼女は89年生まれなので、この名鑑には載ってない、残念!

……さて、井本だ。
結局、この年の井本はまったく活躍しなかった。
記録を調べてみると6勝14敗、防御率5・46。
50万円使ってもいいから、活躍してよ。

後に、暴露本出版で騒がれた記憶がある。
興味ゼロ。僕は読んでない。

移籍前後に女性問題で騒がれたことしか、
僕の印象に残っていないよ。エミーだか、エリーだよ。
で、鈴木、柳原は、近鉄で活躍したんだよ、確か


おっ、ボビー・マルカーノの加入もこの年だ!
ベネズエラ出身で、阪急から移籍。
でも、ピークはもう過ぎていたよな。
後に39歳の若さで亡くなる。ニュースで知ってショックだった


1984


続いて1984年版

この年は、中央に若松勉、左にルーキー・高野光、
右に、松岡の後のエース・尾花高夫が配されている。

前年表紙の荒木はどこに行ったかと思えば、表4にいた。

1984b


やっぱり、爽やかだなぁ。やっぱり、斉藤佑樹の先輩だ。

ドラ1で高野光、他に橋上秀樹、池山隆寛が入団したのがこの年。
後に高野の訃報に接したときは、本当にショックだった……。

次のページを見ると栗山英樹、桜井伸一がいた!
まさか、日ハムの監督になるとは誰も思わなかったよなぁ。
桜井さんは、現役引退後、中野のジムでよく一緒になった(笑)。


おっ、これは!

小川&荒木


誌面で見ると小さくてわかりづらかったけれど、
スキャンして拡大してみたら、やっぱり間違いない。

女性アイドルに扮しているのが、荒木大輔。
学生服姿の親衛隊中央は、小川淳司だ!


まさか、このコスプレイヤー2人が、
20数年後に監督とヘッドという関係になるとは!!



1985


今回のラストは1985年版

この年は、広沢克己、秦真司、青島健太、
乱橋幸仁、後に審判に転身する柳田浩一らが入団


前年の池山に続き、広沢が加入し、秦や橋上など、
黄金の90年代への、かすかな光が見え始め……ないな、まだ


読み物企画では、選手たちの家族がたくさん登場している。
松岡弘の家族も紹介されているのだけれど、
奥さん、長女、次女、見事にみんなメガネだ!

目の悪さは遺伝するものなのだろう。

おぉ、松岡のグラブはスポルディングだったんだ。
あれ、立野の名前が違っている?
……調べてみると、前年までは「政治」
この年からは「正士」だ。一体、何があったんだろう?

調べてみると、前年は登板機会ゼロ。
ちなみに、この年は登板2試合のみで、そのまま引退だ。
スリムで柔らかいフォームで、新人年は活躍したのになぁ……。


※こうやって見ていくと、この第3回【83〜86年】は、
僕自身の中学3年間にピッタリ重なるんだけど、
生観戦だけでなく、テレビ観戦もぐっと減って、
日々の日刊スポーツと週べでの情報収集が多いことに気がついた。

※以上、全3回、76〜85年までのファンブックと、
個人的な思い出でした。長々とおつき合いいただき、
どうもありがとうございました!



shozf5 at 11:30|Permalink スタジアムでビール! 

2012年05月16日

温故知新連載2【ヤクルトファンブック・1980〜1982編】

前回の第1回【1976〜1978編】が、意外な反響だったので、
調子に乗って、第2回【1980〜1982編】をお届けします!

1980


前回明記した通り、1979年版は手元にないので、
1年飛ばして、続いては1980年版

さぁ、やはりこの年もイラストで若松勉の単体。
この頃、「ミスタースワローズ」の称号は完全に若松のものだった。

当時、小4だった僕は、若松勉とアントニオ猪木に、
心から惚れていた。心酔、溺愛、寵愛、偏愛……、
何と言っていいかわからないほど、この2人が大好きだった。


……おっ、意外な発見。
76〜78年までは、右閉じ左開きだったけれど、
この80年以降は、左閉じ右開きにマイナーチェンジ!

この年からは、「ケンカ四郎」・武上四郎が監督に就任

この年の「三本柱」は、松岡弘、鈴木康二朗、安田猛
そして、「第二の三本柱」として紹介されているのが、
寮長・梶間健一、PL・尾花高夫、そして、後頭部直撃・井原慎一朗

「後頭部直撃」とは、キャッチャー・大矢の二塁送球が低すぎて、
しゃがんでいた井原の後頭部を直撃した、
80年代に何度も繰り返された「珍プレー」のことです。

ルーキーは、大川章に岩下正明片岡大蔵は期待外れだった。
で、助っ人は快足自慢のスコット、とにかく足が速かった。

そして……、アレ、アレ?
この年、パラーゾがいたのに、載ってないぞ。

と思ったら、後半のカラーページに載っていた。
パラーゾは、後にメジャーで指導者として活躍するんだよな。
マリナーズでコーチをやっているのをみて、すごく嬉しかった(笑)。

この年、角富士夫のサヨナラホームランを生で見た。
阪神のピッチャーは池内豊だった。
なぜ覚えているかというと、図工の課題で、
この試合の絵を描いて、表彰されたから(笑)。


で、この年は広島に大差をつけられての2位。
……さぁ、ここからヤクルト暗黒時代の幕開けだ(笑)。

1981


続いて1981年版
おぉ、ようやく表紙がイラストから写真に変わった。

ちなみに、表4(裏表紙)は武上監督の「ヤクルトタフマン」広告
キャッチコピーは、「ここ1番にこの1本」!
このテレビCM、よく覚えてる。

中西太コーチとともに出演し、「辞書には載ってません」、
「乗ったよ」と辞書の上にタフマンを乗せるやり取りだった。

期待のルーキー・竹本由紀夫、散々だったよなぁ。
そして、最大の誤算はヤクルトに復帰したマニエル

この年、開幕前に「シーズン1号はいつ?」クイズがあって、
全然出ないで、まったく尻すぼみ企画になっちゃったんだよな。


この年のチーム最年長は、神部年男か。
おっ、48ページには、野村克晃が出ている。
後の団野村さん。プレーを見た記憶は全然ない。

img150



1982


さぁ、続いて1982年版

この年のルーキーは、宮本賢治だ! 当時はニキビが多かった。
そして、現監督・小川淳司の入団もこの年。

まったく活躍しなかったけれど、森長隆もこの年入団か……。
オレ、この年のファン感謝デーでこの人にサインもらったなぁ。
アレ、どこに行っちゃったんだろうなぁ……。

この年の外国人は、ラリー・ハ―ロー、デビッド・デントン

ハーローは開幕戦でのズッコケタイムリーエラー、
デントンは、ド貧乏のボロボログラブのテスト生

今の僕には、この程度の思い出しかない。


前年に盗塁王を獲得した青木実が、大きく掲載されている。
セカンド盗塁シーンの連続写真は、なかなか美しいフォーム。

特集企画には「角富士夫選手の追っかけレポート」が。
これを読むと、角は自動車免許を持っておらず、
池尻大橋から表参道経由で外苑前に「通勤」しているという




……さぁ、連載3回目は【1983〜1985年版】です!







shozf5 at 10:22|Permalink スタジアムでビール! 
PROFILE
SHOICHI HASEGAWA 
1970年5月13日・東京生まれ。
ノンフィクション・ライター
日々、旅をして、人に出会い、
話を聞き、それを文章にする。
そんな日々の雑感です。
長文になると思います。

ちなみに、上の写真は、
モハメド・アリ@北朝鮮です!
(07年3月1日付参照のこと・笑)
shozf5@gmail.com


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